イワケシ山

北海道北見市常呂町に位置する山

イワケシ山(イワケシやま)もしくはイワケシュ山(イワケシュやま)もしくは岩毛主山(いわけしゅやま)は、北海道北見市にある標高425.3mの山である。山頂には三等三角点「南岩毛主」が設置されている[1]

イワケシ山
天都山展望台から望むイワケシ山
標高 425.3 m
所在地 日本の旗 日本 北海道
北見市 (常呂郡常呂町)
位置 北緯44度02分42秒 東経143度58分40秒 / 北緯44.04500度 東経143.97778度 / 44.04500; 143.97778座標: 北緯44度02分42秒 東経143度58分40秒 / 北緯44.04500度 東経143.97778度 / 44.04500; 143.97778
山系 北見山地
イワケシ山の位置(北海道広域内)
イワケシ山
イワケシ山 (北海道広域)
イワケシ山の位置(日本内)
イワケシ山
イワケシ山 (日本)
プロジェクト 山
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概要

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北見山地の東部に位置し、仁倉峠佐呂間山を経て仁頃山へと連なる。仁倉峠以東ではイワケシ山が最高点であり、山体は広い。

アイヌによる信仰の対象であり、伝説では斜里アイヌと北見アイヌが常呂地域で衝突しイワケシ山に砦を築いたが斜里アイヌは突破してしまう。しかし当時のイワケシ山は女人禁制であったが斜里アイヌに女性がいたことから、神の怒りの触れたことでイワケシ山は火の海と化し、敵味方関係なく全員焼き殺されたという。他にも常呂川は戦いの兆候があると必ず水の勢いが増すとされ、白蛇がイワケシ山を登ると、雷雲を呼び暴風雨になったという伝説もあり、現在は常呂神社に龍神として祀られている[2]

山名はかつて「イワケシヌプリ」と呼ばれていたらしく、アイヌ語の「iwa-kes-nupuri(霊山・末端・山)」が語源であるとされる。しかし現在のイワケシ山自体は「iwa-kes」の山ではなく、元々イワケシ山自体が「iwa」とされ、「iwa-kes」が指したのは現在の北岩毛主山(241.5m)とされたが、いつしか「iwa」の山自体が「iwa-kes」へと変化しそのまま「イワケシ山」と名付けられたと考えられている[3]

登山

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登山道は無いが無雪期でも登られることが多い。富丘林道もしくは毛主山林道から林道を逸れて山頂へ至るのが主なルートである。

脚注

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  1. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. sokuseikagis1.gsi.go.jp. 2025年1月29日閲覧。
  2. ^ Fukushi, Hroaki (2019年12月13日). “北見市のアイヌ伝説”. 道北の釣りと旅. 2025年1月29日閲覧。
  3. ^ Bojan, 投稿者. “北海道のアイヌ語地名 (569) 「イワシュケコマナイ川・イワケシ山・イワケシュ川」”. 2025年1月29日閲覧。