カイル・エドマンド
カイル・エドマンド(Kyle Edmund、 1995年1月8日 - )は、イギリスの男子プロテニス選手。南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ出身。「カイル・エドムンド」「カイル・エドモンド」とも表記される。ATP自己最高ランクはシングルス14位、ダブルス146位。これまでにATPツアーでシングルス2勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重83kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
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2018年全仏オープンでのカイル・エドマンド | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | イギリス | |||
出身地 | 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ | |||
生年月日 | 1995年1月8日(29歳) | |||
身長 | 188cm | |||
体重 | 83kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2011年 | |||
ツアー通算 | 3勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯獲得賞金 | 6,020,641 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | ベスト4(2018) | |||
全仏 | 3回戦(2017・18) | |||
全英 | 3回戦(2018) | |||
全米 | 4回戦(2016) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全英 | 1回戦(2013-17・24) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全英 | 1回戦(2013・22) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 14位(2018年10月8日) | |||
ダブルス | 143位(2019年10月7日) | |||
2024年7月5日現在 |
選手経歴
編集ジュニア時代
編集2012年全米オープンのジュニア男子ダブルスではポルトガルのフレデリコ・フェレイラ・シルバと組んで優勝。2013年全仏オープンのジュニア男子ダブルスでも同じペアで優勝を果たしている。
シングルスでは2011年全米オープンと2013年ウィンブルドン選手権でベスト4進出がある。
ジュニアグランドスラム男子ダブルス
編集結果 | 年 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 2012 | 全米オープン | ハード | フレデリコ・フェレイラ・シルバ | ニック・キリオス ジョーダン・トンプソン |
5–7, 6–4, [10–6] |
優勝 | 2013 | 全仏オープン | クレー | フレデリコ・フェレイラ・シルバ | クリスティアン・ガリン ニコラス・ハリー |
6–3, 6–3 |
2013年 プロ転向
編集2013年のエイゴン選手権でツアー初出場を果たす。1回戦でグレガ・ゼムリャに敗れた。同年のウィンブルドンでワイルドカードを獲得し、グランドスラム初出場を果たす。1回戦で第24シードでベスト4に進出したイェジ・ヤノビッチに敗れた。
2014年 チャレンジャー準優勝
編集2014年の慶応チャレンジャーでATPチャレンジャーツアーの決勝に初進出。決勝でジョン・ミルマンに敗れた。
2015年 デビス杯初優勝
編集2015年の香港チャレンジャーでチャレンジャー初優勝を果たす。この年はこれを含めてチャレンジャーで3勝を挙げた。全仏オープンでは1回戦でステファン・ロベールを2-6, 6-3, 6-4, 5-7, 6-2で破り、グランドスラム初勝利を上げる。2回戦は試合前に棄権した。
デビスカップ2015では決勝のベルギー戦でイギリス代表に初選出される。第1戦でベルギーのエースのダビド・ゴファンと対戦し、第1,2セットを取るも、6–3, 6–1, 2–6, 1–6, 0–6で敗れた。イギリスはアンディ・マリーとジェイミー・マリーのマレー兄弟の活躍で79年ぶりのデビスカップ優勝を果たした。
2016年 トップ50入り
編集2016年、カタール・エクソンモービル・オープンでは予選を勝ち上がると、自身初のツアーベスト8に進出。準々決勝でトマーシュ・ベルディヒに敗れた。マイアミ・オープンでは1回戦でイジー・ベセリーを破り、マスターズ1000初勝利を上げる。2回戦では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに3-6, 3-6で敗れた。全仏オープンでは2回戦でジョン・イズナーに敗れた。エイゴン選手権では1回戦で第8シードのジル・シモンを破ると、2回戦でポール=アンリ・マチューを破り、ベスト8に進出。準々決勝ではイギリスの先輩のアンディ・マリーと対戦し、4-6, 6-3, 1-6で敗れた。デビスカップ2016では準々決勝のセルビア戦に出場。第1戦で元世界ランク8位のヤンコ・ティプサレビッチを破り、デビスカップ初勝利を上げる。第4戦でもドゥシャン・ラヨビッチを破り、イギリスの準決勝進出に貢献した。初出場の全米オープンでは1回戦で第13シードのリシャール・ガスケに6-2, 6-2, 6-3でストレート勝ち、3回戦で第20シードのジョン・イズナーに6-4, 3-6, 6-2, 7-6(5)で勝利し、自身初のグランドスラム4回戦進出を果たした。4回戦では世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに2-6, 1-6, 4-6で敗れた。10月24日付の世界ランキングでエドマンドは40位となった。
2017年 グランドスラム3回戦進出
編集2017年全豪オープンでは初めて2回戦に進出するもパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れた。全仏オープンでは初の3回戦進出を果たした。
2018年 全豪ベスト4 ツアー初優勝
編集2018年全豪オープンでは1回戦で第11シードのケビン・アンダーソンを破って波に乗ると、勢いのまま続く2回戦、3回戦を突破。ベスト8入りをかけた4回戦でもアンドレアス・セッピを降してベスト8進出を決め[1]、続く第3シードのグリゴール・ディミトロフとの対戦となった準々決勝でも6-4, 3-6, 6-3, 6-4でディミトロフを破りノーシードからのベスト4入りを果たす[2]。準決勝で第6シードのマリン・チリッチに2-6, 6-7(4), 2-6で敗れた。4月のハサン2世グランプリで、ATPツアーで初めて決勝進出するもパブロ・アンドゥハルに敗れた。5月のエストリル・オープンで、キャメロン・ノーリーとのペアでダブルスでのツアー初優勝を記録。ムチュア・マドリード・オープンではマスターズ1000で初のベスト8進出。大会後のランキングで19位となり初のトップ20入りを果たす。10月のヨーロピアン・オープンで2度目の決勝進出、決勝でガエル・モンフィスに勝利しシングルス初優勝を果した[3]。
2019年 トップ50位圏外
編集2019年は全体として揮わず、トップ50から落ちた。
2020年 ATP杯ベスト8 ツアー2勝目
編集ATPカップではイギリス代表として、グループステージを突破し、ベスト8入りを果たした。
2月のニューヨーク・オープンでツアー2勝目を挙げた。
ATPツアー決勝進出結果
編集シングルス: 3回 (2勝1敗)
編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2018年4月15日 | マラケシュ | クレー | パブロ・アンドゥハル | 2–6, 2–6 |
優勝 | 1. | 2018年10月21日 | アントワープ | ハード (室内) | ガエル・モンフィス | 3–6, 7–6(7-2), 7–6(7-4) |
優勝 | 2. | 2020年2月16日 | ニューヨーク | ハード (室内) | アンドレアス・セッピ | 7–5, 6–1 |
ダブルス: 1回 (1勝0敗)
編集結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2018年5月6日 | エストリル | クレー | キャメロン・ノーリー | ウェスリー・クールホフ アルテム・シタク |
6–4, 6–2 |
デビスカップ
編集優勝 (1)
編集年 | イギリスチーム | ラウンド/相手 |
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2015年 | アンディ・マリー ジェームズ・ウォード ダニエル・エバンス カイル・エドマンド ジェイミー・マリー ドミニク・イングロット |
1R: イギリス 3–2 アメリカ QF: イギリス 3–1 フランス SF: イギリス 3–2 オーストラリア FN: ベルギー 1–3 イギリス |
成績
編集4大大会シングルス
編集- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | 1R | 1R | 2R | SF | 1R | 1R | 6–6 |
全仏オープン | A | A | 2R | 2R | 3R | 3R | 2R | 7–5 | |
ウィンブルドン | 1R | 1R | 1R | 1R | 2R | 3R | 2R | NH | 4–7 |
全米オープン | A | A | LQ | 4R | 3R | 1R | 1R | 2R | 6–5 |
大会最高成績
編集大会 | 成績 | 年 |
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ツアーファイナル | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 4R | 2019 |
マイアミ | 4R | 2019 |
モンテカルロ | 2R | 2017 |
マドリード | QF | 2018 |
ローマ | 3R | 2018 |
カナダ | 2R | 2019 |
シンシナティ | 2R | 2018 |
上海 | QF | 2018 |
パリ | 3R | 2019 |
オリンピック | 2R | 2016 |
デビスカップ | W | 2015 |
ATPカップ | QF | 2020 |
脚注
編集- ^ “ディミトロフが全豪OP8強、地元期待のキリオスは奮闘及ばず”. AFP. (2018年1月21日) 2018年1月23日閲覧。
- ^ “世界49位エドモンドが全豪4強、ディミトロフ破り「最高の気分」”. AFP. (2018年1月23日) 2018年1月23日閲覧。
- ^ “初V エドモンド「幸せ」”. tennis365.net (2018年10月22日). 2018年10月24日閲覧。