ギジェルモ・マルティネス

アルゼンチンの小説家 (1962 - )

ギジェルモ・マルティネス(Guillermo Martínez、1962年7月29日 - )は、アルゼンチン小説家推理作家数学者。アルゼンチンのバイアブランカ生まれ。ブエノスアイレス在住。2003年に発表した長編小説『オックスフォード連続殺人』は日本語を含む35の言語に翻訳されている[1]

ギジェルモ・マルティネス
(Guillermo Martínez)
ギジェルモ・マルティネス (2014)
誕生 (1962-07-29) 1962年7月29日(62歳)
アルゼンチンの旗 アルゼンチン バイアブランカ
職業 小説家文芸批評家数学者
言語 スペイン語
代表作オックスフォード連続殺人』(2003)
主な受賞歴 アルゼンチン・プラネタ賞
公式サイト http://guillermo-martinez.net/
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

略歴

編集

1984年、スール大学(es:Universidad Nacional del Sur)数学科卒業。その後、数理論理学の博士号を取得し、国家科学技術研究会議(es:Consejo Nacional de Investigaciones Científicas y Técnicas)の奨学生としてオックスフォードに2年間留学した。

1989年、短編集『巨大な地獄』(Infierno grande)を刊行。1993年には、初の長編小説『ロデレールについて』(Acerca de Roderer)を刊行。2003年に刊行した長編小説『見えざる犯罪』(Crímenes imperceptibles、日本刊行時のタイトル:オックスフォード連続殺人)はアルゼンチン・プラネタ賞を受賞し、日本語を含む35の言語に翻訳されている。またこの作品は2008年にはスペインの映画監督アレックス・デ・ラ・イグレシアにより『オックスフォード連続殺人』(スペイン語:Los crímenes de Oxford、英語:The Oxford Murders)のタイトルで映画化された。

日本では小説『オックスフォード連続殺人』は、『2007本格ミステリ・ベスト10』(2006年12月、原書房)の海外本格ミステリ・ランキングで4位となった。

日本語訳作品

編集
  • オックスフォード連続殺人 (訳:和泉圭亮、2006年1月、扶桑社ISBN 9784594050863)(Crímenes imperceptibles (2003))
  • ルシアナ・Bの緩慢なる死 (訳:和泉圭亮、2009年6月、扶桑社、ISBN 9784594059767)(La muerte lenta de Luciana B. (2007))

著作リスト

編集

アルゼンチンで刊行、スペイン語

長編小説

編集
  • Acerca de Roderer (1993)(ロデレールについて)
  • La mujer del maestro (1998)
  • Crímenes imperceptibles (2003)(見えざる犯罪(オックスフォード連続殺人))
  • La muerte lenta de Luciana B. (2007) (ルシアナ・Bの緩慢なる死)

短編集

編集
  • Infierno grande (1989)(巨大な地獄) - 表題作は1988年、芸術財団賞一等賞

その他

編集

脚注

編集
  1. ^ 公式サイト「Guillermo Martínez | CV」および公式サイト「Guillermo Martínez | TRADUCCIONES」参照

参考文献

編集
  • 千街晶之「〈解説〉地球の反対側からの挑戦状」(ギジェルモ・マルティネス『オックスフォード連続殺人』(2006年1月、扶桑社)の解説)(未訳の小説の日本語タイトルはこれに従った)

関連項目

編集

外部リンク

編集