イッツ・ア・ファイン・デイ
「イッツ・ア・ファイン・デイ」(英語: It's a fine day)[1]は1983年にイギリスで発表された楽曲である。作詞および作曲はエドワード・バートン。「平和な日々に」との邦題も付けられている[2]。
「イッツ・ア・ファイン・デイ」 | ||||||||
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ジェーン&バートン の シングル | ||||||||
B面 | オブ・オール/リーヴス・ワー・フォーリング | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||
レーベル | チェリー・レッド・レコード | |||||||
作詞・作曲 | エドワード・バートン | |||||||
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1983年にジェーン&バートンがCherry Red Recordsレーベルからリリースした、ジェーンの独唱によるアカペラ・ソングであり、日本では1985年にティッシュペーパー「クリネックス」のCMで使用され、注目された(後述)。
1990年代に入りテクノグループのOpus IIIにカヴァーされ、更にそれをオービタルがサンプリングした「Halcyon」がヒットし、ダンス・ミュージックとしても人気が出た。
日本での都市伝説
編集上述のCMは、長らく同商品のCM出演をつとめていた松坂慶子と、赤鬼を演じる子役が、この楽曲をBGMに戯れるという奇異かつインパクトのあるもので、放映当時、楽曲やシーンの効果のためか、全国の小学生を中心に「見るとたたりがある[3]」などと噂された。現代日本の都市伝説や怪談の収集をライフワークとしていた松谷みよ子は、著書[3]において、岡山市在住の、小学生の娘を持つ女性(初刊の1987年当時)の噂を報告を紹介している。それは以下のようなものであったという。
- CMの赤鬼役の出演者が深夜3時頃、金縛りにあって死んでしまった。
- 赤鬼役の出演者の家族が、何故か近い時期に骨折をした。
- CMのカメラマンや監督などのCM関係者がサウナで事故死したり、道路で急に気絶したりと、悪い出来事が多発した。
- CM出演後、難病にかかり、松坂慶子が入院して、その上家が火事で焼けてしまった。
- BGMは「悪魔の唄」であり、聴いたり、歌ったりすると、必ず不幸な事がある。
上記のことは事実としては確認されておらず、他の事件や都市伝説の要素が歪曲した形で加味され、ただの噂や嘘が広がったものと思われる。
カヴァーしたアーティスト
編集- Opus III(1992)
- オービタル「Halcyon」(1992) - メロディラインがOpus IIIからのサンプリングで、作曲者としてバートンの名も入っている。
- The Unknown Project「Beats Like These」(1996) - メロディの一部をサンプリング。
- スクリレックス&ボーイズ・ノイズ「Fine Day Anthem」(2023)
- Nachtklang(1998)
- Miss Jane(1998) - 原曲からのリミックス。
- Kirsty Hawkshaw 「Fine day」(2002) - Opus IIIのボーカルによるカバー。
脚注
編集- ^ Jane - It's A Fine Day (1985, Vinyl) | Discogs
- ^ It's A Fine Day/イッツ・ア・ファイン・デイ
(1993年日本盤CDインナー邦題:平和な日々に) - ^ a b 松谷みよ子『現代民話考 8 ラジオ・テレビ局の笑いと怪談』ちくま文庫、2003年 p.353