アン県
アン県(アンけん、Ain)は、フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の県である。
アン県 Ain | |
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アン県旗 アン県章 | |
位置 | |
概要 | |
県番号 | 01 |
地域圏 | オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ |
県庁所在地 | ブール=カン=ブレス |
郡庁所在地 |
ベレー ジェクス ナンテュア |
郡 | 4 |
小郡 | 43 |
コミューン | 419 |
県議会議長 |
ジャン・ドゥゲリー |
統計 | |
人口 国内42位 |
(2011年) 603,827人 |
人口密度 | 105人/km2 |
面積¹ | 5762 km2 |
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。 |
地理
編集1790年3月4日、ブレス、ビュジェ、ドンブ(ドンブ公国)、ペイ・ド・ジェクス、そしてフラン=リヨネ(サヴォイア公国〈サヴォワ公国〉の地方)の一部を集め設置された。ブレス、ビュジェ、ペイ・ド・ジェクスは、1601年にサヴォイア公国からフランス王国に売却されて以来、ブルゴーニュ慣習法を採用していた。
フランス革命期の1791年から1793年にかけ、アン県内の9郡は国民義勇軍の第12大隊を構成する兵を提供していた。
1798年から1814年までペイ・ド・ジェクスは分離され、レマン県(fr)となっていた。
ワーテルローの戦いで第七次対仏大同盟が勝利したあと、1815年6月から1818年11月までオーストリア軍がアン県を占領していた。
経済
編集アン県は農業県と認識されているが、長期にわたって農業が主要産業であったわけではない。アン県の特産品として知られているのは、ブレス鶏(fr:Poule de Bresse)、ブルー・ド・ジェクス(fr:Bleu de Gex、ブルーチーズ)、ラムカン(fr:Ramequin (fromage))、コンテチーズ、クロン(fr:Clon)、ビュジェワイン(fr:Vignoble du Bugey)であるマニクルAOC(fr:Manicle (AOC))、セルドンAOC(fr:Cerdon (AOC))である。
ドンブとブレスでは穀物生産もさかんである。
現在のアン県では、ジェクスのプラスチック製造業のような軽工業や、自動車製造業がさかんである。過去30年間、330ヘクタールの面積を持ちサン=ヴュルバとブリエにまたがるプレーヌ・ド・ラン工業団地があり、労働人口を集めている。
ビュジェ原子力発電所が低ビュジェ地方のサン=ヴュルバに設置されている。
人口統計
編集アン県には大都市がなく、県都ブール=カン=ブレスや、オヨナは中規模都市である。しかし小規模都市や村の人口密度は高い。アン県の人口は19世紀後半にやや減少した後、農村部からの人口流出のため第一次世界大戦中に急激に減少した。第二次世界大戦の後に再び増加し始めた。アン県南西部にまでバンリューが達した大都市リヨンに近いこと、ペイ・ド・ジェクス地方にバンリューの一部が拡張されたジュネーヴの存在で後押しされ、特に最近30年間のアン県は強力な人口増加を経験した。近年は、県西部がマコンやヴィルフランシュ=シュル=ソーヌに近いため人口統計が好転している。アン県に接するこの2つの都市は県の中心にまで人口集塊が広がる傾向にある。
ギャラリー
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ペルージュの町並み
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ナンテュア湖
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ボロゾンの高架橋
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ブール=カン=ブレスのノートルダム教会