アルセロール・ミッタル
アルセロール・ミッタル(フランス語: ArcelorMittal, S.A.)は、2006年にオランダのミッタル・スチールとルクセンブルクのアルセロールの経営統合によって誕生した世界最大級の鉄鋼メーカーである。年間粗鋼生産量で宝武鋼鉄集団(中国)に次ぐ世界第2位[1]。本社はルクセンブルクにある旧アルセロール本社に置かれている。日本法人はArcelorMittal Japan株式会社。
ルクセンブルクの本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
Euronext: MT NYSE: MT BMAD: MTS LuxSE: MT JSE: MLA |
略称 | ミッタル |
本社所在地 |
ルクセンブルク ルクセンブルク市 |
設立 | 2006年 |
業種 | 鉄鋼 |
事業内容 | 鋼生産 |
代表者 |
ラクシュミー・ミッタル(最高責任者) ジョセフ・キンシュ |
売上高 | 765億71百万ドル |
従業員数 | 168,000人(2021年時点) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | #株主構成の項を参照 |
外部リンク |
corporate |
概要
編集研究開発拠点をルクセンブルク、フランス、ベルギー、スペイン、アメリカ合衆国、ブラジルの6カ国に持ち、世界60カ国以上で事業を行っている[2]。日本では、日本法人「ArcelorMittal Japan株式会社」が設立されており、東京(虎ノ門ヒルズ)にオフィスを持つ。日本法人は自動車用鋼板に特化し事業を行っている[3]。
株主構成
編集ラクシュミー・ミッタルがCEOである。ミッタル家は、この会社における43.6%の株式を保有している。総株式数の50.6%は旧アルセロール株主であり、残りの49.4%は旧ミッタルの株主である。
沿革
編集2006年6月、ミッタルとアルセロール両社が経営統合で合意(実質的にはミッタル主導による統合)[4]。ステンレス鋼部門は2010年12月、アペラム社(Aperam S.A.)として分社した[5]。しかし、中国企業の攻勢やリーマン・ショックの影響による需要減から経営が悪化し、事業の縮小を進めざるを得なくなり、2008年12月にアメリカ合衆国・ニューヨーク州の旧ベスレヘム・スチールや、イリノイ州の旧リング・テムコ・ボートの製鉄所閉鎖を発表、加えてヨーロッパやアメリカで10万人近くの従業員の大幅な削減を行った[6]。
2014年2月、新日鐵住金と共同で、ティッセンクルップのアメリカ・アラバマ州の製鉄所を買収、合弁事業を行うと発表[7][8]、現在に至るまで世界各地の関連事業者の買収を続け、世界最大級の鉄鋼生産量を維持している[9]。
2020年には赤字が続いていた北米事業(アルセロール・ミッタルUSA)をクリーブランド・クリフスに売却したが[10]、アメリカ国内におけるビジネスを完全に諦めたわけではなく、2023年にはUSスチール買収の検討も行われた[11]。
脚注
編集出典
編集- ^ “世界最大「鉄鋼メーカー」14年ぶり首位交替の衝撃”. 『東洋経済』. 2021年6月25日閲覧。
- ^ “Interactive-map” (英語). アルセロール・ミッタル. 2017年3月25日閲覧。
- ^ “Your ArcelorMittal automotive contact in Asia” (英語). アルセロール・ミッタル. 2017年3月25日閲覧。
- ^ “Arcelor agrees to Mittal takeover” (英語). 『ニューヨーク・タイムズ』 (2006年6月25日). 2017年3月25日閲覧。
- ^ “ArcelorMittal to proceed with spin-off of stainless steel business” (英語). アペラム (2010年12月8日). 2017年3月25日閲覧。
- ^ “A Global Steel Giant Scales Back” (英語). 『ニューヨーク・タイムズ』 (2012年7月25日). 2017年3月25日閲覧。
- ^ “米国におけるアルセロールミッタル社との合弁事業の開始について”. www.nipponsteel.com. 2022年10月10日閲覧。
- ^ “米国におけるアルセロールミッタル社との合弁事業の開始について”. 新日鐵住金 (2014年2月27日). 2017年3月25日閲覧。
- ^ “Our history” (英語). アルセロール・ミッタル. 2017年3月25日閲覧。
- ^ “ミタル、米国事業を米社に売却 3500億円”. 日本経済新聞 (2020年9月28日). 2024年9月6日閲覧。
- ^ “鉄鋼大手アルセロール・ミタル、USスチール買収を検討”. ロイター (2023年8月17日). 2024年9月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- コーポレートサイト
- ArcelorMittal (@arcelormittal) - X(旧Twitter)
- ArcelorMittal - YouTubeチャンネル