キンラン属
キンラン属(キンランぞく、学名:Cephalanthera、和名漢字表記:金蘭属)はラン科の属の一つ[1]。
キンラン属 | ||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Cephalanthera Rich. [1] | ||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||
C. damasonium (Mill.) Druce[2] | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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特徴
編集地生の多年草。短い根茎があり、長い根がある。茎は直立し、葉は互生して、披針形または長楕円形で、葉脈が著しい。花は穂状花序につき、やや直立し、中型かやや小型で、色は黄色または白色。苞は小さいが、ときに下方のものは長くなり葉状になり、花より長くなる。萼片は離生し、円形で、半開となって開出しない。側花弁は小型で、ときに幅広となる。唇弁の先端は中裂片と2個の側裂片に3裂し、側裂片は蕊柱を抱く[1]。
分布
編集東アジアからヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ西海岸に分布し[3]、約15種知られる[1]。日本には5種が分布する[4]。
種
編集日本に分布する種
編集和名および学名の記載はYListおよび『改訂新版 日本の野生植物 1』による。
- ギンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume - 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の明るい林床に生育する。花は白色[5]。茎の高さは10-30cm[1]。
- キンラン Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume - 日本では、本州、四国、九州に分布し、明るい林床に生育する。花は濃黄色。茎の高さは30-70cmになる[5][1]。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省)。
- ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume - 日本では、本州、四国、九州に分布し、山地の暗い林床に生育する。花は白色で唇弁に黄褐色の突起がある[5]。茎の高さは30-50cm[1]。
- クゲヌマラン Cephalanthera longifolia (L.) Fritsch - 日本では、北海道、本州中部・北部、四国、九州に分布し、まばらなクロマツ林などの林床に生育する[5][1]。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省)。
- ユウシュンラン Cephalanthera subaphylla Miyabe et Kudô[4] - 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布するがやや稀、山野の暗い林床に生育する。花は白色で唇弁の先端が黄褐色になる。葉が退化して鱗片状になり、あっても長さ1-2cm。茎の高さは10-15cmになる[5][1][6]。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省)。
ギャラリー
編集脚注
編集参考文献
編集- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本 I 単子葉類』、1982年、平凡社
- 中島睦子著『日本ラン科植物図譜』、2012年、文一総合出版
- 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
- 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 1』、2015年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- eMonocot
- 日本のレッドデータ検索システム