オグネヴォイロシア語:Огневой)は、ソ連で建造されたオグネヴォイ級駆逐艦。艦名は、「燃えるような」といった意味のロシア語の形容詞である。

オグネヴォイ
1947年5月、セヴァストポリでの海軍パレードに参加したオグネヴォイ
艦歴
オグネヴォイ
Огневой
起工 1939年8月20日
進水 1940年11月12日
就役 1945年3月22日
所属  ソビエト連邦海軍
除籍 1958年10月20日
要目
艦型 オグネヴォイ級駆逐艦
艦種 駆逐艦
排水量 基準排水量 2,016 t
満載排水量 2,767 t
全長 115.5 m[1]
全幅 11.0 m
喫水 4.0 m
機関 蒸気タービンPTU TV-6 2 基
54,000 馬力
ボイラー 4 基
速力 最大速度 37.0 kn
航続距離 3,000 マイル/16 kn
乗員 水兵 202 名
武装 50口径130 mm単装 2 基
55口径76 mm連装高射砲 1 基
12.7 mm連装機銃 4 基
533 mm3連装魚雷発射管 2 基

艦歴

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ニコラエフ造船所にて1939年8月20日に起工、1940年11月9日に進水したが、独ソ戦勃発により建造は中止され、1941年8月13日から17日にかけてニコラエフからセヴァストポリ曳航された。

ドイツ軍がセヴァストポリに接近すると、未完成のオグネヴォイは工場の作業員やその家族の避難所として使用され、船内には居住区画が設けられた。76mm高射砲(76.2ミリ連装高射砲)[2]により攻撃してきたドイツのユンカース爆撃機を撃墜し[3]、乗船していた人員を守った[4]

その後オグネヴォイはポティへ曳航され、1943年秋にはバトゥミの工場にて建造を再開し1945年3月22日に就役、1945年4月8日にソ連海軍赤旗黒海艦隊に合流した[5]

1947年8月19日、オグネヴォイはスターリンコスイギンを乗せた巡洋艦モロトフヤルタからソチまで護衛した[6]

1956年2月17日、オグネヴォイは退役し、1956年12月27日には「CL-2」に改名され標的艦に編成された。1958年10月13日には解体され、10月20日に海軍船籍から抹消された[7]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Тактико-технические данные взяты с Никольский В. И., Литинский Д. Ю.. “Приложение 2”. Эскадренные миноносцы типа «Смелый». Проект 30бис.. Военно-Морская коллекция. 2013年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月12日閲覧。
  2. ^ Никольский В. И., Литинский Д. Ю. "Глава 2. Рождение проекта: от 30К к 30бис" (ロシア語) (Эскадренные миноносцы типа «Смелый». Проект 30бис. ed.). {{cite journal}}: Cite journalテンプレートでは|journal=引数は必須です。 (説明)
  3. ^ Краснов В. Н. Судостроение и судоремонт на Чёрном море в 1941—1944 годах. // Гангут. — 1995. — Вып. 9. — С. 26.
  4. ^ Хитряк Е. (1981). "Эскадренный миноносец "Смелый"" (Журнал) (ロシア語) (1–2) (Моделист-Конструктор ed.). 2009年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。 {{cite journal}}: Cite journalテンプレートでは|journal=引数は必須です。 (説明)
  5. ^ Эскадренный миноносец "Огневой"”. ИР Черноморский Флот. 2012年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月11日閲覧。
  6. ^ И. В. Сталин на крейсере «Молотов» и в Севастополе, 1947 г. アーカイブ 2020年9月24日 - ウェイバックマシン // Тайны истории
  7. ^ Эскадренный миноносец "Огневой"”. Архив фотографий кораблей русского и советского ВМФ. 2012年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月11日閲覧。