エネルギー省 (イギリス)
エネルギー省 (Department of Energy) は、かつて存在したイギリスの省である。1973年の石油危機発生や北海油田の重要性増加を受け、エネルギー生産に関する職務を通商産業省から分離する形で、1974年1月に設立された。
技術省 Minister of Technology | |
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役職 | |
概要 | |
設置 | 1974年1月 |
廃止 | 1992年 |
後身 | 動力省 |
約10年前に始まったイギリスのエネルギー産業民営化を受け、同省は1992年に廃止された[2]。その機能の多くは放棄され、残りは他の機関または部門に吸収された。ガス供給庁(Office of Gas Supply, Ofgas) と電力規制庁(Office of Electricity Regulation, OFFER) は市場規制を継承し、省エネルギー庁 (Energy Efficiency Office) は環境省に譲渡され、種々のメディア関連機能は国家遺産省に譲渡された。 英国のエネルギー政策に関する中核的活動は、通商産業省へ譲渡された。
エネルギー省は、エネルギー研究のための、そして英国の再生可能エネルギー技術の可能性に関する調査のための、重要な資金調達源であった[3]。同省から全部または一部の資金提供を受けた事業としては、地熱発電やセヴァーン河口堰の調査がある[4]。
歴代大臣
編集- 第6代キャリントン男爵(1974年1月8日- 1974年3月4日)
- エリック・ヴァーレイ(1974年3月5日 - 1975年6月10日)
- トニー・ベン(1975年6月10日- 1979年5月4日)
- デイヴィッド・ハウエル(1979年5月5日 - 1981年9月14日)
- ナイジェル・ローソン(1981年9月14日 - 1983年6月11日)
- ピーター・ウォーカー(1983年6月11日 - 1987年6月13日)
- セシル・パーキンソン(1987年6月13日- 1989年7月24日)
- ジョン・ウェイカム(1989年7月24日- 1992年4月11日)
閣外大臣には、ピーター・モリソン(1987年に国務大臣)とパトリック・ジェンキンがいた。
旧省
編集エネルギー省は1974年に設置されたが、エネルギー関連事項を扱う最初の省ではなかった。 燃料動力省 (Ministry of Fuel and Power) は1942年6月11日に、商務省から機能を分離されて設置され、石炭生産、燃料供給の割り当て、エネルギー価格の統制、及び第二次世界大戦中のガソリン配給を管掌した。
燃料動力省は、1957年1月に動力省 (Ministry of Power) へと改称した。 その後動力省は、1969年10月6日に技術省 (Ministry of Technology) の一部門となり、1970年10月20日に通商産業省 (Department of Trade and Industry) となった。
関連項目
編集参考文献
編集- ^ “英国・公的機関改革の最近の動向”. 内閣官房. 2020年7月2日閲覧。
- ^ UK National Energy Policy and Energy Overview, Energy Trands, published 2002-06-04, accessed 2007-03-22.
- ^ Contribution of Renewable Energy Technologies to Future Energy Requirements (Abstract), D. H. Buckley-Golder, R. G. Derwent, K. F. Langley, J. F. Walker, A. V. Ward, JSTOR, accessed 2007-03-22.
- ^ Brean Down barrage plan unveiled by Welsh businessman, Burnham-on-sea.com, published 2006-03-04, accessed 2007-03-22.