カイル・フリーランド
カイル・リチャード・フリーランド(Kyle Richard Freeland, 1993年5月14日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州デンバー出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのコロラド・ロッキーズ所属。
コロラド・ロッキーズ #21 | |
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2022年9月2日 | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | コロラド州デンバー |
生年月日 | 1993年5月14日(31歳) |
身長 体重 |
6' 4" =約193 cm 204 lb =約92.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2014年 MLBドラフト1巡目 |
初出場 | 2017年4月7日 |
年俸 | $10,500,000(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | アメリカ合衆国 |
WBC | 2023年 |
この表について
|
獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
アメリカ合衆国 | ||
ワールド・ベースボール・クラシック | ||
銀 | 2023 |
経歴
編集プロ入り前
編集1993年にコロラド州デンバーで生まれ、同年に創設されたコロラド・ロッキーズのファンとして育つ[2]。
2011年のMLBドラフト35巡目(全体1081位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名されたが、この時は入団せずにエバンズビル大学へ進学した[3]。
プロ入りとロッキーズ時代
編集2014年のMLBドラフト1巡目(全体8位)でロッキーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級グランドジャンクション・ロッキーズでプロデビュー。A級アッシュビル・ツーリスツでもプレーし、2球団合計で10試合に先発登板して3勝0敗、防御率1.15、33奪三振を記録した。
2015年はルーキー級グランドジャンクションとA+級モデスト・ナッツでプレーし、2球団合計で9試合に先発登板して3勝2敗、防御率4.05、28奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズに所属した。
2016年はAA級ハートフォード・ヤードゴーツとAAA級アルバカーキ・アイソトープスでプレーし、26試合に先発登板して11勝10敗、防御率3.89、108奪三振を記録した。
2017年4月2日にメジャー契約を結んで開幕25人枠入りした。同じく新人のアントニオ・センザテラらと共に開幕から先発ローテーション入りし、本拠地クアーズ・フィールドでの開幕戦となった4月7日のロサンゼルス・ドジャース戦にて先発でメジャー初登板すると、6回1失点の好投で初勝利を挙げた[4]。ちなみに故郷での本拠地開幕戦でデビューして勝利投手になったのは、1966年にカンザスシティ・アスレチックス(現:オークランド・アスレチックス)のチャック・ドブソン(ミズーリ州カンザスシティ出身)が記録して以来、51年ぶりだった[5][6]。7月10日の本拠地でのシカゴ・ホワイトソックス戦では、9回1アウトまで無安打で抑えるも、126球目でメルキー・カブレラに安打を許し、同球場での野茂英雄以来21年ぶり2度目のノーヒットノーランは惜しくも達成できなかった[7]。33試合に登板し、11勝11敗、防御率4.10、107奪三振を記録し、オフの新人王の投票では7位に入った。
2018年は33試合に登板で173奪三振を記録し、チーム最多となる17勝に加え、ロッキーズの球団記録となるシーズン防御率2.85の好成績を残した[8]。
2019年は絶不調に陥り、22試合の登板で自身最少となる3勝11敗、防御率は6.73と前年の活躍からは見る影もなく、79奪三振と大きく成績を落とした。
2020年は試合数の減少もあり、13試合の先発登板はリーグ最多となり、2勝3敗、防御率4.33、46奪三振を記録した。
2021年は23試合の登板で7勝8敗、防御率4.33、105奪三振を記録した。
2022年4月19日に5年総額6450万ドルで契約延長したことが発表された[9]。オプションとして2022年、または2023年シーズンのどちらかでサイ・ヤング賞投票で上位5位以内に入った際には、2024年以降に行使できるオプトアウトが契約に上乗せされる。また、2026年シーズンに170イニング以上登板した際には、2027年の単年1700万ドルが保証される[10]。
2023年はシーズン開幕前の2月14日に辞退したネスター・コーテズの代替選手として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された[11]。
選手としての特徴
編集スリークォーターから、最速95.4mph[12](約153.5km/h)・平均92mph(約148km/h)の速球(フォーシーム・シンカー)を中心に、平均86mph(約138km/h)のスライダー、平均86mph(約138km/h)チェンジアップを投げる[13]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | COL | 33 | 28 | 0 | 0 | 0 | 11 | 11 | 0 | 0 | .500 | 688 | 156.0 | 169 | 17 | 63 | 4 | 8 | 107 | 1 | 2 | 78 | 71 | 4.10 | 1.49 |
2018 | 33 | 33 | 0 | 0 | 0 | 17 | 7 | 0 | 0 | .708 | 844 | 202.1 | 182 | 17 | 70 | 2 | 6 | 173 | 2 | 0 | 64 | 64 | 2.85 | 1.25 | |
2019 | 22 | 22 | 0 | 0 | 0 | 3 | 11 | 0 | 0 | .214 | 473 | 104.1 | 126 | 25 | 39 | 3 | 2 | 79 | 4 | 0 | 85 | 78 | 6.73 | 1.58 | |
2020 | 13 | 13 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | .400 | 304 | 70.2 | 77 | 9 | 23 | 0 | 3 | 46 | 0 | 0 | 34 | 34 | 4.33 | 1.42 | |
2021 | 23 | 23 | 0 | 0 | 0 | 7 | 8 | 0 | 0 | .500 | 515 | 120.2 | 133 | 20 | 38 | 1 | 4 | 105 | 1 | 0 | 59 | 58 | 4.33 | 1.42 | |
2022 | 31 | 31 | 0 | 0 | 0 | 9 | 11 | 0 | 0 | .450 | 766 | 174.2 | 193 | 19 | 53 | 0 | 16 | 131 | 4 | 0 | 96 | 88 | 4.53 | 1.41 | |
2023 | 29 | 29 | 0 | 0 | 0 | 6 | 14 | 0 | 0 | .300 | 677 | 155.2 | 187 | 29 | 42 | 0 | 1 | 94 | 2 | 0 | 96 | 87 | 5.03 | 1.47 | |
MLB:7年 | 184 | 179 | 0 | 0 | 0 | 55 | 65 | 0 | 0 | .458 | 4267 | 984.1 | 1067 | 136 | 328 | 10 | 40 | 735 | 14 | 2 | 512 | 480 | 4.39 | 1.42 |
- 2023年度シーズン終了時
- 太字はリーグ最高
WBCでの投手成績
編集年 度 |
代 表 |
登 板 |
先 発 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ | ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023[14] | アメリカ合衆国 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 22 | 6.0 | 3 | 1 | 2 | 0 | 5 | 0 | 0 | 2 | 2 | 3.00 |
年度別守備成績
編集- 投手守備
年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | COL | 33 | 3 | 32 | 3 | 2 | .921 |
2018 | 33 | 1 | 18 | 0 | 3 | 1.000 | |
2019 | 22 | 3 | 12 | 1 | 1 | .938 | |
2020 | 13 | 3 | 11 | 1 | 1 | .933 | |
2021 | 23 | 5 | 10 | 0 | 3 | 1.000 | |
2022 | 31 | 2 | 14 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 29 | 5 | 12 | 0 | 2 | 1.000 | |
MLB | 184 | 22 | 109 | 5 | 12 | .963 |
- 外野守備
年 度 |
球 団 |
右翼(RF) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | COL | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
MLB | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
編集- 31(2017年)
- 21(2018年 - )
代表歴
編集脚注
編集- ^ “Kyle Freeland Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年2月15日閲覧。
- ^ Bryan Kilpatrick (2017年4月7日). “Rockies Opening Day 2017: Kyle Freeland makes major league debut” (英語). SB Nation Purple Row 2017年4月27日閲覧。
- ^ Ryan Casey The Denver Post (2011年6月8日). “Seven Colorado products go on MLB draft's third day”. 2017年4月27日閲覧。
- ^ “Freeland dazzles in debut as Rox down LA” (英語). MLB.com (2017年4月8日). 2017年4月27日閲覧。
- ^ Associated Press (2017年4月8日). “Freeland wins debut as Rockies top Dodgers 2-1”. ESPN. 2017年4月27日閲覧。
- ^ “51年ぶり ロッキーズ新人左腕が地元デビュー勝利”. 日刊スポーツ (2017年4月8日). 2017年4月27日閲覧。
- ^ “ロッキーズ新人左腕、クアーズ・フィールドで野茂氏以来のノーヒッター逃す”. フランス通信社 (2017年7月10日). 2017年7月30日閲覧。
- ^ Aaron Hurt (2018年9月29日). “Colorado Rockies: Jimenez or Freeland? Who had the better season?”. Roxpile.com. 2018年10月5日閲覧。
- ^ “Freeland agrees to 5-year extension with Rox” (英語). MLB.com. 2022年5月3日閲覧。
- ^ Press, Associated (2022年4月20日). “Freeland, Rockies reach 5-year, $64.5M deal, avoid hearing” (英語). MLB | NBC Sports. 2022年5月3日閲覧。
- ^ Michael Clair (February 14, 2023). “Freeland takes Cortes' spot on Team USA staff” (英語). MLB.com. June 7, 2023閲覧。
- ^ 2018年9月8日 ドジャース戦で計測
- ^ “Kyle Freeland Baseball Statistics 2012-2017”. Baseball Cube. 2017年4月27日閲覧。
- ^ 2023 WBC Player Pitching StatsMLB.com 2023年3月26日閲覧
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Kyle Freeland stats MiLB.com
- Kyle Freeland (@KFREE_21) - X(旧Twitter)