キャンディ・ミルキィは、日本女装愛好家。主に東京都内の路上に出没する。「キャンディ・キャンディおじさん」「メルヘンおじさん」などとも呼ばれる。

東京のゲイパレードに参加したキャンディ・ミルキィ(2006年撮影)

人物

編集

「東京原宿キャンディ・ミルキィ」という大きな名札をつけた赤いフリフリの衣装にランドセル帽子が特徴。これは大好きな漫画キャンディ・キャンディ」を参考に、手作りしたものである。ウェーブのかかった茶色いカツラ眼鏡、濃いめの化粧をしている。女性的な仕草をすることは無いため、一目で女装者だと判断することが可能。

日本における女装愛好界の有名人であり、アマチュア女装者向けの雑誌 「ひまわり」の編集長兼発行人を務めていた(同誌は1987年12月に創刊したが、18年後の2005年8月25日に発売した通算76号を以て廃刊となった)。

かつては原宿界隈で目撃されることが多かったが、近年は中野など、他のエリアでの目撃情報も少なくない[1]。また、同性愛者など性的少数者のイベントである東京プライドパレードにも積極的に参加しているようである。

キャンディ・キャンディ・グッズの収集家であり、コレクションの展示会を開催している[2]。一方でミリタリーマニアでもあり、愛用しているバイクも軍用バイクであり、基地祭ミリタリーイベントでの目撃例がある。

2023年8月12日放送のTBS系「ジロジロ有吉」においてその様子が放映された。番組内で有吉弘行が唯一インスタグラムをフォローしている人物だと語った。

現在はテレンスリーが顧問、小説家の松田優が代表を務める芸能プロダクション「オフィス テレンスリー」に所属し、タレント活動を行なっている。

経歴

編集

高校卒業後、印刷所に勤務する。退職後、写植業および版下制作業として独立。2019年までは羽田空港の作業員として働いていた。現在は週5で清掃業、稼業のかたわら女装誌の発行と女装での外出を行う。

2007年11月14日に東京・千歳烏山杏ホールで行われたイベントで、女装のきっかけとして「幼い頃から異常なほど姉の下着や服に興味をもっていた。家族が留守の間、内緒で着るのが好きだった。 ある日、銭湯に行った際、親が持たせた着替えのなかに間違って姉のブラウスが入っていた。しめたとばかりに、遠回りしながら姉のブラウスを着て夜道を帰った」と語っている。

2020年現在、葛飾区柴又の「昭和レトロ喫茶セピア」にて「キャンディ・キャンディ博物館」館長を勤める。

また、多種多様な分野の表現者が集う文化・芸能ユニット 『A-m@t Project』に所属している。

参考資料

編集

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ 2010年5月6日放送のテレビ番組「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ系列全国ネット)内の「写メ刑事」というレポート
  2. ^ 喫茶睦月堂にてキャンディ・キャンディコレクション展開催”. 公益社団法人日本漫画家協会. 2021年5月22日閲覧。(2010年09月29日掲載)
  3. ^ 女装愛好家 キャンディ・H・ミルキィさん”. 朝日新聞 (2023年7月22日). 2023年7月25日閲覧。
  4. ^ ドキュメント72時間私の“広島太郎”を探して」語り 濱田岳 NHKオンデマンド[1]

外部リンク

編集