キングマン (2011年生の競走馬)
キングマン(Kingman、2011年2月26日 - )はイギリスの競走馬・種牡馬。主な勝ち鞍は2014年の愛2000ギニー、セントジェームズパレスステークス、サセックスステークス、ジャックルマロワ賞。
キングマン | |||||||||||||||||||||
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欧字表記 | Kingman | ||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||||||||
性別 | 牡 | ||||||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛 | ||||||||||||||||||||
生誕 | 2011年2月26日 | ||||||||||||||||||||
死没 | 現役種牡馬 | ||||||||||||||||||||
父 | Invincible Spirit | ||||||||||||||||||||
母 | Zenda | ||||||||||||||||||||
母の父 | Zamindar | ||||||||||||||||||||
生国 | イギリス | ||||||||||||||||||||
生産者 | Juddmonte Farms Ltd. | ||||||||||||||||||||
馬主 | Khalid Abdullah | ||||||||||||||||||||
調教師 | ジョン・ゴスデン(イギリス) | ||||||||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||||||||
生涯成績 | 8戦7勝 | ||||||||||||||||||||
獲得賞金 | 970,834ポンド[1] | ||||||||||||||||||||
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鋭い追い込みが武器で、デビュー戦以外は、馬主のハーリド・ビン・アブドゥッラーの主戦騎手であるジェームズ・ドイルが騎乗している(デビュー戦で騎乗したのはライアン・ムーア)。
戦績
編集2歳のデビュー戦を6馬身差で圧勝後、続くG3ソラリオステークスも勝利し、重賞競走を初勝利した。その後はジャン・リュック・ラガルデール賞を目指したものの、関節部の故障により回避、休養することになった。
翌年3歳になると、初戦のG3グリーナムステークスを4馬身半差で快勝し、2000ギニーの本命と注目される。しかし、1番人気で挑んだ2000ギニーでは、グリーナムステークスで下したナイトオブサンダーにゴール直前に差し切られ雪辱を許し2着と敗戦し、これが初めての黒星となった。続くアイリッシュ2000ギニーでは5馬身差で圧勝し、G1初制覇を飾ると、返す刃で挑んだセントジェームズパレスステークスでは、2000ギニーで敗れたナイトオブサンダーを差し切り、2と1/4馬身差で快勝した。さらに、古馬との初対決となったサセックスステークスでは、前年度覇者のトロナドとのヨーロッパマイル戦線の頂上対決と目されていたが、このトロナドを1馬身差し切って勝利。続いてフランスへ遠征し、ジャック・ル・マロワ賞に出走、ここでも当年のロッキンジステークスを勝ち、古馬のマイル戦線の有力馬であるオリンピックグローリー以下を最後方から差し切って勝利した。イギリスのマイル競走の最高峰であるサセックスステークスと、フランスのマイル競走の最高峰であるジャック・ル・マロワ賞を同一年で制覇した馬は前例になく、キングマンが史上初の快挙を成し遂げた。
その後クイーンエリザベス2世ステークスを目標に調整されていたが、喉の感染症を発症[2]。参戦を検討していたブリーダーズカップ・マイルも回避し、そのまま引退することが決まった[1]。引退後はイギリスのバンステッドマナースタッドで種牡馬として繋養される[1]。2014年11月11日に同年度のカルティエ賞最優秀3歳牡馬及び年度代表馬に選出された。
競走成績
編集以下の情報は、JRA-VAN[3] 及びRacing Post[4] の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 1着(2着)馬 |
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2013.6.29 | ニューマーケット | 未勝利 | 芝1400m(良) | 1着 | R.ムーア | (Adhwaa) | |
2013.8.31 | サンダウン | ソラリオS | G3 | 芝1400m(良) | 1着 | J.ドイル | (Emirates Flyer) |
2014.4.12 | ニューベリー | グリーナムS | G3 | 芝1400m(良) | 1着 | J.ドイル | (Night Of Thunder) |
2014. 5. 3 | ニューマーケット | 英2000ギニー | G1 | 芝1600m(良) | 2着 | J.ドイル | Night Of Thunder |
2014.5.24 | カラ | 愛2000ギニー | G1 | 芝1600m(重) | 1着 | J.ドイル | (Shifting Power) |
2014.6.17 | アスコット | セントジェームズパレスS | G1 | 芝1600m(良) | 1着 | J.ドイル | (Night Of Thunder) |
2014.7.30 | グッドウッド | サセックスS | G1 | 芝1600m(良) | 1着 | J.ドイル | (Toronado) |
2014.8.17 | ドーヴィル | ジャックルマロワ賞 | G1 | 芝1600m(重) | 1着 | J.ドイル | (Anodin) |
種牡馬時代
編集2019年にPersian Kingなどの活躍馬が出たことで、当初7万5000ポンド(約1050万円)だった種付け料は2020年には15万ポンド(約2100万円)へと倍増された[5]。
主な産駒
編集- 2016年産
- Persian King - プール・デッセ・デ・プーラン、 イスパーン賞、 ムーラン・ド・ロンシャン賞、ミュゲ賞( G2)、オータムステークス( G3)、フォンテンブロー賞( G3)
- 2017年産
- Palace Pier - セントジェームズパレスステークス、 ジャック・ル・マロワ賞(連覇)、 ロッキンジステークス、 クイーンアンステークス、ベット365マイル( G2)
- Domestic Spending - ハリウッドダービー、 オールドフォレスター・ターフクラシックステークス、 マンハッタンステークス
- Kinross - フォレ賞、 ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントステークス、レノックスステークス( G2)、シティオブヨークステークス( G2)、パークステークス( G2)、ジョンオブゴードンステークス( G3)
- 2018年産
- 2020年産
- 2021年産
- Elmalka - 1000ギニーステークス
- Friendly Soul - オペラ賞
※太字はG1競走
血統表
編集キングマンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Invincible Spirit 1997 鹿毛 |
父の父 Green Desert1983 黒鹿毛 |
Danzig | Northern Dancer | |
Pas de Nom | ||||
Foreign Courier | Sir Ivor | |||
Courtly Dee | ||||
父の母 Rafha1987 鹿毛 |
Kris | Sharpen Up | ||
Doubly Sure | ||||
Eljazzi | *アーテイアス | |||
Border Bounty | ||||
母 Zenda 1999 鹿毛 |
Zamindar 1994 鹿毛 |
Gone West | Mr. Prospector | |
Secrettame | ||||
Zaizafon | The Minstrel | |||
Mofida | ||||
母の母 Hope1991 鹿毛 |
*ダンシングブレーヴ | Lyphard | ||
Navajo Princess | ||||
Bahamian | Mill Reef | |||
Sorbus | ||||
母系(F-No.) | (FN:19) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×5・5 = 12.50%、Never Bend 5×5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母ゼンダはプール・デッセ・デ・プーリッシュの勝ち馬。叔父に競走馬としても種牡馬としても活躍しているオアシスドリームがいる。
脚注
編集- ^ a b c “Four-time Group 1 winner Kingman retired”. Racing Post.com (2014年9月22日). 2014年9月24日閲覧。
- ^ “Kingman QEII run in doubt due to infection”. Racing Post.com (2014年9月14日). 2014年9月24日閲覧。
- ^ “キングマン | 競馬データベース”. JRA-VAN ver.World. 2020年12月13日閲覧。
- ^ “Kingman | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2020年12月13日閲覧。
- ^ “好スタートの種牡馬キングマン、2020年の種付け料は倍増”. JRA-VAN ver.World. 2021年11月9日閲覧。
- ^ “シュネルマイスター(GER)”. JBISサーチ. 2023年4月23日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|Kingman(GB)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年3月17日閲覧。
- ^ a b c “Kingmanの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年10月13日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post