イーグレット級スループ
イーグレット級スループ(英語: Egret-class sloop)は、イギリス海軍のスループの艦級[1]。
イーグレット級スループ | |
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基本情報 | |
種別 | スループ |
運用者 | イギリス海軍 |
就役期間 | 1938年 - 1958年 |
前級 | ビターン級 |
次級 | ブラックスワン級 |
要目 | |
基準排水量 | 1,250トン |
満載排水量 | 1,790トン |
全長 | 89.15 m |
最大幅 | 11.43 m |
吃水 | 3.40 m |
ボイラー | 水管ボイラー×2缶 |
主機 | 蒸気タービン |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 3,600馬力 |
速力 | 19.25ノット |
燃料 | 重油370トン |
乗員 | 188名 |
兵装 |
・45口径10.2cm連装高角砲×4基 ・40口径4.7cm砲×2門 |
ソナー | ・127型 探信儀 |
設計
編集→「ビターン級スループ」も参照
ビターン級をもとにした小改正型である。艦砲強化が求められたことから、排水量は80トン増加した、また復原性改善のため、船体幅は広げられた[2]。また機関構成はビターン級に準じているが、機関出力を3,600馬力に増強することで、排水量増大・船体幅拡大にもかかわらず、速力も19.25ノットに向上した[1]。
上記の通り艦砲は強化されており、45口径10.2cm連装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)4基が搭載された。また対潜戦用の探信儀も、従来のスループが124型を搭載していたのに対し、127型に更新された[2]。
なお副武装として、当初は40口径4.7cm砲が搭載されていたが、これは他のスループと同様に第2次世界大戦中に撤去され、1943年までに20mm機銃が搭載された。また「ペリカン」「イーグレット」では3番砲が撤去され、「ペリカン」では跡地に39口径40mm4連装機銃(QF 2ポンド・ポンポン砲)が搭載された。また同艦では、大戦末までに20mm機銃4門が増備されるとともに、爆雷搭載数も、大戦初期に40発に増備していたものが、さらに120発に強化された[1]。
同型艦
編集艦名 | 造船所 | 進水 | その後 |
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イーグレット HMS Egret |
デニー | 1938年5月31日 | 1943年8月27日、ビスケー湾にて航空攻撃により沈没。 |
オークランド HMS Auckland |
ホワイト | 1938年6月30日 | 1941年6月24日、トブルク沖にて航空攻撃により沈没。 |
ペリカン HMS Pelican |
ソーニクロフト | 1938年9月12日 | 1958年 除籍 |
参考文献
編集- ^ a b c Roger Chesneau, Robert Gardiner (1980). Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946. Naval Institute Press. p. 57. ISBN 978-0870219139
- ^ a b Norman Friedman (2012). “Defending Trade”. British Destroyers & Frigates: The Second World War & After. Naval Institute Press. ISBN 978-1473812796