カージオイド(英: cardioid)は、極座標の方程式
カージオイド(a=1 の場合)
![{\displaystyle r=a(1+\cos \theta )}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/61dc676c467b2b2ca26beef127abd75758a9db69)
によって表される曲線である。心臓形(しんぞうけい)とも呼ばれる。心臓に似た形のためこの名称が付いた(ギリシア語: καρδιοειδής, kardioeides) =「καρδιά (kardia, 心臓)」 + 「είδος (eidos, 形)」)。
直交座標の方程式では
![{\displaystyle (x^{2}+y^{2})(x^{2}+y^{2}-2ax)-a^{2}y^{2}=0}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/3b06d9057d8a2a037250171f53569e52b1da3932)
で、媒介変数表示では
![{\displaystyle {\begin{aligned}x&=a(1+\cos \theta )\cos \theta ,\\y&=a(1+\cos \theta )\sin \theta \end{aligned}}}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/3804a99c119d65f2196300da7a2f6334040e52cf)
で、それぞれ表される。
円の垂足曲線として生成されるカージオイド。
カージオイドの尖点を通る弦。図中の変数 a(直線体)は、本文中の変数 a(斜体)の半分に相当することに注意。
- エピサイクロイドの一種と見なすことができる。またパスカルの蝸牛形(リマソン)の一種と見なすこともできる。
- 半径 a の円の、当該円周上の点を垂足点とする垂足曲線に相当する。
- x軸に対して線対称で、尖点は原点Oである。x軸とは原点Oと (2a, 0) で、y軸とは (0, ± a) で交わる。x軸から最も離れた点の座標は である。
- 曲線で囲まれる面積 S と曲線の弧長 l は
- である。
- 媒介変数 θ の地点における曲率半径は である。
- 尖点を通る弦の長さは一定値 2a となる。当該任意の弦の中点は、尖点を通り直径 a の円周上に位置する。