エナンティオルニス(Enantiornis)はエナンティオルニス類鳥類の属である。タイプ種は現在は唯一の種となっているE. lealiで、化石はアルゼンチンコルドバ州のエルブレテ(es)にある白亜紀後期の堆積岩から発見された[1]

エナンティオルニス
生息年代: 70 Ma
復元図
地質時代
白亜紀後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
亜綱 : エナンティオルニス亜綱 Enantiornithes
: エウエナンティオルニス目 Enantiornithiformes
Martin1983
: エナンティオルニス科 Enantiornithidae
Nesov, 1984
: エナンティオルニス属
Enantiornis
学名
Enantiornis
Walker,1981

現在発見されているエナンティオルニス類では最大級で、(尾を含む)全長は成体で1 mに達し、中型のハゲワシワシ生態的地位を占めていたと考えられる。

E. lealiは肉食性の可能性のある別のエナンティオルニス類アヴィサウルスAvisaurus)にある程度近縁であるが、正確な系統関係ついては明確になっていない。独自の科エナンティオルニス科(Enantiornithidae)に分類されている。

アジアで発見された他の種がかつてこの属に分類されていたことがあったが、現在では分離されている。元のEnantiornis martiniは現在インコロルニス(Incolornis)に、元Enantiornis walkeriはエクスポルニス(Explorornis)に分類されている。かつてエナンティオルニス属に分類されていた理由はエナンティオルニス類の多様性が過小評価されていたためである。

参照

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  1. ^ Walker, C.A. (1981) New subclass of birds from the Cretaceous of South America. Nature 292:51–53.