アルマ・マーテルラテン語: alma mater)は、「母校」を指すラテン語の連語[1][2]英語圏ドイツ語圏東欧を中心に用いられる。ほとんどの場合は単数形で使われる。複数形アルマエ・マトレス(almae matres)。「養い育てた母」の意味。

ニューヨークにあるコロンビア大学の図書館前のアルマ・マータ像
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にあるアルマ・マータ像

イギリス英語では「アルマ・メイタ」、アメリカ英語読みでは「アルマ・マータ」のように発音される。

語源

編集

伝統的にはなる女神の姿として表され、古代ローマ時代には地母神、特にケレースまたはキュベレーを指す語[3]であった。中世キリスト教においてはイエスの母マリアを指し、著名な聖歌のひとつに「アルマ・レデンプトリス・マーテル」(Alma redemptoris mater、救い主を育てた母)がある。

歴史

編集

現代では「養い育てた母」になぞらえ、自己形成に大きな影響を与えた出身校、特に高等教育機関を指し[3]学士号を取得、すなわち卒業した大学を指して使われる[4]。またそうした母校の校歌・学歌を指しても使われる[4]

アメリカ合衆国には、コロンビア大学ロウ記念図書館英語版の前に、ダニエル・チェスター・フレンチの代表作の一つであるアルマ・マータ像がある。またイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にも像がある(それぞれ写真を参照)。

イタリアボローニャ大学は、2000年に大学のモットーを「Alma Mater Studiorum(知をはぐくむ女神)」と制定した[5]

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集