エーリヒ・フォン・チェルマク
オーストリアの農学者 (1871-1962)
(エーリッヒ・チェルマックから転送)
エーリヒ・フォン・チェルマク(Erich von Tschermak-Seysenegg、1871年11月15日 - 1962年10月11日)は、オーストリア、ウィーン出身の農学者(遺伝、育種)である。日本語では名をエーリッヒ、姓をチェルマックなどと表記する場合もある[1]。初期は園芸品種の改良に関心を示した。
フライブルクの農場で従事し、病害に強い品種の開発を行い、その中には交雑種を含むムギの品種改良が含まれている。
1896年に学位を取得する。1900年、オーストリアの国営農場でエンドウの交配実験を行い、チェルマクはユーゴー・ド・フリース、カール・エーリヒ・コレンスと並び、グレゴール・ヨハン・メンデルが1860年に発表したメンデルの法則を再発見した人物とされ、1906年にはウィーン農科大学の教授を務めた。1938年コテニウス・メダル受賞。
家族
編集父はチェルマク閃石の由来となった鉱物学者のグスタフ・チェルマク(Gustav Tschermak von Seysenegg)、母方の祖父は学生時代のグレゴール・ヨハン・メンデルに植物学を教授した植物学者のエドゥアルト・フェンツル(Eduard Fenzl)である。
参考文献
編集- Monaghan, F V; Corcos A F (1987). “Tschermak: a non-discoverer of mendelism. II. A critique”. J. Hered. (アメリカ合衆国) 78 (3): 208–10. ISSN 0022-1503. PMID 3302014.
- Monaghan, F; Corcos A (1986). “Tschermak: a non-discoverer of Mendelism. I. An historical note”. J. Hered. (アメリカ合衆国) 77 (6): 468–9. ISSN 0022-1503. PMID 3549880.
- SCHUBERT, G (12 1952). “In memoriam Prof. Armin Tschermak-Seysenegg”. Wiener klinische Wochenschrift 64 (50): 966. ISSN 0043-5325. PMID 13049817.