オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ・ダンス

オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ・ダンス」(All She Wants to Do Is Dance) は、ダニー・コーチマーが書き、イーグルスのボーカルのひとりでドラマーだったドン・ヘンリーが歌った楽曲。1984年に発表されたヘンリーのソロによる2枚目のスタジオ・アルバムビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト』に収められ、同年のうちにシングル・カットされた[1]。このアルバムからの2枚目のシングル、ヘンリーのソロとして通算6枚目シングルである。ヘンリーにとって、商業的に最も成功したシングルのひとつである。

「オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ・ダンス」
ドン・ヘンリーシングル
初出アルバム『ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト
B面 ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト
リリース
規格 7インチ・シングル
12インチ・シングル
録音 1984年
時間
レーベル ゲフィン・レコード
作詞・作曲 ダニー・コーチマー
プロデュース ドン・ヘンリー
ダニー・コーチマー
グレッグ・ラダニー英語版
ドン・ヘンリー シングル 年表
The Boys of Summer
(1984年)
All She Wants to Do Is Dance
(1984年)
Not Enough Love in the World
(1985年)
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日本盤シングルでは、曲名は「(オール・シー・ウォンツ・トゥ・ドゥ・イズ)ダンス」と表記されていたが[2]、後年のコンピレーション・アルバムなどでは括弧書きはなされていない。

背景

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このシングルは『ビルボード』誌でトップ10入りを果たし、1985年3月に最高9位となって「Top Rock Tracks」のチャートの首位に立った3曲めの作品となった[3]バッキング・ボーカルは、スキャンダルパティ・スマイスと、モーテルズのリード・ボーカルであるマーサ・デイビス英語版が担当した[4]

制作

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コーチマーは、後年、この曲について尋ねられた際に、次のように述べている。「僕にはグルーブがあって、この曲が流れてた。このレコードが作られたのは、テクノロジーが音楽に入り込み始めたばかりの頃だった。僕は、最初期のヤマハ・DX7を持ってて、80年代には山ほど使われたキーボードだったけど、僕らは幸い、合衆国で最初に出たやつをひとつ手に入れられたんだ。これ、シンセサイザー・キーボードなんだけど、このレコードの冒頭で聞こえる音を作るのに使ったさ。[5]

リリース

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アメリカ合衆国で商業的に流通した7インチのアナログ盤は、LP『ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト』に収録されたバージョンとはイントロが少し異なっている。

批評家の反応

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スピン』誌のジョン・リーランド英語版は、この曲の12インチ・シングルのバージョンについて、次のように述べている。「... このろくでなしのドスンドスンとして調子は、パンチの利いた電子ドラムとミックスのおかげで、7分半の間、少なくとも片方の足を上げ続けさせる。ヘンリーのポスト快楽主義的な視点からの黙示の描写は、ひねくれたものになっている。 (...this mother whomps from the git with punchy electronic drums and a mix that keeps one foot off the ground for a full seven-and-a-half minutes. Henley's post-hedonist vision of apocalypse is twisted.)[6]

パーソネル

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チャート

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チャート(1985年) 最高位
  カナダ RPM Top Singles[7] 13
  アメリカ合衆国 ビルボード Billboard Hot 100[8] 9
  アメリカ合衆国 ビルボード Hot Dance Club Play[9] 10
  アメリカ合衆国 ビルボード Top Rock Tracks[10] 1
  アメリカ合衆国 ビルボード Billboard Hot R&B Singles[11] 65
年間チャート(1985年) 順位
  アメリカ合衆国 ビルボード US Top Pop Singles (Billboard)[12] 97

その他のバージョン

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デヴィッド・ゲッタとナイルズ・メイソン (Niles Mason) のシングル「All She Wanna Do is Dance」は、この曲のサンプリングを使っている。

脚注

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  1. ^ Don Henley – All She Wants To Do Is Dance - Discogs (発売一覧)
  2. ^ Don Henley – All She Wants To Do Is Dance - Discogs - 日本盤
  3. ^ Whitburn, Joel (2004). The Billboard Book of Top 40 Hits, 8th Edition (Billboard Publications), page 282.
  4. ^ allmusic.com (2016). "Song Review by Stewart Mason" allmusic.com
  5. ^ All She Wants to Do Is Dance by Don Henley”. Songfacts. 2020年1月21日閲覧。
  6. ^ John Leland (July 1985). Don Henley "All She Wants To Do Is Dance" (Geffen). Spin. pp. 34. https://books.google.com/books?id=ImJFcBcCvUoC&pg=PA34&dq=spin+magazine+1985+all+she+wants+to+do+is+dance&hl=en&ei=q8hxTLW8F4u6sAP7hcyLCw&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&ved=0CDcQ6AEwAA#v=onepage&q&f=false 2010年8月22日閲覧。 
  7. ^ Results – RPM – Library and Archives Canada – Top Singles”. RPM. October 22, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。April 1, 2011閲覧。
  8. ^ Don Henley Album & Song Chart History – Hot 100”. Billboard. April 1, 2011閲覧。
  9. ^ Don Henley Album & Song Chart History – Dance/Club Play Songs”. Billboard. 2011年4月1日閲覧。
  10. ^ allmusic ((( Don Henley > Charts & Awards > Billboard Singles )))”. AllMusic. 2011年4月1日閲覧。
  11. ^ Chart History - Don Henley”. billboard. 2020年1月21日閲覧。
  12. ^ “1985 The Year in Music & Video: Top Pop Singles”. Billboard 97 (52): T-21. (1985-12-28). 

関連項目

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外部リンク

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