カルボスルファン(英:Carbosulfan)はカルバメート系有機化合物である。通常は褐色の粘稠性のある液体である。あまり安定でなく、室温でゆっくりと分解する。水への溶解度は低いが、キシレンヘキサンクロロホルムジクロロメタンメタノールアセトンには溶解する。殺虫剤として使用されている[1]欧州連合(EU)は2007年に使用を禁止した[2]

カルボスルファン
識別情報
CAS登録番号 55285-14-8 チェック
PubChem 41384
ChemSpider 37764 チェック
UNII V1DGN4AK6G チェック
ChEBI
特性
化学式 C20H32N2O3S
モル質量 380.54 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ラットの経口でのLD50は90~250mg/kg bw、吸入でのLC50は0.61mg/Lである。皮膚からほとんど吸収されない(ウサギのLD50 >2000 mg/kg)。作用機序はアセチルコリンエステラーゼの可逆的阻害による(一般のカルバメートと同様)[3]。EUと英国における最大残留基準値は非常に低く、例えば、リンゴとオレンジでは0.05mg/kgである。

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脚注

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  1. ^ CARBOSULFAN – Pesticide residues in food – 1984
  2. ^ COMMISSION DECISION of 13 June 2007 concerning the non-inclusion of carbosulfan in Annex I to Council Directive 91/414/EEC and the withdrawal of authorisations for plant protection products containing that substance
  3. ^ CARBOSULFAN – Pesticide residues in food – 2003