アリゼオ
アリゼオ(伊:Aliseo)とは日本の競走馬である。馬名の意味は母名にちなんでイタリア語で「貿易風」[注 1]。おもな勝ち鞍は2010年の毎日王冠、スプリングステークス。
アリゼオ | |||||||||
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欧字表記 | Aliseo | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡 | ||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2007年3月12日(17歳) | ||||||||
登録日 | 2009年10月15日 | ||||||||
抹消日 | 2012年10月27日[1] | ||||||||
父 | シンボリクリスエス | ||||||||
母 | スクエアアウェイ | ||||||||
母の父 | フジキセキ | ||||||||
生国 | 日本(北海道白老町) | ||||||||
生産者 | 白老ファーム | ||||||||
馬主 | 社台レースホース | ||||||||
調教師 | 堀宣行(美浦) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 11戦4勝 | ||||||||
獲得賞金 | 1億6387万9000円 | ||||||||
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経歴
編集社台レースホースにより総額2800万円(40口、一口70万円)で募集された。
2009年
編集初出走は東京競馬場の新馬戦。重馬場であったが後方待機から先に抜け出した1番人気のヒルノダムールをゴール前でクビ差で交わし初勝利を挙げた。年末のホープフルステークスでは1番人気に推され、先行して2着のミカエルビスティーに1馬身3/4差をつけ勝利した。
2010年
編集2010年の緒戦は重賞初挑戦となる共同通信杯に出走、単勝1.8倍の1番人気に支持された。前走と同じく先行するが、アリゼオの前で競馬をしたハンソデバンドに追いつけず、逆に後方から来たダノンシャンティに交わされて3着に敗れた。3月のスプリングステークスでは横山典弘に乗り替わりとなり、無敗の2歳王者ローズキングダムに次ぐ2番人気に推された。レースでは序盤から積極的に先頭に立ち、単騎の逃げに持ち込むと、第4コーナーで後続を突き放し、追い込んできたゲシュタルト、ローズキングダムを抑えて重賞初勝利を挙げた。迎えた皐月賞ではヴィクトワールピサ、ローズキングダムに次ぐ3番人気で出走。先団を追走したが、直線で伸びあぐねて5着に敗れた。続く第77回東京優駿では1000m通過61秒6というスローペースに落として逃げるものの直線で一杯になり13着に敗れた。
夏場を休養に当て、迎えた秋シーズン初戦の毎日王冠。鞍上が福永祐一に乗り替わったこのレースでは中団追走から直線で内を突いて、先に抜け出したエイシンアポロンとの叩き合いを制し、1988年のオグリキャップ以来となる、このレースの3歳馬による勝利[注 2]を収めた。迎えた天皇賞(秋)では中団待機も直線では全く伸びず14着に敗れた。続いて、初ダートとなるジャパンカップダートに出走したが、見せ場なく16着と大敗した。その後屈腱炎を発症し、休養に入った[2]。
2011年〜2012年
編集1年半の長期休養を挟んで2012年7月1日の巴賞で復帰したが8着。札幌記念では先行するが9着に敗れた。10月に右前脚の屈腱炎が再発し、引退した[3]。茨城県ひたちなか市のセント乗馬クラブで乗馬となる[4]。
競走成績
編集年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 [kg] |
距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | |||
2009. | 11. | 14 | 東京 | 2歳新馬 | 14 | 5 | 7 | 5.1 | (3人) | 1着 | 三浦皇成 | 55 | 芝2000m(重) | 2:03.7(34.2) | -0.0 | (ヒルノダムール) | |
12. | 27 | 中山 | ホープフルS | OP | 16 | 6 | 11 | 3.1 | (1人) | 1着 | C.ルメール | 55 | 芝2000m(良) | 2:02.2(35.3) | -0.3 | (ミカエルビスティー) | |
2010. | 2. | 7 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 13 | 4 | 5 | 1.8 | (1人) | 3着 | C.ルメール | 56 | 芝1800m(良) | 1:48.2(33.9) | 0.0 | ハンソデバンド |
3. | 21 | 中山 | スプリングS | GII | 15 | 3 | 5 | 6.0 | (2人) | 1着 | 横山典弘 | 56 | 芝1800m(良) | 1:48.2(35.6) | -0.2 | (ゲシュタルト) | |
4. | 18 | 中山 | 皐月賞 | GI | 18 | 8 | 18 | 8.1 | (3人) | 5着 | 横山典弘 | 57 | 芝2000m(稍) | 2:01.1(35.7) | 0.3 | ヴィクトワールピサ | |
5. | 30 | 東京 | 東京優駿 | GI | 17 | 3 | 6 | 28.2 | (6人) | 13着 | C.ウィリアムズ | 57 | 芝2400m(良) | 2:28.2(34.7) | 1.0 | エイシンフラッシュ | |
10. | 10 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 10 | 4 | 4 | 15.8 | (6人) | 1着 | 福永祐一 | 56 | 芝1800m(稍) | 1:46.4(34.5) | -0.0 | (エイシンアポロン) | |
10. | 31 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 18 | 8 | 18 | 24.9 | (6人) | 14着 | 福永祐一 | 56 | 芝2000m(稍) | 2:00.2(36.2) | 2.0 | ブエナビスタ | |
12. | 5 | 阪神 | ジャパンカップダート | GI | 16 | 4 | 7 | 9.6 | (5人) | 16着 | C.ルメール | 56 | ダ1800m(稍) | 1:54.0(41.0) | 5.1 | トランセンド | |
2012. | 7. | 1 | 函館 | 巴賞 | OP | 12 | 4 | 4 | 9.0 | (5人) | 8着 | 岩田康誠 | 57 | 芝1800m(良) | 1:49.0(36.1) | 0.9 | トウカイパラダイス |
8. | 19 | 札幌 | 札幌記念 | GII | 14 | 7 | 12 | 41.3 | (10人) | 9着 | 秋山真一郎 | 57 | 芝2000m(良) | 1:59.7(36.2) | 1.0 | フミノイマージン |
血統表
編集アリゼオの血統(ロベルト系/Hail to Reason 4×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 *シンボリクリスエス 1999 黒鹿毛 |
父の父 Kris S.1977 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | ||||
Sharp Queen | Princequillo | |||
Bridgework | ||||
父の母 Tee Kay1991 黒鹿毛 |
Gold Meridian | Seattle Slew | ||
Queen Louie | ||||
Tri Argo | Tri Jet | |||
Hail Proudly | ||||
母 スクエアアウェイ 1998 栗毛 |
フジキセキ 1992 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence |
Halo | |
Wishing Well | ||||
*ミルレーサー Millracer |
Le Fabuleux | |||
Marston's Mill | ||||
母の母 スケアヘッドライン1988 栗毛 |
*パドスール Pas de Seul |
Mill Reef | ||
Thereby | ||||
シャダイチャッター | *ノーザンテースト | |||
ペルースポート F-No.19 |
脚注
編集注釈
編集- ^ 社台サラブレッドクラブホームページより。母名は英語で「追い風を受ける」の意味がある。
- ^ 1988年当時の馬齢表記は4歳。3歳馬(旧4歳馬)同士による決着は1958年以来52年ぶり。
出典
編集- ^ “GII2勝のアリゼオが引退、乗馬に”. ウマニティ. 2022年6月25日閲覧。
- ^ “重賞2勝アリゼオ引退…屈腱炎発症、一度は復帰も”. スポニチアネックス (2012年10月27日). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月25日閲覧。
- ^ “重賞2勝アリゼオ引退 屈腱炎が再発”. 日刊スポーツ (2012年10月27日). 2014年11月25日閲覧。
- ^ “10年毎日王冠V…アリゼオ抹消、乗馬へ”. Sponichi Annex. 2021年12月26日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post