アメリカ合衆国憲法第7条

アメリカ合衆国憲法の条項の一つ

アメリカ合衆国憲法第7条(アメリカがっしゅうこくけんぽうだい7じょう、: Article Seven of the United States Constitution)は、アメリカ合衆国憲法が発効するために必要なの批准数と州が憲法を批准する方法について定めている。

13州が憲法を批准した日付

第7条に基づき、13州はそれぞれ憲法の批准に関する会議を開き、発効に必要な9州の批准が行われた。13州で最初にデラウェア州1787年12月7日に批准し、ニューハンプシャー州が9番目に批准して、憲法が発効した。最後に批准したのはロードアイランド州であり、1790年5月29日だった。

条文

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背景

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フィラデルフィア憲法制定会議で採択されてから3日後の1787年9月20日に、憲法の草案は連合会議に提出され、承認された。8日間の議論の後に、反対側は批准方法を決める段階で多くの妥協の最初のものを行った。連合会議は草案を検討するために各州に提案したが、どの州も承認、反対のいずれも行わなかった[1]

批准

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憲法は1787年12月7日から1790年5月29日にかけて各州で批准された[2]

州と日付 採決 割合
賛成 反対
1 デラウェア州 – 1787年12月7日 30 0 100%
2 ペンシルベニア州 – 1787年12月12日 46 23 67%
3 ニュージャージー州 – 1787年12月18日 38 0 100%
4 ジョージア州 – 1788年1月2日 26 0 100%
5 コネチカット州 – 1788年1月9日 128 40 76%
6 マサチューセッツ州 – 1788年2月6日 187 168 53%
7 メリーランド州 – 1788年4月28日 63 11 85%
8 サウスカロライナ州 – 1788年5月23日 149 73 67%
9 ニューハンプシャー州 – 1788年6月21日 57 47 55%
10 バージニア州 – 1788年6月25日 89 79 53%
11 ニューヨーク州 – 1788年7月26日 30 27 53%
12 ノースカロライナ州 – 1789年11月21日 194 77 72%
13 ロードアイランド州 – 1790年5月29日 34 32 52%
総計: 1071 577 65%

施行

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1787年と1788年に、憲法制定会議の後に、提案された憲法について合衆国の各地で激しい議論が行われた。憲法の支持者は、より困難な州は後回しにして、議論がほとんどあるいは全くない州で批准のための運動を開始した。

1788年6月21日に、ニューハンプシャー州が9番目に批准したことで、憲法が発効し、アメリカ合衆国政府の新たな枠組みが構築されていくことになった。しかし、憲法が発効されたものの、バージニア州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、ロードアイランド州は新政府に含まれていなかった。連合会議が1789年3月4日に憲法に基づいて手続きを開始すると決めると[3]、バージニア州、ニューヨーク州は、新政府が発足して新議会が招集される前に憲法を批准した。

権利章典を含む修正条項12項が、1789年6月に各州に提案され、ノースカロライナ州は憲法を批准した。最後に、ロードアイランド州は、1788年3月の住民投票で批准を否決した後に、1790年に批准に関する会議を招集した。外国政府として扱われる恐れに直面したので、2票差で批准した[4]

関連項目

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外部リンク

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脚注

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  1. ^ The Six Stages of Ratification - Teaching American History”. 2018年3月4日閲覧。
  2. ^ The States and the Ratification Process”. Center for the Study of the American Constitution, University of Wisconsin–Madison Department of History. 2016年1月19日閲覧。
  3. ^ Article VII. Ratification”. Justia. 2019年1月18日閲覧。
  4. ^ “Observing Constitution Day” (英語). National Archives. (2016年8月15日). https://www.archives.gov/education/lessons/constitution-day/ratification.html 2018年11月14日閲覧。