Wikipedia

エイシンオスマン

エイシンオスマン（欧字名:Eishin Osman、2008年4月29日 - ）は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2011年のニュージーランドトロフィー。

エイシンオスマン
京都競馬場（2014年2月16日）
欧字表記 Eishin Osman[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2008年4月29日（16歳）[1]
抹消日 2015年5月14日[2]
父 ロックオブジブラルタル[1]
母 ゲルニカ[1]
母の父 Luhuk[1]
生国 日本の旗 日本（北海道安平町）[1]
生産者 (有)ノーザンレーシング[1]
馬主 平井豊光
→（株）栄進堂[1]
調教師 松永昌博（栗東）
→坂口正則（栗東）[1]
競走成績
生涯成績 20戦5勝[1]
平地：18戦3勝
障害：2戦2勝
獲得賞金 1億1045万6000円[1]
平地：9145万6000円
障害：1900万円
勝ち鞍
GII ニュージーランドT 2011年
テンプレートを表示

馬名の由来は、冠名＋オスマン帝国より[2]。

経歴

編集

2010年のJRAブリーズアップセールにて、平井豊光に税込み3150万円で落札された[1]。6月20日、阪神競馬場第4レースの2歳新馬戦（芝1600m）で、岩田康誠を背にデビューし、のちの秋華賞馬であるアヴェンチュラの2着。3週間後、再び岩田とのコンビで挑んだ同会場・同距離の2歳未勝利戦で初勝利を収めた。重賞初挑戦で出走した10月のデイリー杯2歳ステークスは9着に敗れる。年末の条件戦で2勝目を挙げた。

3歳シーズンは3月のスプリングステークスより始動し5着。翌月のニュージーランドトロフィーは単勝12番人気の低評価ながら、好位2番手から直線で抜け出し重賞初優勝を飾った[3]。GI初挑戦で出走した皐月賞は果敢に逃げを打つも、直線で失速し8着に敗れた。翌5月のNHKマイルカップはフォーエバーマークの番手で粘って4着に好走したが、レース後長期休養に入った。この休養期間中に松永昌博厩舎から坂口正則厩舎に転厩。

4歳シーズンは全休し、5歳となった2013年3月のオープン・東風ステークスで約1年10か月ぶりにレースに復帰（結果は15着）。以降もオープン戦を連戦するが、全て二桁順位の惨敗に終わった。

6歳シーズンから陣営は障害路線への転向を決断。シーズン初戦の京都競馬場・障害4歳以上未勝利戦は9番人気と期待されていなかったが、スタート直後にハナを奪うとそのまま逃げ切り、ニュージーランドトロフィー以来2年10か月ぶりの勝利を収めた。次走の障害オープン戦も勝利したが、再度長期休養に入った。

結局レース復帰は叶わず、最後のレースから約1年2か月が経過した2015年5月14日付で競走馬登録を抹消され引退した[4]。

引退後は栃木県塩谷郡高根沢町の栃の葉乗馬クラブで繋養されている[5]。

競走成績

編集

以下の内容は、JBISサーチ[1]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭
数		 枠
番		 馬
番		 オッズ
（人気）		 着順 タイム
（上り3F[race 1]）		 着差 騎手 斤量
[kg]		 1着馬（2着馬） 馬体重
[kg]
2010.06.20 阪神 2歳新馬 芝1600m（良） 12 6 7 004.30（3人） 02着 R1:36.3（35.3） -0.6 0岩田康誠 54 アヴェンチュラ 470
0000.07.10 阪神 2歳未勝利 芝1600m（稍） 11 7 8 001.20（1人） 01着 R1:36.0（35.8） -0.4 0岩田康誠 54 （エーシンチャージ） 464
0000.10.16 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m（良） 12 6 8 019.80（7人） 09着 R1:35.1（35.7） -1.5 0浜中俊 55 レーヴディソール 474
0000.11.06 京都 2歳500万下 芝1200m（良） 7 1 1 002.40（1人） 03着 R1:09.4（35.1） -0.2 0浜中俊 55 ドリームバロン 470
0000.11.20 京都 2歳500万下 芝1400m（良） 13 4 4 008.80（4人） 09着 R1:22.1（36.3） -0.8 0浜中俊 55 タガノロックオン 470
0000.12.11 阪神 2歳500万下 芝1400m（良） 14 4 5 008.40（5人） 01着 R1:21.9（35.0） -0.0 0後藤浩輝 55 （シャイニーホーク） 470
2011.03.26 阪神 スプリングS GII 芝1800m（良） 18 2 3 191.6（12人） 05着 R1:47.0（34.9） -0.6 0後藤浩輝 56 オルフェーヴル 468
0000.04.09 阪神 ニュージーランドT GII 芝1600m（良） 18 4 8 056.3（12人） 01着 R1:34.5（34.2） -0.2 0幸英明 56 （エーシンジャッカル） 470
0000.04.24 東京 皐月賞 GI 芝2000m（良） 18 5 10 106.7（16人） 08着 R2:01.7（36.4） -1.1 0後藤浩輝 57 オルフェーヴル 462
0000.05.08 東京 NHKマイルC GI 芝1600m（良） 18 2 3 014.70（7人） 04着 R1:32.6（34.7） -0.4 0後藤浩輝 57 グランプリボス 470
2013.03.10 中山 東風S OP 芝1600m（良） 16 4 7 024.4（12人） 15着 R1:35.5（38.9） -2.8 0太宰啓介 55 ムクドク 470
0000.04.07 福島 福島民報杯 OP 芝2000m（不） 16 2 4 027.8（13人） 15着 R2:04.9（39.9） -2.6 0勝浦正樹 55 マイネルラクリマ 472
0000.04.28 福島 福島民友C OP 芝1200m（良） 16 1 1 040.3（13人） 10着 R1:08.9（35.2） -0.7 0村田一誠 55 アウトクラトール 476
0000.05.26 京都 ディープインパクトC OP 芝1400m（良） 18 3 5 056.5（13人） 11着 R1:21.5（34.5） -1.2 0丸田恭介 56 サクラアドニス 474
0000.10.12 京都 オパールS OP 芝1200m（良） 12 6 7 096.1（12人） 11着 R1:08.5（33.6） -0.6 0太宰啓介 55 エピセアローム 484
0000.11.02 京都 京洛S OP 芝1200m（良） 15 1 1 079.1（12人） 10着 R1:07.6（33.2） -0.6 0太宰啓介 55 ハノハノ 486
0000.11.23 東京 キャピタルS OP 芝1600m（良） 18 3 5 200.9（16人） 14着 R1:33.9（34.5） -0.7 0丸山元気 57 サトノギャラント 478
0000.12.22 阪神 ギャラクシーS OP ダ1400m（重） 15 1 2 097.5（13人） 14着 R1:24.5（37.2） -1.7 0太宰啓介 55 ウォータールルド 486
2014.02.16 阪神 障害4歳上未勝利 障2910m（重） 14 8 13 034.10（9人） 01着 R3:16.2（13.5） -1.7 0黒岩悠 60 （トラバント） 486
0000.03.23 中山 障害4歳上OP 障3200m（良） 13 8 14 003.00（1人） 01着 R3:36.2（13.5） -0.2 0黒岩悠 60 （サンライズロイヤル） 478
  1. ^ 障害戦は平均1F

血統表

編集
エイシンオスマンの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 デインヒル系
父

*ロックオブジブラルタル
1999 鹿毛
父の父
*デインヒル
1986 鹿毛 		Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
父の母
Offshore Boom
1985 栗毛 		Be My Guest Northern Dancer
What a Treat
Push a Button Bold Lad
River Lady
母

*ゲルニカ
1997 栗毛 		Luhuk
1991 栗毛 		*フォーティナイナー Mr. Prospector
File
Royal Stance Dr. Fager
Royal Statute
母の母
Gouache
1989 栗毛 		*サザンヘイロー Halo
Northern Sea
Aquarelle Logical
Always Tracks
母系(F-No.) ゲルニカ(ARG)系(FN:9-g) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4・4×5・5、Buckpasser 5×5、Natalma 5×5×5（父内） [§ 3]
出典
  1. ^ [7], [8]
  2. ^ [7], [8]
  3. ^ [7], [8]
  • 母ゲルニカは2001年パレルモ大賞などアルゼンチンでG1を4勝した実績を持つ。

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “エイシンオスマン”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年7月26日閲覧。
  2. ^ a b “競走馬情報 エイシンオスマン　Eishin Osman（JPN）”. 日本中央競馬会. 2023年7月26日閲覧。
  3. ^ “エイシンオスマンが優勝　競馬のニュージーランドT”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2011年4月9日). 2023年7月28日閲覧。
  4. ^ “エイシンオスマンが引退　乗馬に”. ウマニティ (2015年5月15日). 2023年7月28日閲覧。
  5. ^ “エイシンオスマン ｜乗馬情報”. 公益財団法人 日本馬術連盟. 2023年7月26日閲覧。
  6. ^ "エイシンオスマンの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年7月26日閲覧。
  7. ^ a b c “血統情報：5代血統表｜エイシンオスマン”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年7月23日閲覧。
  8. ^ a b c “エイシンオスマンの血統表”. netkeiba.com. 2023年7月23日閲覧。

外部リンク

編集
 

この項目は、競馬に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル 競馬 / ウィキプロジェクト 競馬）。

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=エイシンオスマン&oldid=98869088」から取得