イロワケイルカ属 (Cephalorhynchus) は、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科の一つ。セッパリイルカ属とも呼ばれる。イロワケイルカ属は4種1亜種で構成される。

イロワケイルカ属
イロワケイルカ
イロワケイルカ Cephalorhyncus commersonii
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目 : ハクジラ亜目 Odontoceti
: マイルカ科 Delphinidae
: イロワケイルカ属 Cephalorhynchus
学名
Cephalorhynchus
Gray1846

イロワケイルカ属に属するイルカは小型で、最も大きいコシャチイルカでも180cm程度に過ぎない。セッパリイルカは140cmとイロワケイルカ属の中でも一番小さく、クジラ目全体でも最小の部類である。

学名の Cephalorhynchus は、ギリシャ語で「頭」を意味する kephale と「嘴」を意味する rhynchos に由来する。

Pichler et al. (2001)によれば、イロワケイルカ属は全て南アフリカの単一種に由来するものであり、コシャチイルカを基底の種とする。また、May-Collado & Agnarsson (2006)によれば、カマイルカ属のうちダンダラカマイルカミナミカマイルカはコシャチイルカと近縁(イロワケイルカ属の他の種よりも)で、さらにカマイルカ属はイロワケイルカ属を内包する側系統である。

分類

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イロワケイルカ属(セッパリイルカ属) Cephalorhynchus

出典

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  1. Pichler, F; D. Robineau, R; Goodall, M; Meyer, M; Olivarria, C; Baker, C (2001). “Origin and radiation of Southern Hemisphere coastal dolphins (genus Cephalorhynchus)”. Molecular Ecology 10 (9): 2215–2223. doi:10.1046/j.0962-1083.2001.01360.x. PMID 11555263. 
  2. May-Collado, Laura; Agnarsson, Ingi (2006). “Cytochrome b and Bayesian inference of whale phylogeny”. Molecular Phylogenetics and Evolution 38 (2): 344–54. doi:10.1016/j.ympev.2005.09.019. ISSN 1055-7903. OCLC 441745572. PMID 16325433. https://doi.org/10.1016/j.ympev.2005.09.019 1 July 2024閲覧。. 

関連項目

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