アントワーヌ・ローラン・ダンタン

アントワーヌ・ローラン・ダンタン(Antoine Laurent Dantan、1798年12月8日 - 1878年5月25日)はフランスアカデミック美術の彫刻家である。彫刻家の弟、ジャン=ピエール・ダンタン(Jean-Pierre Dantan: 1800-1869)と区別するために「年長のダンタン(Dantan l'Aîné)」と呼ばれることもある。

アントワーヌ・ローラン・ダンタン
Antoine Laurent Dantan
息子のエドゥアール・ジョゼフ・ダンタンによる肖像画
生誕 1798年12月8日
フランス、サン=クルー
死没 1878年5月25日
フランス、サン=クルー
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略歴

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オー=ド=セーヌ県サン=クルーで生まれた。父親は装飾彫刻の工芸家で、父親から弟とともに木彫を学んだ。1816年にパリ国立高等美術学校に入学し、フランソワ・ジョゼフ・ボジオのもとで彫刻を学んだ。

1828年にヘラクレスを題材に作品を制作し、彫刻部門のローマ賞を受賞し、数年間ローマに留学した。弟のジャン=ピエール・ダンタンと同じように人物の胸像も多く制作したがその分野では、弟のほうがよく知られていた。現在ルーブル美術館に収蔵されている「犬といる水浴びする少年」やルーブル宮殿の17世紀フランスの建築家、ジャック・ルメルシエの像などで知られている。ディエップのフランス海軍軍人、アブラハム・デュケーヌのモニュメントなどの仕事もした。

20cmから60cmほどの小さい大理石像やブロンズ像も制作した。その中には1824年のシャルル10世像や画家のジョヴァンニ・ベッリーニの像、タンバリンを持つナポリの少年像などがあった。

息子のエドゥアール・ジョゼフ・ダンタンは画家になった。

作品

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参考文献

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  • A.J.D., « Visite aux ateliers », L'Illustration, journal universel, P, pp. 293-294 (en ligne).

外部リンク

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