アレクサンドラ・ナザロワ
アレクサンドラ・エフゲニエヴナ・ナザロワ(ウクライナ語: Олександра Євгенівна Назарова[1]、1996年11月30日 - )は、ウクライナの元フィギュアスケート選手(アイスダンス)。パートナーはマキシム・ニキーチンなど。
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生誕 |
1996年11月30日(27歳) ハルキウ | |||||||||||
身長 | 170 cm | |||||||||||
選手情報 | ||||||||||||
代表国 | ウクライナ | |||||||||||
パートナー | マキシム・ニキーチン | |||||||||||
コーチ | ガリーナ・チュリロワ | |||||||||||
所属クラブ | Kolos Kharkov | |||||||||||
練習拠点 | ハルキウ | |||||||||||
開始 | 2001年 | |||||||||||
引退 | 2022年8月13日 | |||||||||||
ISUパーソナルベストスコア | ||||||||||||
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経歴
編集スケートリンクで、アイスホッケーをしていた兄を待つ時間を潰すために、母にスケートクラスに入れられた。兄はアイスホッケーを止めたが、7歳でスケートを始めることになった。ジャンプが苦手だったためにアイスダンスに転向し、マキシム・ニキーチンとカップルとカップルを結成した。
2010-2011シーズン、ジュニアグランプリシリーズに参戦。2012年のインスブルックユースオリンピックでは銀メダルを獲得した。2013年世界ジュニア選手権の後にコーチのガリーナ・リュリロワに部屋に呼ばれ、「私はあなたたちをそれなりのレベルまで導いてきた。でもこれ以上は上に連れて行ってあげることはできない。」と言われ、アレクサンドル・ズーリンを紹介された。オーベルストドルフのセミナーに参加後、ロシアのモスクワへと渡った[2]。
2013-2014シーズン、ジュニアグランプリシリーズのバルティック杯で銀メダルを獲得し、続くタリン杯でも銀メダルを獲得して、ジュニアグランプリファイナルに進出した5位だった。
2014-2015シーズン、初のシニアの大会となったワルシャワ杯で銀メダルを獲得。ウクライナ選手権で初優勝。初出場の欧州選手権では11位。世界ジュニア選手権ではこの種目でウクライナに19年ぶりのメダルをもたらした。世界選手権では17位だった。
2015-2016シーズン、ウクライナ選手権は怪我で欠場。欧州選手権の代表からも外れた[3]。シーズン終了後、コーチをイーゴリ・シュピリバンドに変更し、練習拠点をアメリカのノバイに移した[4]。
主な戦績
編集大会/年 | 2007 -08 |
2009 -10 |
2010 -11 |
2011 -12 |
2012 -13 |
2013 -14 |
2014 -15 |
2015 -16 |
2016 -17 |
2017 -18 |
2018 -19 |
2019 -20 |
2020 -21 |
2021 -22 |
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冬季オリンピック | 21 | 20 | ||||||||||||
世界選手権 | 17 | 19 | 15 | 15 | 20 | 中止 | 20 | WD | ||||||
欧州選手権 | 11 | 9 | 11 | 10 | 10 | |||||||||
ウクライナ選手権 | 1 J | 1 J | 1 | WD | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
GPロステレコム杯 | 6 | |||||||||||||
GP NHK杯 | 6 | 9 | 8 | |||||||||||
GPフランス杯 | 7 | |||||||||||||
GPスケートアメリカ | 7 | 8 | ||||||||||||
CSデニステンメモリアル | 2 | |||||||||||||
CSネーベルホルン杯 | 9 | |||||||||||||
CSロンバルディア杯 | 3 | 3 | ||||||||||||
CSアイススター | 1 | 4 | 3 | |||||||||||
CS USクラシック | 4 | |||||||||||||
CSタリントロフィー | 6 | |||||||||||||
CSゴールデンスピン | 4 | 6 | ||||||||||||
CSワルシャワ杯 | 2 | |||||||||||||
LuMi ダンストロフィー | 1 | |||||||||||||
メッツァルーナカップ | 1 | |||||||||||||
アイスモールカップ | 1 | |||||||||||||
パベルロマンメモリアル | 1 | 1 | ||||||||||||
ユニバーシアード | 1 | |||||||||||||
ニース杯 | 3 | |||||||||||||
サンタクロース杯 | 8 J | 1 J | 1 | |||||||||||
世界Jr.選手権 | 11 | 5 | 3 | |||||||||||
ユースオリンピック | 2 | |||||||||||||
JGPファイナル | 5 | |||||||||||||
JGPクールシュヴェル | 4 | |||||||||||||
JGPタリン杯 | 2 | 3 | ||||||||||||
JGPバルティック杯 | 2 | |||||||||||||
JGPクロアチア杯 | 5 | |||||||||||||
JGPオーストリア | 11 | 5 | ||||||||||||
JGP J.カリー記念 | 7 | |||||||||||||
ボルボオープン | 2 J | |||||||||||||
イスタンブール杯 | 5 J | |||||||||||||
NRW杯 | 1 N | 1 N | 10 J | 5 J | 7 J | |||||||||
団体戦 | ||||||||||||||
冬季オリンピック | 10 |
- J - ジュニアクラス
- N - ノービスクラス
詳細
編集2017-2018 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
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2018年3月21日 - 25日 | 2018年世界フィギュアスケート選手権(ミラノ) | 16 63.35 |
15 95.05 |
15 157.02 |
2018年2月19日 - 20日 | 2018年平昌オリンピック(平昌) | 21 57.97 |
- | 21 |
2018年1月17日 - 20日 | 2018年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(モスクワ) | 11 63.20 |
12 93.15 |
11 156.35 |
2017年11月10日 - 12日 | ISUグランプリシリーズNHK杯(大阪) | 7 63.33 |
6 97.55 |
6 160.88 |
2017年10月26日 - 29日 | ISUチャレンジャーシリーズアイススター(ミンスク) | 4 63.32 |
4 92.89 |
4 156.21 |
2017年9月14日 - 17日 | ISUチャレンジャーシリーズロンバルディアトロフィー(ベルガモ) | 4 61.06 |
3 89.82 |
3 150.88 |
2016-2017 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2017年3月27日 - 4月2日 | 2017年世界フィギュアスケート選手権(ヘルシンキ) | 14 63.86 |
15 91.49 |
15 155.35 |
2017年1月31日 - 2月5日 | ユニバーシアード冬季競技大会(アルマトイ) | 1 64.12 |
1 101.50 |
1 165.62 |
2017年1月25日 - 29日 | 2017年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(オストラヴァ) | 9 63.36 |
10 91.29 |
9 154.65 |
2016年12月21日 - 23日 | ウクライナフィギュアスケート選手権(キエフ) | 1 66.85 |
1 96.74 |
1 163.59 |
2016年12月7日 - 10日 | ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピン(ザグレブ) | 9 56.20 |
6 92.46 |
6 148.66 |
2016年11月18日 - 20日 | 2016年アイススター(ミンスク) | 1 64.58 |
1 98.82 |
1 163.40 |
2016年11月11日 - 13日 | ISUグランプリシリーズ フランス杯(パリ) | 7 56.61 |
7 88.78 |
7 145.39 |
2016年10月19日 - 23日 | 2016年ニース杯(ニース) | 4 56.98 |
3 83.58 |
3 140.56 |
2015-2016 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2016年3月26日 - 4月3日 | 2016年世界フィギュアスケート選手権(ボストン) | 20 53.64 |
18 77.75 |
19 131.39 |
2015年11月18日 - 22日 | ISUチャレンジャーシリーズ タリントロフィー(タリン) | 4 53.82 |
10 74.02 |
6 127.84 |
2015年10月23日 - 25日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ミルウォーキー) | 7 50.53 |
7 85.07 |
7 135.60 |
2015年9月16日 - 20日 | ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシック(ソルトレイクシティ) | 5 48.40 |
4 73.78 |
4 122.18 |
2014-2015 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2015年3月23日 - 29日 | 2015年世界フィギュアスケート選手権(上海) | 17 55.08 |
17 78.72 |
17 133.80 |
2015年3月2日 - 8日 | 2015年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(タリン) | 5 55.77 |
2 90.31 |
3 146.08 |
2015年1月26日 - 2月1日 | 2015年ヨーロッパフィギュアスケート選手権(ストックホルム) | 12 54.66 |
11 84.36 |
11 139.02 |
2014年12月18日 - 20日 | ウクライナフィギュアスケート選手権(キエフ) | 1 62.68 |
1 93.21 |
1 155.89 |
2014年12月4日 - 7日 | ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピン(ザグレブ) | 4 58.20 |
4 90.28 |
4 148.48 |
2014年11月20日 - 23日 | ISUチャレンジャーシリーズ ワルシャワ杯(ワルシャワ) | 3 51.06 |
2 85.84 |
2 136.90 |
2014年9月24日 - 28日 | ISUジュニアグランプリ タリン杯(タリン) | 6 47.70 |
3 80.89 |
3 128.59 |
2014年8月20日 - 24日 | ISUジュニアグランプリ クールシュヴェル(クールシュヴェル) | 5 43.44 |
3 77.44 |
4 120.88 |
2013-2014 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2014年3月10日 - 16日 | 2014年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) | 7 53.47 |
4 81.18 |
5 134.65 |
2013年12月5日 - 8日 | 2013/2014 ISUジュニアグランプリファイナル(福岡) | 5 51.32 |
5 71.85 |
5 123.17 |
2013年11月7日 - 10日 | 2013年ボルボオープンカップ ジュニアクラス(リガ) | 2 57.69 |
2 82.64 |
2 140.33 |
2013年10月9日 - 13日 | ISUジュニアグランプリ タリン杯(タリン) | 4 51.89 |
2 82.89 |
2 134.78 |
2013年9月18日 - 22日 | ISUジュニアグランプリ バルティック杯(グダニスク) | 2 55.61 |
2 79.61 |
2 135.22 |
2012-2013 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2013年2月25日 - 3月3日 | 2013年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ミラノ) | 12 48.03 |
9 71.12 |
11 119.15 |
2013年1月27日 - 31日 | ウクライナフィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(リガ) | 1 56.20 |
1 81.28 |
1 137.48 |
2012年11月2日 - 4日 | 2012年NRW杯 ジュニアクラス(ドルトムント) | 5 51.86 |
7 70.94 |
7 122.80 |
2012年10月3日 - 7日 | ISUジュニアグランプリ クロアチア杯(ザグレブ) | 5 49.13 |
6 64.93 |
5 114.06 |
2012年9月12日 - 16日 | ISUジュニアグランプリ オーストリア(リンツ) | 7 44.54 |
5 69.64 |
5 114.18 |
2011-2012 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2012年1月14日 - 22日 | インスブルックユースオリンピック(インスブルック) | 2 57.44 |
2 74.24 |
2 131.68 |
2011年12月14日 - 17日 | 2011年イスタンブール杯 ジュニアクラス(イスタンブール) | 5 42.09 |
3 62.71 |
5 104.80 |
2011年11月22日 - 25日 | ウクライナフィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(ドニプロペトロウシク) | 1 51.59 |
1 69.41 |
1 121.00 |
2011年11月4日 - 6日 | 2011年NRW杯 ジュニアクラス(ドルトムント) | 6 47.88 |
5 69.20 |
5 117.08 |
2010-2011 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SD | FD | 結果 |
---|---|---|---|---|
2010年11月5日 - 7日 | 2010年NRW杯 ジュニアクラス(ドルトムント) | 10 37.81 |
10 61.45 |
10 99.26 |
2010年9月29日 - 10月3日 | ISUジュニアグランプリ ジョン・カリー記念(シェフィールド) | 8 38.24 |
8 60.28 |
7 98.52 |
2010年9月15日 - 19日 | ISUジュニアグランプリ オーストリア杯(グラーツ) | 12 36.93 |
10 55.92 |
11 92.85 |
プログラム使用曲
編集シーズン | SD | FD | EX |
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2016-2017 | ブルース:オンリー・ユー 作曲:バック・ラム スウィング:トゥッティフルッティ 曲:リトル・リチャード |
Droit de Cite 映画『ミックマック』サウンドトラックより 作曲:ラファエル・ボー Sur le mesure 作曲:ユーグ・ル・バール Diabolique 映画『ミックマック』サウンドトラックより 作曲:ラファエル・ボー |
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2015-2016 | ワルツ:美しき青きドナウ 作曲:ヨハン・シュトラウス2世 マーチ:ラデツキー行進曲 作曲:ヨハン・シュトラウス1世 |
幻想曲第3番 ニ短調 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト |
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2014-2015 | サンバ:Vocalizado by Luciano Perrone ルンバ:Perfidia 作曲:ジョン・アルトマン フラメンコ:Street Dance by Didulia フラメンコ |
Escalier by Hugues Le Bars G線上のアリア 作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Tchack by Hugues Le Bars |
タンゴ・ジェラシー 作曲:ヤコブ・ゲーゼ |
2013-2014 | クイックステップ:Man With the Hex 演奏:The Atomic Fireballs フォックストロット:マック・ザ・ナイフ 作曲:クルト・ヴァイル |
ミュージカル『キャバレー』より 作曲:ジョン・カンダー |
Love the Way You Lie 曲:エミネム feat. リアーナ |
2012-2013 | ブルース:Gota Broken Heart 演奏:ウォルター・トラウト スウィングセット |
Gopher Mambo Habanera Malambo |
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2011-2012 | Lacrymosa 曲:エヴァネッセンス |
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2010-2011 | パダム・パダム ボーカル:エディット・ピアフ タンゴ:タンゴ・オブ・ラブ 作曲:エドウィン・マートン |
Mix Swing Music 演奏:Diablo Swing Orchestra O'Clock Blues 演奏:エリック・クラプトン Jurassic 5 Swing Set |
脚注
編集- ^ ウクライナ語ラテン翻字: Oleksandra Nazarova または Alexandra Nazarova
- ^ Alexandra Nazarova/Maxim Nikitin: “You can do more with four hands and four legs”
- ^ Оприлюднено склад збірної України на чемпіонат Європи з фігурного катання
- ^ Украинская пара фигуристов Назарова/Никитин перешла от тренера Жулина к Шпильбанду