アンナス(Hannas)は、古代ユダヤの大祭司である。紀元6年にクレニオによって大祭司に任命されて、紀元15年に退位させられた。

ユダヤ人の考えでは大祭司職は終生であり、退位以後も大きな影響力を持っていたので、新約聖書では退位の後も大祭司として登場する。洗礼者ヨハネの活動の開始は、アンナスとカヤパが大祭司の頃であったと『ルカによる福音書』は記している[1]。また『ヨハネによる福音書』によると、カヤパがイエスを訊問する前に、アンナスが訊問している[2]

脚注

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  1. ^ 『ルカによる福音書』3章2節
  2. ^ 『ヨハネによる福音書』18章13節、24節

参考文献

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