エデスタス(Edestus)は、石炭紀に生息していた軟骨魚類。同グループに含まれる魚類としてほかにヘリコプリオンが存在するが、ヘリコプリオンは牙が螺旋状に伸びていくのに対し、エデスタスは牙が突き出るように伸びていくという違いがある。牙の縁は鋸歯状であり、肉食だったと考えられている。

エデスタス
生息年代: 313–307 Ma
石炭紀後期バシキーリアン-モスコビアン
Edestus heinrichiの歯の化石
2019年の研究に基づく復元図
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 全頭亜綱 Holocephali
: エウゲネオドゥス目 Eugeneodontida
: Edestidae
: エデスタス属 Edestus
学名
Edestus Leidy, 1856
タイプ種
Edestus vorax
  • E. vorax
  • E. minor
  • E. heinrichi
  • E. triserratus

古生物学

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化石標本は殆ど歯のみから知られ、その中の多くは分離しているが、複数の歯が含まれるtooth whorl全体が残った化石も存在する。粉砕された頭蓋骨の要素を含むFMNH PF2204が知られており、そこから頭蓋骨が復元された。[1] 記載されてきた13種の内4種のみが有効であり、E. heinrichiの全長は6.7mに達したと推測されている。[2]

 
エデスタスの頭蓋骨の図。頭蓋骨の中心辺りに見える穴は目ではなく、この図に眼窩はないことに注意。

出典

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  1. ^ Tapanila, Leif; Pruitt, Jesse; Wilga, Cheryl D.; Pradel, Alan (2020). “Saws, Scissors, and Sharks: Late Paleozoic Experimentation with Symphyseal Dentition” (英語). The Anatomical Record 303 (2): 363–376. doi:10.1002/ar.24046. ISSN 1932-8494. https://anatomypubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ar.24046. 
  2. ^ Tapanila, Leif; Pruitt, Jesse (2019-09-04). “Redefining species concepts for the Pennsylvanian scissor tooth shark, Edestus” (英語). PLOS ONE 14 (9): e0220958. doi:10.1371/journal.pone.0220958. ISSN 1932-6203. PMC 6726245. PMID 31483800. https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0220958. 

関連項目

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外部リンク

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