アンゲリシン: Angelicin)はフラノクマリンの一種。天然には、セイヨウトウキ(別名 アンゲリカ)の根から採れる精油に含まれる。1842年に、ルートヴィヒ・ブフナー (Ludwig Andreas Buchnerにより発見された [2][3][4]

アンゲリシン
Angelicin
識別情報
CAS登録番号 523-50-2 ×
PubChem 10658
ChemSpider 10208 チェック
KEGG C09060 ×
ChEBI
ChEMBL CHEMBL53569 チェック
特性
化学式 C11H6O3
モル質量 186.16 g mol−1
外観 白色ないしごく薄い黄色の結晶または粉末[1]
融点

140℃[1]

沸点

104℃(0.5kPa)[1]

危険性
半数致死量 LD50 322mg/kg(ラット、経口)[1]
関連する物質
関連物質 プソラレン
アンゲリシンシンターゼ
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

性質

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水にはほぼ不溶。低温のアルコールには難溶であるが、加温したアルコール、エーテルクロロホルムベンゼン二硫化炭素テレビン油には可溶である。100℃に加熱すると赤く溶融し、炭化する[4]。他のフラノクマリンと同様に光毒性があり、皮膚に付いた状態で太陽光、特に紫外線の曝露を受けると発癌の可能性がある。国際がん研究機関では、アンゲリシンの発癌リスクをGroup3(ヒトに対する発癌性が分類できない)に分類している。

脚注

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  1. ^ a b c d 製品情報 Angelicin東京化成工業
  2. ^ J. Berzelius, Rapport annuel sur les progrès des sciences physiques et chimiques, Volume 4, p.293, 1843
  3. ^ J. Pelouze, Edmond Fremy, Traité de chimie générale, Volume 6 p.389
  4. ^ a b Société royale des sciences médicales et naturelles de Bruxelles, Journal de médecine, de chirurgie et de pharmacologie, Volume 63, p.39