カリル・ラウントリー・ジュニア
カリル・ラウントリー・ジュニア(Khalil Rountree Jr.、1990年2月26日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。カリフォルニア州ロサンゼルス出身。タイガームエタイ/シンジケートMMA所属。UFC世界ライトヘビー級ランキング7位。
カリル・ラウントリー・ジュニア | |
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2016年 | |
本名 |
カリル・イブン・ラウントリー・ジュニア (Khalil Ibn Rountree Jr.) |
生年月日 | 1990年2月26日(34歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
通称 |
ザ・ウォー・ホース (The War Horse) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
身長 | 185 cm (6 ft 1 in) |
体重 | 93 kg (205 lb) |
階級 |
ミドル級 ライトヘビー級 |
リーチ | 194 cm (76 in) |
スタイル | 総合格闘技 |
スタンス | サウスポー |
拠点 |
アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス |
チーム |
タイガームエタイ シンジケートMMA |
現役期間 | 2010年 - |
総合格闘技記録 | |
試合数 | 20 |
勝利 | 13 |
ノックアウト | 9 |
判定 | 4 |
敗戦 | 6 |
ノックアウト | 3 |
タップアウト | 1 |
判定 | 2 |
無効試合 | 1 |
アマチュア総合格闘技記録 | |
試合数 | 7 |
勝利 | 6 |
ノックアウト | 1 |
タップアウト | 1 |
敗戦 | 1 |
その他 | |
総合格闘技記録 - SHERDOG |
来歴
編集カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれ育つ。父親はボーイズIIメンのツアーマネージャーであり、ラウントリーが2歳の時に強盗犯に射殺されている。青年時代は不摂生で体重が300ポンド(136kg)まで増加したが、テレビでリアリティ番組「The Ultimate Fighter」を観て総合格闘技に興味を持ち、ダイエットのためにヴァンダレイ・シウバが主宰するヴァンジ・ファイトチームで総合格闘技のトレーニングを始めた。2011年にアマチュア総合格闘技デビューし、2014年にプロ総合格闘技デビュー。
The Ultimate Fighter
編集2016年5月、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン23に参加し、ヨアナ・イェンジェイチック率いるチーム・ヨアナに所属。ライトヘビー級トーナメント1回戦でモハメド・デリースと対戦し、2RTKO勝ち。準々決勝でコーリー・ヘンドリックスと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本負けを喫したが、ヘンドリックスが首の怪我で準決勝から辞退したためラウントリーが代役に抜擢された。準決勝でジョシュ・スタンブリーと対戦し、1RTKO勝ちを収め決勝進出を果たした。
UFC
編集2016年7月8日、The Ultimate Fighter 23 Finaleのライトヘビー級トーナメント決勝でアンドリュー・サンチェスと対戦し、0-3の判定負け。
2018年7月6日、UFC 226で元GLORY世界ライトヘビー級王者グーカン・サキ対戦し、左ストレートでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[1]。
2019年、ムエタイのスキルを磨くためにタイのタイガームエタイに移籍した。
2022年3月12日、UFC Fight Night: Santos vs. Ankalaevでカール・ロバーソンと対戦し、右フックで2RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[2]。
2022年10月29日、UFC Fight Night: Kattar vs. Allenでライトヘビー級ランキング13位のダスティン・ジャコビーと対戦し、2-1の判定勝ち[3]。
2023年8月12日、UFC on ESPN: Luque vs. dos Anjosでクリス・ドーカスと対戦し、左ストレートでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]。
2023年12月9日、UFC Fight Night: Song vs. Gutiérrezでライトヘビー級ランキング8位のアンソニー・スミスと対戦し、右アッパーと左フックのコンビネーションで3RTKO勝ち。2試合連続のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]。
2024年6月29日、UFC 303でライトヘビー級ランキング3位の元UFC世界ライトヘビー級王者ジャマール・ヒルと対戦予定であったが、ラウントリーが禁止薬物デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)が混合されたサプリメントを誤って摂取したとUFCのアスリート・ヘルス・パフォーマンス・上級本部長のジェフ・ノヴィツキーに申告したため試合が中止となった。その後検査が行われ、5月4日に採取されたサンプルからDHEAの代謝物である5α-アンドロステンジオール、5β-アンドロステンジオール、アンドロステロンの陽性反応が検出された。UFCは「ラウントリーはコンバットスポーツ・アンチ・ドーピング(CSAD、UFCの社内アンチ・ドーピング・プログラム)にサプリメントの配送記録を提出し、サプリメントを受け取ったのは5月4日のサンプルを提出するわずか2日前の5月2日だった」と声明を発表し、またサプリメント会社のブランド・マーケティング・ディレクターが、ラウントリーにDHEAの混合サプリメントを事前の同意なしに送っていたことが明らかになり、サプリメント会社のオーナーは「このミスは当社の重大な見落としだった」と謝罪した。その後、CSADはラウントリーにサンプル採取日の5月4日から7月4日まで2カ月間の出場停止処分を科した[6]。
2024年10月5日、UFC 307のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者アレックス・ペレイラに挑戦。序盤から中盤にかけてはパンチを再三ヒットさせるなど善戦するも、4Rに動きが落ちた所を猛攻され、最後は左右のボディブローから右アッパーでTKO負け。王座獲得に失敗したものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[7]。
戦績
編集総合格闘技
編集総合格闘技 戦績 | ||||||
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20 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
13 勝 | 9 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 |
6 敗 | 3 | 1 | 2 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | アレックス・ペレイラ | 4R 4:32 TKO(左右ボディブロー→右アッパー) | UFC 307: Pereira vs. Rountree 【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】 |
2024年10月5日 |
○ | アンソニー・スミス | 3R 0:56 TKO(左フック) | UFC Fight Night: Song vs. Gutiérrez | 2023年12月9日 |
○ | クリス・ドーカス | 1R 2:40 TKO(左ストレート→パウンド) | UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos | 2023年8月12日 |
○ | ダスティン・ジャコビー | 5分3R終了 判定2-1 | UFC Fight Night: Kattar vs. Allen | 2022年10月29日 |
○ | カール・ロバーソン | 2R 0:25 TKO(右フック) | UFC Fight Night: Santos vs. Ankalaev | 2022年3月12日 |
○ | モデスタス・ブカウスカス | 2R 2:30 TKO(右関節蹴り) | UFC Fight Night: Brunson vs. Till | 2021年9月4日 |
× | マルチン・プラフニオ | 5分3R終了 判定0-3 | UFC 257: Poirier vs. McGregor 2 | 2021年1月24日 |
× | イオン・クテラバ | 1R 2:35 TKO(グラウンドの肘打ち) | UFC Fight Night: Hermansson vs. Cannonier | 2019年9月28日 |
○ | エリク・アンダース | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 236: Holloway vs. Poirier 2 | 2019年4月13日 |
× | ジョニー・ウォーカー | 1R 1:57 KO(右肘打ち) | UFC Fight Night: Magny vs. Ponzinibbio | 2018年11月17日 |
○ | グーカン・サキ | 1R 1:36 TKO(左ストレート→パウンド) | UFC 226: Miocic vs. Cormier | 2018年7月7日 |
- | ミハル・オレクシェイチュク | ノーコンテスト(オレクシェイチュクの薬物検査失格) | UFC 219: Cyborg vs. Holm | 2017年12月30日 |
○ | ポール・クレイグ | 1R 4:56 KO(左アッパー→パウンド) | UFC Fight Night: Nelson vs. Ponzinibbio | 2017年7月16日 |
○ | ダニエル・ジョリー | 1R 0:52 KO(膝蹴り) | UFC Fight Night: Bermudez vs. Korean Zombie | 2017年2月4日 |
× | タイソン・ペドロ | 3R 4:07 リアネイキドチョーク | UFC Fight Night: Whittaker vs. Brunson | 2016年11月26日 |
× | アンドリュー・サンチェス | 5分3R終了 判定0-3 | The Ultimate Fighter 23 Finale 【ライトヘビー級トーナメント決勝】 |
2016年7月8日 |
○ | ジャスティン・ポレンディ | 1R 1:42 KO(パンチ) | RFA 33 | 2015年12月11日 |
○ | キャメロン・オルソン | 5分3R終了 判定3-0 | RFA 25 | 2015年4月10日 |
○ | ブレイク・トループ | 1R 0:39 KO(パンチ) | RFA 21 | 2014年12月5日 |
○ | リビングストン・ルコウ | 5分3R終了 判定3-0 | RFA 15 | 2014年6月6日 |
表彰
編集- UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト (4回)
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
脚注
編集- ^ UFC 226 results: Khalil Rountree blasts through Gokhan Saki for first-round knockout MMA Junkie 2018年7月7日
- ^ UFC Fight Night 203 video: Khalil Rountree takes out Karl Roberson with ruthless flurry MMA Junkie 2022年3月12日
- ^ Khalil Rountree Jr. defeats Dustin Jacoby MMA Decisions 2022年10月29日
- ^ VIDEO: Khalil Rountree Scores Devastating First-Round Knockout Over Chris Daukaus at UFC Vegas 78 FanNation 2023年8月12日
- ^ UFC Vegas 83 Results: Song vs. Gutierrez MMA Fighting 2023年12月9日
- ^ Khalil Rountree Jr. suspended 2 months for doping violation, could face additional penalty in Nevada MMA Fighting 2024年5月22日
- ^ UFC 307 live results: Alex Pereira brutalizes Khalil Rountree Jr. to retain light heavyweight crown Yahoo Sports 2024年10月6日
関連項目
編集外部リンク
編集- カリル・ラウントリー・ジュニア (@khalilrountree) - Instagram
- カリル・ラウントリー・ジュニア (@khalilrountree) - X(旧Twitter)
- UFC 選手データ
- TAPOLOGY 選手データ
- ESPN 選手データ
- MMA Junkie 選手データ
- カリル・ラウントリー・ジュニアの戦績 - SHERDOG