アフリカアダー属(アフリカアダーぞく、Bitis)は、爬虫綱有鱗目クサリヘビ科に含まれる属。

アフリカアダー属
パフアダー
パフアダー Bitis arietans
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : クサリヘビ亜科 Viperinae
: アフリカアダー属 Bitis
Gray, 1842
本文参照

分布

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アフリカ大陸アラビア半島南部[1][2][3]

形態

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最大種はガボンアダーで最大全長205センチメートル。最小種はナマクアヒメアダーで頭胴長16-25.4センチメートル[1]。体形は非常に太短い[2]

頭部は非常に大型。種によっては吻端に角状の突起がある[2]

毒の量が多く噛まれれば致命的な種も含まれる。ガボンアダーは5センチメートルに達する毒牙を持つ[2]

分類

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和名は田原(2020)に従う[4]

生態

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熱帯雨林草原砂漠などに生息する[1][2]。地表棲。危険を感じると体を膨らませ、噴気音を出して威嚇する[2]

食性は動物食で、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などを食べる[1][2]

繁殖形態は胎生。1回に10-60頭の幼蛇を産む。パフアダーでは最大で156頭の幼蛇を出産した記録がある[2]

人間との関係

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採掘などにより生息地の破壊が懸念されている種もいる[1]

噛まれた場合は人間でも命に関わる種もいる。パフアダーは分布域が広く、アフリカ大陸で最も人間の被害が多い毒蛇とされる[2][3]

画像

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脚注

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参考文献

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  1. ^ a b c d e 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、120、227-228頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、134頁。
  3. ^ a b 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社2005年、108-109頁。
  4. ^ 田原義太慶『毒ヘビ全書』グラフィック社、2020年2月25日、321-322頁。ISBN 978-4-7661-3313-4 

関連項目

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