カラショーク
カラショーク (ノルウェー語: Karasjok)またはカラショーカ(北部サーミ語:Kárášjohka)は、ノルウェーのトロムス・オ・フィンマルク県に属する基礎自治体。行政の中心はカラショーク村。
カラショーク / カラショーカ Karasjok kommune / Kárášjoga gielda | |||
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位置 | |||
トロムス・オ・フィンマルク県の位置 | |||
カラショークの位置 | |||
座標 : 北緯69度28分55秒 東経25度06分18秒 / 北緯69.48194度 東経25.10500度 | |||
行政 | |||
国 | ノルウェー | ||
県 | トロムス・オ・フィンマルク県 | ||
基礎自治体 | カラショーク / カラショーカ | ||
首長 | アンネ・トゥリル・エリクセン・バルトー(2011年 - ) (中央党) | ||
地理 | |||
面積 | |||
基礎自治体域 | 5,453 km2 (2,105.4 mi2) | ||
陸上 | 5,205 km2 (2,009.7 mi2) | ||
人口 | |||
人口 | (2021年現在) | ||
基礎自治体域 | 2,641人 | ||
人口密度 | 0.5人/km2(1.3人/mi2) | ||
備考 | [1] | ||
その他 | |||
等時帯 | CET (UTC+1) | ||
夏時間 | CEST (UTC+2) | ||
公式ウェブサイト : www.karasjok.kommune.no/ |
基礎情報
編集地名
編集カラショークはサーミ語の「カラショーカ」のノルウェー名である。初めの部分の意味は分かっていないが、後ろの「ヨーカ」には川という意味がある。
1866年にキストラン(現 ポルサンゲル)から分かれた。1990年にカラショークからカラショーカ=カラショークに改称され[2]、サーミ名を入れた国内で3例目の基礎自治体となったが、2005年にカラショーク、カラショーカのどちらでもよいことになった[3]。
紋章
編集現在の紋章は1986年6月27日に認可された。燃え上がる三つの炎は、サーミ人にとっての火の重要性を表す。炎は火をもたらし、厳しい冬の支えになるが、一方でテントや松林を焼く脅威でもある。3つという数字はこの地に住まうサーミ人、ノルウェー人、クヴェン人を表す[4][5]。
地理
編集ターナ川上流の盆地に位置し、ターナ川の支流であるアナリョーカ川やカラショーカ川が流れる。フィンマルク高原が大部分を占め、マツ林やカバ林が広がる。
フィンランド最北の村カリガスニエミと接し、ラクセルヴとターナとをむすぶ欧州ルート6号線が通る。最寄の空港はラクセルヴ空港。
気候
編集大陸性に近く比較的乾燥した、ノルウェー東北部特有の海岸性気候である。1886年1月1日には国内史上最低気温の-51.4℃を記録した。夏の史上最高気温は32.4℃である。1999年の1月にも公式記録こそ-51.2℃だったが、非公式には-56℃に達した地点もあった。月間平均気温の最高記録は1941年7月の17.9℃、最低記録は1966年2月の-27.1℃である。
鳥類
編集この地域特有の鳥類が見られ、内陸部の高原地帯にはオガワコマドリなどの低木林を好む鳥が多く棲む。ターナ川の上流部も渡り鳥のルートとなっている。
経済
編集人口のほとんどがカラショーク村に集中する。村にはサーミ議会やサーミ放送局、サーミ人による協会がいくつかある。住民の8割がサーミ語を話し、サーミ人とノルウェー人が平等に暮らす。
観光
編集サーミ議会、サーミ博物館、1807年に建てられた教会などが観光スポットになっている。議会は1989年に国王オーラヴ5世の命で設立され、カウトケイノ出身のオレ・ヘンリク・マガ(1947年 - )が8年間にわたり初代議長を務めた。県内最古のルーテル派教会は唯一、第二次世界大戦での戦禍を免れた。木造で、サーミ様式になっている。サーミの伝統工芸品もつくられている。
脚注
編集- ^ “Norway/Counties and Municipalities”. Citypopulation.de (2021年2月27日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “Ot.prp. nr. 111 (2001-2002)”. Regjeringen.no. 2010年10月26日閲覧。 (ノルウェー語)
- ^ “Endring av skrivemåten for tospråklige kommuner. Endring av skrivemåten for tospråklige kommunenavn, Kárášjohka-Karasjok”. 2010年10月26日閲覧。 (ノルウェー語)
- ^ Norske Kommunevåpen (1990年). “Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年12月10日閲覧。
- ^ “Kommunevåpen”. Flags of the World (2002年4月30日). 2008年12月10日閲覧。
外部リンク
編集- 写真集 (英語) (ノルウェー語) (ドイツ語) (フランス語) (スペイン語)