オカメハゼEleotris melanosoma)は、マングローブ林にくらすカワアナゴ科の1種である。カワアナゴによく似るが、腹鰭基底尾鰭基底に1つの黒褐色の円斑があることで区別可能。

オカメハゼ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: カワアナゴ科 Eleotridae
亜科 : カワアナゴ亜科 Eleotrinae
: カワアナゴ属 Eleotris
: オカメハゼ E. melanosoma
学名
Eleotris melanosoma
Bleeker, 1852
和名
オカメハゼ
英名
broadhead sleeperordusky sleeper

分布

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日本国内では、静岡県以南の本州香川県を除く四国九州大分県鹿児島県鹿児島県琉球列島小笠原諸島。国外では、太平洋西部、インド洋[1]

形態

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全長は15-25センチメートル。体型はカワアナゴに似て頭部縦扁し平らになり、胴部円筒形でやや太短い[1][2]。カワアナゴとの見分けは、オカメハゼには頭部腹面に白い斑点がないこと、および頭部感覚管の分布様式の相違で判別できる[3]。頬の横列孔器数は6。成魚の体色変化は大きい[1]腹鰭基底尾鰭基底に1つの黒褐色の円斑がある。幼魚の尾鰭は黒褐色で白く縁取られる[1][2]。成魚の体色変化は激しい。縦列鱗数は46-58、背鰭前方鱗数は37-53[1]

生態

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河川の河口から感潮域最上部にかけて生息する。河口域のマングローブ林に多い[1][2]両側回遊性を行う。動物食で、夜間に甲殻類や小魚などの小動物を捕食する[1]汽水域を好み、淡水域にはほとんど遡上しないため、河口域での開発事業の影響が懸念され、再生産が行われていない可能性のある都道府県も存在する[3]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g 細谷和海、『増補改訂 日本の淡水魚』、山と渓谷社、2019年、392頁
  2. ^ a b c 鈴木寿之・渋川浩一・矢野維幾、『決定版 日本のハゼ』、平凡社、2004年、30頁
  3. ^ a b オカメハゼ Eleotris melanosoma Bleeker, 1852 【 スズキ目 カワアナゴ科 】”. 愛媛県レッドデータブック2014. 2023年4月6日閲覧。