アンリ=ピエール・ダンルー

フランスの画家

アンリ=ピエール・ダンルー(Henri-Pierre Danloux、1753年2月24日 - 1809年1月3日)はフランスの画家である。フランス革命によってイギリスに亡命し、10年ほどイギリスで活動した。

アンリ=ピエール・ダンルー
Henri-Pierre Danloux
ダンルー作、「パンをめぐって争う2人の子供」
生誕 1753年2月24日
パリ
死没 1809年1月3日
パリ
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略歴

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アンリ=ピエール・ダンルー作、「作曲家ヤン・ラディスラフ・ドゥシークの肖像 (1795年)」

パリで生まれた。王立絵画彫刻アカデミーの学校で、ニコラ・ベルナール・レピシエに学び、その後、ジョゼフ=マリー・ヴィアンのもとで学んだ。ヴィアンはローマ在ローマ・フランス・アカデミーの校長を務めており、ダンルーもローマに滞在した。

王室の高官(地方監察官)、メグレ・デティニー(Antoine Mégret d'Étigny)の養女と結婚し、妻の縁者の肖像画を描き、肖像画家として知られるようになり、風俗画も描いた。フランス革命の起こる少し前から、妻とローマに滞在していた。革命によって1792年にイギリスに逃れ、1802年までイギリスに滞在した。妻の家族の何人かは1794年にルイ16世の妹、エリザベート・フィリッピーヌ・ド・フランスとともに処刑されている。

イギリス滞在中に当時イギリスで流行していたトーマス・ローレンスらの肖像画家のスタイルに影響を受け、1794年にはロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会にも出展した。亡命しているフランス人の社会だけでなくイギリスの人物からも肖像画の注文を受けるようになった。

1802年にパリに戻り、フランスでは演劇人などの肖像画を描いた。1809年にパリで没した。

作品

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参考文献

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  • "Danloux, Henri Pierre", in: Lexikon der Kunst, Bd. 3, Karl Müller Verlag, Erlangen 1994, S. 348.
  • Roger Portalis: Henri-Pierre Danloux peintre de portraits et son journal durant l’émigration (1735–1809), Paris, E. Rahir, 1910. (französisch)
  • Edith de Pange: François de Pange ou la tragédie des trois frères, Éditions Serpenoise, Metz, 2011. (französisch)
  • Olivier Meslay: "Henry-Pierre Danloux (1753–1809), sa carrière avant l’exil en Angleterre", in: Bulletin de la Société d’Histoire de l’Art Français (Jahrgang 2006), Paris, 2007, S. 209–244. (französisch)
  • Olivier Meslay: "L’enrichissement d’un fonds ancien de la collection Jacques Doucet : les archives Portalis et Danloux", in: Les Nouvelles de l’INHA, Dezember 2009, S. 18–21. (französisch)
  • Olivier Meslay: "La famille d’Etigny et le peintre Henri-Pierre Danloux", in: Bulletin de la Société archéologique du Gers, 2004/4, S. 459–465. (französisch)
  • Olivier Meslay: “Le Sublime social ou la Pitié mise en pièce”, in: Mehdi Korchane: Figure de l’exil de Bléisaire à Marcus Sextus, Musée de la Révolution Française, 2016, S. 80–91. (französisch)
  • Olivier Meslay: “Beauté d’un ordre renversé : Danloux et l’image de l’émigration”, in: Mehdi Korchane: Figure de l’exil de Bléisaire à Marcus Sextus, Musée de la Révolution Française, 2016, S. 80–91.(französisch)
  • Portraits français de Largillière à Manet, Ausstellungskatalog (Nr. 10), Kopenhagen, Oktober–November 1960. (französisch)