オレンジリーフ (補給艦・3代)
オレンジリーフ(RFA Orangeleaf, A110)とは、イギリス海軍補助艦隊の給油艦である。この名を冠する艦としては3代目に相当する[1]。
オレンジリーフ | |
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A110 オレンジリーフ | |
基本情報 | |
建造所 | キャメル・レアード、バーケンヘッド造船所[1] |
運用者 | イギリス海軍補助艦隊 |
級名 |
STaT 32型石油タンカー リーフ型給油艦 |
艦歴 | |
進水 | 1975年2月12日[2][1] |
竣工 | 1979年6月28日[1] |
就役 | 1984年5月2日[1] |
退役 | 2015年9月30日[1][2] |
改名 |
ハドソン・プログレス (1975年- 1979年) バルダー・ロンドン (1979年 - 1984年) オレンジリーフ (1984年以後)[1] |
要目 | |
搭載能力 |
・ディーゼル燃料:22,000立方メートル ・航空燃料:3,800立方メートル ・限定的な冷蔵食料品及びドライカーゴ搭載能力[2] |
兵装 |
・20mm機関砲×2門 ・7.62mm機関銃×4挺[2] |
オレンジリーフは、リーフ型給油艦の中で最後まで現役にあった艦である。
来歴
編集本船は、元々はジョン・ハドソン燃料海運株式会社(John Hudson Fuel and Shipping Ltd.:以下ジョン・ハドソン社)がキャメル・レアードに発注した4隻のSTaT 32型タンカーのうちの1隻である。1973年10月に、バークレイズ銀行より4,296,160ポンドの融資を受け、本船の建造契約が結ばれた[1]。
1975年2月12日、キャメル・レアードのバーケンヘッド造船所において進水しハドソン・プログレス(MV Hudson Progress)と命名され、 同年の7月には艤装が完了し、航行試験のためにキャメル・レアードの子会社であるムーンチェイス株式会社(Moonchase Ltd.)に移管された[1]。
しかし、翌1976年12月、発注元のジョン・ハドソン社とキャメル・レアードとの間で本船の所有権の差し押さえに同意し、ハドソン・プログレスは1979年6月にロイズ産業リーシング株式会社(Lloyds Industrial Leasing Ltd.)に売却された後、同年7月にはオスロのParley Augustsson社にリースされ、バルダー・ロンドン(MV Balder London)に改名された[1]。
1982年5月13日、バルダー・ロンドンはフォークランド紛争勃発に伴いイギリス海軍に徴用され、機動部隊への燃料輸送に従事した[1][2]。
1984年5月2日付でイギリス国防省とのチャーター契約が結ばれ(2001年に購入)、オレンジリーフに改名。改名後は給油艦としての洋上補給用設備やドライカーゴ搭載スペースの設置などの改修を受け、1986年5月2日に正式に艦隊に加わった[1]。
参考文献・サイト
編集関連項目
編集- ウィキメディア・コモンズには、オレンジリーフ (補給艦・3代)に関するカテゴリがあります。
- イギリス海軍艦艇一覧 / イギリス海軍補助艦隊
- リーフ型給油艦
- アップルリーフ / ベイリーフ (補給艦・3代) / ブランブルリーフ - オレンジリーフとほぼ同時期にRFAにチャーターされた給油艦。オレンジリーフと同様にイギリス、キャメル・レアード社のバーケンヘッド造船所で建造された。
- オークリーフ (補給艦・2代) - オレンジリーフとほぼ同時期にRFAにチャーターされた給油艦。上記の3隻と異なり、スウェーデンのウッデヴァッラ造船所で建造された
- リーフ型給油艦