キューピッド (衛星)
天王星の第27衛星
キューピッド[5] (Uranus XXVII Cupid) は、天王星の第27衛星である。
キューピッド Cupid | |||||||
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仮符号・別名 | Uranus XXVI S/2003 U 2 | ||||||
分類 | 天王星の衛星 | ||||||
発見 | |||||||
発見日 | 2003年8月25日[1] | ||||||
発見者 | Mark R. Showalter Jack J. Lissauer | ||||||
軌道要素と性質 | |||||||
軌道長半径 (a) | 74,392 km[2] | ||||||
離心率 (e) | 0.0013[2] | ||||||
公転周期 (P) | 0.613 日[2] | ||||||
軌道傾斜角 (i) | 0.099°[2] (天王星の赤道に対して) | ||||||
近日点引数 (ω) | 247.608°[2] | ||||||
昇交点黄経 (Ω) | 182.793°[2] | ||||||
平均近点角 (M) | 163.830°[2] | ||||||
天王星の衛星 | |||||||
物理的性質 | |||||||
直径 | 18 km[3] | ||||||
質量 | 3.0×1015 kg[3] | ||||||
平均密度 | 1.3 g/cm3[3] (仮定値) | ||||||
自転周期 | 同期回転 | ||||||
アルベド(反射能) | 0.070 ± 0.006[4] | ||||||
表面温度 |
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キューピッドは、2003年8月25日に Mark R. Showalter と Jack J. Lissauer によってハッブル宇宙望遠鏡を用いて発見された[6]。同じ観測ではマブも発見されており、同年9月25日に国際天文学連合のサーキュラーで合わせて公表され、S/2003 U 2 という仮符号が与えられた。その後2005年12月29日に、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『アテネのタイモン』の登場人物にちなんで命名され、Uranus XXVII という確定番号が与えられた[7][8]。
キューピッドの推定直径はわずか 18 km であり、天王星の内衛星の中では最小である。1986年にボイジャー2号が天王星をフライバイした際には多数の衛星が発見されたが、この衛星は小さく表面も暗かったため、ボイジャー2号の観測ではこの衛星を見逃している。
キューピッドは、測光的特徴や軌道要素がよく似たビアンカ、クレシダ、デズデモーナ、ロザリンド、ポーシャ、ジュリエット、ベリンダ、ペルディータとともに、ポーシャ群を形成している[9][10]。キューピッドの軌道は、より大きい衛星であるベリンダの軌道とわずか 863 km しか違わない。しかし同時期に発見されたマブとペルディータとは異なり、ベリンダによって軌道は乱されていないと考えられている[4]。
出典
編集- ^ “In Depth | Cupid – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局 (2017年12月5日). 2018年12月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
- ^ a b c Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
- ^ a b Showalter, M. R. (2006). “The Second Ring-Moon System of Uranus: Discovery and Dynamics”. Science 311 (5763): 973–977. doi:10.1126/science.1122882. ISSN 0036-8075.
- ^ “太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2019年3月9日閲覧。
- ^ Daniel W. E. Green (2003年9月25日). “IAUC 8209: S/2003 U 1, S/2003 U 2; P/2003 S2”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月25日閲覧。
- ^ “Planet and Satellite Names and Discoverers”. Planetary Names. 国際天文学連合. 2015年1月11日閲覧。
- ^ Daniel W. E. Green (2005年12月29日). “IAUC 8648: Sats OF URANUS; 2005mf, 2005mg; C/2005 U7, C/2005 U8, C/2005 Y1”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月25日閲覧。
- ^ Karkoschka, Erich (2001). “Comprehensive Photometry of the Rings and 16 Satellites of Uranus with the Hubble Space Telescope”. Icarus 151 (1): 51–68. Bibcode: 2001Icar..151...51K. doi:10.1006/icar.2001.6596.
- ^ Scott S. Sheppard. “Uranus Satellite and Moon Data”. Carnegie Science. 2018年12月25日閲覧。