エンサイン・N174 (Ensign N174) は、イギリスのレーシングチーム、エンサイン1974年F1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー

エンサイン・N174
カテゴリー F1
コンストラクター エンサイン
デザイナー モーリス・ナン
先代 エンサイン・N173
後継 エンサイン・N175
主要諸元
シャシー  アルミニウム製モノコック
エンジン フォード・コスワースDFV V8 N/A
タイヤ ファイアストン, グッドイヤー
主要成績
通算獲得ポイント 0
初戦 1974年ベルギーグランプリ
優勝表彰台ポールFラップ
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概要

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設計はモーリス・ナン。N174は前作のN173の発展型であり、N173で特徴的な後部カウルを延長したリアウィング翼端板から、一般的な別体式のリアウィングを装着していた。

デビュー戦は1974年アルゼンチングランプリであった。リッキー・フォン・オペルがドライブしたが、予選通過したもののハンドリングの異常で決勝には出走しなかった。その後オペルはブラバムに移籍。ヴァーン・シュパンが加入し、再び出走したのは第5戦ベルギーグランプリであった。ここでは予選14位、決勝15位であった。第6戦モナコはアクシデントのためリタイア、第7戦スウェーデンはスタートの違反で失格、第8戦オランダはピット外でのタイヤ交換で失格、フランスとイギリスは予選落ち、ドイツではギアボックスのトラブルでリタイアとなった。ドイツグランプリ後にシュパンがチームを離脱、マイク・ワイルズがドライブしたが、予選落ち3回に非完走扱い1回であった。

1975年は新車のN175と共に使用された。資金難からチームが初めて参戦したのは第4戦のスペイングランプリで、ロエロフ・ヴンデリンクがドライブした。N175はフランスグランプリでデビューしたが、クリス・エイモンがドライブしたため、ヴンデリンクはN174をドライブした。この年の最高位はオランダグランプリでジィズ・ヴァン・レネップが達成した10位であった。

1976年は前年にメインスポンサーであったHBビウェイキングが独自のチームを立ち上げ、N175を使用したため、エンサインは新車の完成までN174を使用しなければならなかった。エイモンが南アフリカとアメリカ西でドライブし、それぞれ14位と8位で決勝を終えた。

F1における全成績

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(key) (太字ポールポジション

シャシー エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1974年 N174 フォード-コスワース
DFV 3.0 V8
F ARG
 
BRA
 
RSA
 
ESP
 
BEL
 
MON
 
SWE
 
NED
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
AUT
 
ITA
 
CAN
 
USA
 
0 NC
  リッキー・フォン・オペル DNS
  ヴァーン・シュパン 15 Ret DSQ DSQ DNQ DNQ Ret
  マイク・ワイルズ DNQ DNQ DNQ NC
1975年 N174 フォード-コスワース
DFV 3.0 V8
G ARG
 
BRA
 
RSA
 
ESP
 
MON
 
BEL
 
SWE
 
NED
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
AUT
 
ITA
 
USA
 
11 12位
  ロエロフ・ヴンデリンク Ret DNQ NC DNQ
  ジィズ・ヴァン・レネップ 10
1976年 N174 フォード-コスワース
DFV 3.0 V8
G BRA
 
RSA
 
USW
 
ESP
 
BEL
 
MON
 
SWE
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
AUT
 
NED
 
ITA
 
CAN
 
USA
 
JPN
 
21 12位
  クリス・エイモン 14 8

1 N175で獲得したポイントを含む。

参照

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外部リンク

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