キングオブコージ
キングオブコージ(欧字名:King of Koji、2016年3月26日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は、2020年の目黒記念、2022年のアメリカジョッキークラブカップ。
キングオブコージ | |||||||||
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欧字表記 | King of Koji[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2016年3月26日(8歳)[1] | ||||||||
登録日 | 2018年9月13日 | ||||||||
抹消日 | 2023年1月7日 | ||||||||
父 | ロードカナロア[1] | ||||||||
母 | ファイノメナ[1] | ||||||||
母の父 | Galileo[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道新冠町)[1] | ||||||||
生産者 | 社台コーポレーション白老ファーム[1] | ||||||||
馬主 | 増田和啓[1] | ||||||||
調教師 | 安田翔伍(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 22戦6勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 2億50万7000円[1] | ||||||||
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馬名の意味は、ナンバーワン+人名より。
経歴
編集デビュー前
編集2016年3月26日、北海道新冠町の社台コーポレーション白老ファームで誕生。2017年のセレクトセール1歳馬市場に上場され、増田和啓によって3348万円で落札された。
競走馬時代
編集2018年10月21日東京競馬場の新馬戦に石川裕紀人鞍上でデビューしたが、5着に敗れた。その後も凡走が続いたが、2019年3月3日、5戦目にして勝ち上がった。毎日杯(GIII)に格上挑戦するも9着と惨敗した。結局年内は1勝クラス止まりに終わった。
4歳になり、中距離路線に切り替え、鞍上が横山典弘に乗り替わると一変。一気に3連勝し、目黒記念では単勝4.1倍の一番人気に支持される。後方からレースを進め、直線残り200mで先頭に立って後続をちぎり、4連勝で重賞初制覇を飾った[2]。
秋初戦は京都大賞典に出走。GI馬グローリーヴェイズ、キセキ相手に3着と好走したが、レース後に右第1趾節種子骨骨折を発症したことが判明した[3][4]。
約1年後、5歳になりオールカマーで復帰し9着に敗れる。続く中日新聞杯は5着に入った。
6歳初戦、アメリカジョッキークラブカップは道中後方2番手から3コーナーで仕掛けると、直線で外から追い込み、2着マイネルファンロンに1馬身半差をつけてゴール、重賞2勝目を手にした[5]。しかし、その後は精彩を欠き、2022年12月24日の阪神カップ17着を最後に現役を引退[6]。翌2023年1月7日付でJRAの競走馬登録を抹消された[7]。引退後は北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬入りする[8]。
競走成績
編集以下の内容はnetkeiba.comの情報に基づく[9]。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2018.10.21 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 18 | 1 | 1 | 7.4 (4人) | 5着 | 1:24.3(34.6) | 0.4 | 石川裕紀人 | 55 | ロカマドール | 486 | |
11.11 | 京都 | 2歳未勝利 | ダ1200m(稍) | 14 | 3 | 3 | 7.7 (5人) | 6着 | 1:13.9(36.6) | 0.8 | M.デムーロ | 55 | モズエロイコ | 482 | |
12. 2 | 阪神 | 2歳未勝利 | ダ1400m(良) | 13 | 4 | 4 | 2.5 (1人) | 6着 | 1.27.2(39.2) | 1.0 | 川田将雅 | 55 | オースミヌーベル | 476 | |
2019. 2.10 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 12.3 (6人) | 2着 | 1.36.1(36.2) | 0.2 | 岩田康誠 | 56 | マルモネオフォース | 482 | |
3. 3 | 阪神 | 3歳未勝利 | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 6 | 6.2 (2人) | 1着 | 1.34.0(34.3) | -0.2 | 岩田康誠 | 56 | (ラシェーラ) | 474 | |
3.23 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 4 | 4 | 19.3 (9人) | 9着 | 1.48.2(34.8) | 1.0 | 和田竜二 | 56 | ランスオブプラーナ | 472 |
4. 6 | 阪神 | 3歳500万下 | 芝1600m(良) | 11 | 7 | 9 | 2.7 (1人) | 8着 | 1.36.4(33.2) | 0.8 | 岩田康誠 | 56 | ゴータイミング | 474 | |
9. 7 | 阪神 | 3歳上1勝クラス | 芝1600m(良) | 13 | 2 | 2 | 11.9 (3人) | 2着 | 1.33.5(33.6) | 0.3 | 岩田康誠 | 55 | ヴァンドギャルド | 478 | |
10.21 | 東京 | 3歳上1勝クラス | 芝1600m(良) | 15 | 2 | 2 | 4.6 (2人) | 6着 | 1.33.6(35.0) | 0.8 | 岩田康誠 | 55 | ソーラーフレア | 480 | |
2020. 1. 6 | 京都 | 4歳上1勝クラス | 芝2000m(良) | 15 | 8 | 14 | 13.2 (6人) | 1着 | 2.02.8(35.7) | -0.1 | 横山典弘 | 56 | (パトリック) | 484 | |
3. 7 | 中山 | 潮来特別 | 2勝 | 芝2500m(良) | 9 | 8 | 8 | 6.5 (3人) | 1着 | 2.34.7(34.5) | -0.1 | 横山典弘 | 56 | (シークレットラン) | 490 |
4. 4 | 中山 | 湾岸S | 3勝 | 芝2200m(良) | 17 | 3 | 5 | 3.6 (1人) | 1着 | 2.13.6(33.7) | -1.0 | 横山典弘 | 55 | (レッドアステル) | 490 |
5.31 | 東京 | 目黒記念 | GII | 芝2500m(良) | 18 | 3 | 5 | 4.1 (1人) | 1着 | 2.29.6(34.9) | -0.1 | 横山典弘 | 54 | (アイスバブル) | 492 |
10.11 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2400m(稍) | 17 | 8 | 17 | 5.2 (2人) | 3着 | 2.25.9(34.4) | 0.3 | 横山典弘 | 57 | グローリーヴェイズ | 492 |
2021. 9.26 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m(良) | 16 | 5 | 10 | 15.4 (6人) | 9着 | 2.12.9(35.8) | 1.0 | 横山典弘 | 56 | ウインマリリン | 494 |
12.11 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 16 | 8.0 (4人) | 5着 | 2.00.1(34.9) | 0.3 | 横山典弘 | 57 | ショウナンバルディ | 504 |
2022. 1.23 | 中山 | AJCC | GII | 芝2200m(良) | 14 | 1 | 1 | 7.8 (3人) | 1着 | 2.12.7(34.7) | -0.2 | 横山典弘 | 56 | (マイネルファンロン) | 496 |
4. 3 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 16 | 7 | 13 | 45.5 (6人) | 11着 | 1:59.3(35.3) | 0.9 | 横山典弘 | 57 | ポタジェ | 506 |
6.26 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(良) | 17 | 7 | 14 | 114.3(11人) | 17着 | 2:15.5(40.5) | 5.8 | 横山典弘 | 58 | タイトルホルダー | 498 |
10. 9 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 10 | 7 | 8 | 57.9 (9人) | 8着 | 1:45.2(35.2) | 1.1 | 横山武史 | 57 | サリオス | 492 |
10.29 | 阪神 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 3 | 5 | 79.1(12人) | 5着 | 1:20.0(34.3) | 0.2 | 浜中俊 | 57 | ダイアトニック | 500 |
12.24 | 阪神 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 7 | 15 | 29.0 (8人) | 17着 | 1:22.6(37.6) | 2.4 | 横山典弘 | 57 | ダイアトニック | 506 |
血統表
編集キングオブコージの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系(ミスタープロスペクター系) |
[§ 2] | ||
父 ロードカナロア 2008 鹿毛 |
父の父 キングカメハメハ2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr.Prospecter | |
Miesque | ||||
マンファス | ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母 レディブラッサム1996 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
Terlingua | ||||
*サラトガデュー | Cormorant | |||
Super Luna | ||||
母 ファイノメナ 2010 栗毛 |
Galileo 1998 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Urban Sea | Miswaki | |||
Allegretta | ||||
母の母 Caumshinaun1997 栗毛 |
Indian Ridge | Ahonoora | ||
Hillbrow | ||||
Ridge Pool | Bluebird | |||
Casting Couch | ||||
母系(F-No.) | ファイノメナ(IRE)系(FN:F20-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr.Prospecter 4×5、Storm Bird 4×5、Northern Dancer 4×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 半妹Harajuku (父ディープインパクト) は、2021年クレオパトル賞 (仏G3)優勝馬[12][13]。
- 母ファイノメナの全姉Nightimeは、2006年アイリッシュ1000ギニー優勝馬[14]。また、その産駒に2020年インターナショナルステークスなどG1・4勝を挙げ同年のカルティエ賞年度代表馬となったGhaiyyath[13][15]、2017年マンノウォーステークスなど重賞2勝のZhukova[16]などがいる。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “キングオブコージ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月9日閲覧。
- ^ “【目黒記念】キングオブコージが4連勝で重賞初V”. サンスポZBAT!競馬 (2020年6月1日). 2020年10月31日閲覧。
- ^ “【JRA】キングオブコージが故障 半年以上の休養 ? 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb ? 東京スポーツ新聞社. 2020年10月31日閲覧。
- ^ “今春の目黒記念覇者のキングオブコージが骨折判明、6か月以上の休養の見込み”. スポーツ報知 (2020年10月31日). 2020年10月31日閲覧。
- ^ “【AJCC】キングオブコージ 1年8カ月ぶり復活V 上がり最速ねじ伏せた | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年2月16日閲覧。
- ^ 重賞2勝キングオブコージが抹消サンケイスポーツ、2022年12月26日配信・閲覧
- ^ G2を2勝したキングオブコージ登録抹消…イーストスタッドで種牡馬に - スポーツ報知 2023年1月7日
- ^ 重賞2勝のキングオブコージが引退 イーストスタッドで種牡馬入り東スポ競馬、2023年1月6日閲覧
- ^ “キングオブコージ”. netkeiba.com. 2020年10月30日閲覧。
- ^ a b c JBIS(Japan Bloodstock Information System)キングオブコージ血統情報、2020年10月30日閲覧。
- ^ “キングオブコージの血統データ”. 競馬ラボ. 2020年10月29日閲覧。
- ^ “競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b 『優駿』 2022年3月号 111頁
- ^ “race result/Boylesports Irish 1,000 Guineas(2006)”. Racing Post. 2022年3月12日閲覧。
- ^ “欧州年度代表馬はガイヤース/カルティエ賞”. 日刊スポーツ. (2020年11月21日) 2022年3月12日閲覧。
- ^ “race result/Man o' War Stakes(2017)”. Racing Post. 2022年3月12日閲覧。