オースティン・アダムス (1991年生の投手)
オースティン・ランス・アダムス(Austin Lance Adams, 1991年5月5日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのオークランド・アスレチックス所属。
オークランド・アスレチックス #29 | |
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ワシントン・ナショナルズ時代(2017年) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | フロリダ州タンパ |
生年月日 | 1991年5月5日(33歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 225 lb =約102.1 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 MLBドラフト8巡目 |
初出場 | 2017年7月15日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入りとエンゼルス傘下時代
編集2012年のMLBドラフト8巡目(全体267位)でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級オレム・オウルズでプロデビュー。25試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率5.46、31奪三振を記録した。
2013年はA級バーリントン・ビーズでプレーし、27試合に登板して2勝1敗1セーブ、防御率3.98、36奪三振を記録した。
2014年はA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズでプレーし、42試合に登板して3勝2敗1セーブ、防御率3.79、80奪三振を記録した。
2015年はA+級インランド・エンパイア、AA級アーカンソー・トラベラーズ、AAA級ソルトレイク・ビーズでプレーし、3球団合計で38試合に登板して3勝2敗1セーブ、防御率3.27、71奪三振を記録した。
2016年はルーキー級アリゾナリーグ・エンゼルスとAA級アーカンソーでプレーし、2球団合計で34試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率3.05、63奪三振を記録した。オフの11月18日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]。
ナショナルズ時代
編集2016年12月10日にダニー・エスピノーサとのトレードで、カイル・マゴウィンと共にワシントン・ナショナルズへ移籍した[2]。
2017年は開幕を傘下のAAA級シラキュース・チーフスで迎えた。7月14日にメジャー初昇格を果たし[3]、翌15日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは6試合に登板して防御率3.60、10奪三振を記録した。
2018年、メジャーでは2試合に登板したのみだった。マイナーではAAA級シラキュースでプレーし、41試合に登板して1勝4敗9セーブ、防御率3.50、78奪三振を記録した。
マリナーズ時代
編集2019年5月4日にニック・ウェルズ及び金銭とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[6]。
パドレス時代
編集2020年8月30日にタイ・フランス、アンドレス・ムニョス、テイラー・トランメル、ルイス・トレンズとのトレードで、オースティン・ノラ、ダン・アルタビラと共にサンディエゴ・パドレスに移籍した[7]。
2021年9月17日のセントルイス・カージナルス戦でヤディアー・モリーナ捕手にシーズン24個目の死球を与え、ライブボール時代以降(1920年~)では1922年にハワード・アームキー(英語版)が記録した23与死球のメジャー記録を99年ぶりに塗り替えた[8]。アームキーの記録がシーズン投球回279イニング2/3に対してのものであったことと比較すると、アダムスのシーズン52イニング2/3におけるこの記録は率としては大幅な更新である。
なお、20世紀以降(1901年~)という条件下ではチック・フレーザー(英語版)のア・リーグ記録である32(1901年、フィラデルフィア・アスレチックス。現オークランド・アスレチックス)が最多となり、アダムスの記録はナ・リーグ記録となる。
2022年は怪我の影響によりわずか2試合の登板に留まった。オフの11月10日にアウトライト・ウェイバーにかけられ、FAを選択した[9]。
ダイヤモンドバックス時代
編集2023年1月25日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、傘下AAA級リノ・エーシズに配属された[10]。
5月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。しかし、8月2日に右の足首を骨折したため、60日間のIL入りし、シーズン終了となった。オフの11月6日に再びAAA級リノに配属された。
アスレチックス時代
編集2024年3月24日に金銭とのトレードでオークランド・アスレチックスへ移籍した[12]。
投球スタイル
編集全投球の9割近くを占めるスライダーと最速97.8mph[13](約157.4km/h)の速球で抑え込む。スライダーは強力な武器で、2021年は838球投じて被打率.145と優秀だった。反面、この球のコントロールが原因で、上述した最多与死球記録を作ることにつながった。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2017 | WSH | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 29 | 5.0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 1 | 10 | 1 | 0 | 4 | 2 | 3.60 | 2.40 |
2018 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 7 | 1.0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 4.00 | |
2019 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 6 | 1.0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1 | 9.00 | 2.00 | |
SEA | 29 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 10 | .500 | 124 | 31.0 | 20 | 4 | 14 | 0 | 0 | 51 | 2 | 0 | 13 | 13 | 3.77 | 1.10 | |
'19計 | 30 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 10 | .500 | 130 | 32.0 | 20 | 4 | 16 | 0 | 1 | 53 | 4 | 0 | 14 | 14 | 3.94 | 1.13 | |
2020 | SD | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 17 | 4.0 | 3 | 1 | 2 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 2 | 2 | 4.50 | 1.25 |
2021 | 65 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 11 | .600 | 241 | 52.2 | 28 | 1 | 35 | 2 | 24 | 76 | 4 | 0 | 28 | 24 | 4.10 | 1.20 | |
2022 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 9 | 2.1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.29 | |
2023 | ARI | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 7 | .000 | 81 | 17.1 | 16 | 1 | 8 | 0 | 5 | 22 | 2 | 0 | 12 | 11 | 5.71 | 1.38 |
MLB:7年 | 132 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 0 | 29 | .545 | 514 | 114.1 | 72 | 7 | 75 | 2 | 31 | 170 | 12 | 0 | 60 | 53 | 4.17 | 1.29 |
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | WSH | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2018 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2019 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
SEA | 29 | 2 | 1 | 1 | 1 | .750 | |
'19計 | 30 | 2 | 1 | 1 | 1 | .750 | |
2020 | SD | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2021 | 65 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1.000 | |
2022 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | ARI | 24 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
MLB | 132 | 6 | 9 | 1 | 1 | .938 |
- 2023年度シーズン終了時
背番号
編集- 70(2017年 - 2019年4月29日)
- 63(2019年5月13日 - 同年終了)
- 54(2020年 - 2022年)
- 55(2023年)
- 29(2024年 - )
脚注
編集- ^ Matt Kelly (2016年11月19日). “Angels add 4 pitchers to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2019年9月1日閲覧。
- ^ “Angels acquire SS Danny Espinosa from Nationals” (英語). ESPN (2016年12月10日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ “Nationals recall right-handers Austin Adams and Trevor Gott” (英語). MASN (2017年7月14日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ “Washington Nationals at Cincinnati Reds Box Score, July 15, 2017” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年9月1日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2019年4月30日). “Nationals Select Dan Jennings, Place Anthony Rendon On IL” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月1日閲覧。
- ^ Ty Bradley (2019年5月4日). “Mariners Acquire Austin Adams From Nationals” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月1日閲覧。
- ^ “Padres, Mariners Complete Seven-Player Trade” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月31日閲覧。
- ^ “わずか49回で24死球の衝撃 パドレス右腕が99年ぶりに最多与死球のメジャー記録更新”. Full-Count. 2023年5月1日閲覧。
- ^ “Austin Adams: Elects free agency” (英語). cbssports.com (June 30, 2023). 2023年7月18日閲覧。
- ^ “D-backs Sign Austin Adams, Jesse Biddle To Minor League Deals” (英語). MLB Trade Rumors (2023年1月26日). 2023年7月18日閲覧。
- ^ “Diamondbacks' Austin Adams: Contract selected from Triple-A” (英語). cbssports.com (2023年5月20日). 2023年7月18日閲覧。
- ^ “A's Acquire Austin Adams” (英語). MLB Trade Rumors (2024年3月24日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ 2019年 ヒューストン・アストロズ戦で計測
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Austin Adams stats MiLB.com