ウルリヒ・フォン・ヴィラモーヴィッツ=メレンドルフ

ウルリヒ・フォン・ヴィラモーヴィッツ=メレンドルフ(Ulrich von Wilamowitz-Moellendorff、1848年12月22日 - 1931年9月25日)は、ドイツの正統派古典文献学の学者。

ヴィラモーヴィッツ=メレンドルフ(1902年)

フリードリヒ・ニーチェヤーコプ・ブルクハルトの論敵。また彼のもとで学んだ神話学者カール・ケレーニイと後に対立した。これはヴィラモーヴィッツらに代表される文献学がケレーニイの新しい学風と相容れなかったためであるが、具体的には旧態の文献学の解釈が近代合理主義的であったこと、ロマン主義的な側面を持ち合わせていたことで、いずれも真の古代人の生を研究するにいたらなかったためである。しかし、ギリシア神話の神アポロンの起源をめぐり、アポロンを小アジアリュディア地方、リュキア地方に由来するという説などは今なお有力である。

経歴

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1848年、プロイセンポズナニ(現ポーランド)近郊に生まれる。ボン大学ベルリン大学で文献学を学んだ後、1872から1874年にイタリアギリシアで研究する。1874年にベルリン大学講師、1876年にグライフスヴァルト大学教授となり、その後1883年にゲッティンゲン大学教授、1897年にベルリン大学教授を務めた。ベルリンにて没。

主著

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  • Homerische Untersuchungen (1884)
  • Platon (1919)
  • Griechen Verskunst (1921)
  • Glaube der Hellenen (1931)