ジョン・エドワード・グレイ

イギリスの動物学者

ジョン・エドワード・グレイ(John Edward Gray、1800年2月12日 - 1875年3月7日)は、イギリス動物学者。同じ動物学者のジョージ・ロバート・グレイの兄であり、植物学者のサミュエル・フレデリック・グレイの息子である。

ジョン・エドワード・グレイ

グレイは1840年から1874年クリスマスまでロンドンにある大英博物館の動物学部門のキュレーターを務めていた。彼は新種を含む動物などを載せた博物館の収蔵品カタログを数冊出版している。彼の手により、動物学部門の収蔵標本は世界でも有数のものとなった。

人物

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グレイはウォールソールで生まれたが、一家はすぐにロンドンに引っ越し、グレイはそこで医学を学んだ。また1821年には父親が 『イギリスの植物の系統』("The Natural Arrangement of British Plants")を出版するのを手伝った。『イギリスの植物の系統』はフランスのアントワーヌ・ローラン・ド・ジュシューの分類体系でイギリスの植物を初めて記述した書籍で、当時の保守的なイギリスの植物学者と対立し、ロンドン・リンネ協会から除名されて、その後、彼の関心は植物学から動物学に向かった。彼は1824年に大英博物館の動物学部門に加わり、ジョン・ジョージ・チルドレンの収蔵品カタログの爬虫類の部分を担当した。1840年、彼はチルドレンから動物学部門のキュレーター職を引き継いだ。

1833年、彼はロンドンで昆虫学学会を創設した。

大英博物館に勤めた50年間で、グレイは500篇近くの学術論文を発表し、その中には新種の記載も数多く含まれる。それらの標本は動物学のありとあらゆる部門の採集者によって世界各地から博物館にもたらされた物だったが、グレイは鳥類については弟であると同時に博物館の同僚でもあるジョージに新種記載をまかせていた。

その他

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  • グレイには切手収集の趣味もあり、ペニー・ブラックが最初に販売された1840年5月1日に、保存のために何枚か購入した。彼は世界で最初の切手収集家の一人として知られている。
  • インドアカガシラサギの学名Ardeola grayiiは彼にちなんで名づけられた。

著書

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  • Illustrations of Indian Zoology (1830-35) (with Thomas Hardwicke)
  • The Zoological Miscellany. To Be Continued Occasionally. London: Published by Treuttel, Wurtz and Co. (1831)
  • Catalog of Shield Reptiles (1855 and 1870)