アフガニスタン地震 (2015年)
アフガニスタン地震(アフガニスタンじしん)は、2015年10月26日午後1時半すぎ(現地時間)にアフガニスタン北東部のバダフシャーン州を震源としたマグニチュード7.5の地震[3]。
アフガニスタン地震(2015年) | |
---|---|
震源の位置(USGS) | |
本震 | |
発生日 | 2015年10月26日 |
発生時刻 | 13時39分42秒(現地時間) |
震央 | アフガニスタン タルカンから東南東78.1キロ |
座標 | 北緯36度31分26秒 東経70度22分05秒 / 北緯36.524度 東経70.368度 |
震源の深さ | 231 km |
規模 | Mw7.5 |
最大震度 | メルカリ震度階級VII:タルカン |
津波 | なし |
地震の種類 | 衝上断層 |
余震 | |
回数 | M4以上:43回以上 |
最大余震 | 10月26日14時06分、14時19分、10月27日17時44分、11月9日18時28分、11月15日20時17分、M4.6 |
被害 | |
死傷者数 | 394人死亡 |
被害地域 |
アフガニスタン パキスタン |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
概要
編集震源はアフガニスタンのカブールから北東方向でおよそ254kmの位置(ヒンドゥークシュ地方ジャルム付近)にあり、その深さはおよそ231キロ[1][4][5]。今回の地震によって、アフガニスタンに加え、パキスタンシアールコートやウズベキスタンナヴォイ、インドジャンムーと広範囲にわたって揺れが感じられた[1]。
被害
編集パキスタン防災管理庁によるとカイバル・パクトゥンクワ州を中心に連邦直轄部族地域(FATA)やギルギット・バルティスタン州、パンジャーブ州、アザド・カシミールで被害が出ている。11月7日現在、全国で279人が死亡し、1980人が負傷し、95986軒(軽微損傷含む)、学校497校が被害を受けた[6]。被害の大半はカイバル・パクトゥンクワ州であり、シャングラ、チトラル、スワートなどの町が大きな被害を受けた[6]。一方、アフガニスタンの北部ではタハール州の学校で女子生徒たちが避難しようとして将棋倒しになり(死亡12人・負傷30人)[7]、10月27日にアシュラフ・ガニー大統領は「9つの州で死亡115人・負傷538人、家屋7630軒、学校12校、モスク17軒、オフィスビル20軒の被害」と発表した[8]。11月2日、国際連合人道問題調整事務所は「15の州で死亡126人、負傷489人、損壊6284軒、倒壊4665軒」の被害を報告した[9]。報告によると物的損害は震源地のバダフシャーン州が多く、人的損害はクナル州・タハール州・ナンガルハール州が多いようである。
脚注
編集- ^ a b c “M7.5 - 45km E of Farkhar, Afghanistan”. アメリカ地質調査所 (2015年10月26日). 2017年12月1日閲覧。
- ^ “Search Results”. アメリカ地質調査所. 2015年10月27日閲覧。
- ^ ニューデリー=黒沼勇史 (2015年10月26日). “アフガニスタンで地震 M7.5”. 日本経済新聞 2015年10月26日閲覧。
- ^ “アフガニスタン北部でM7.5の地震”. NHK. (2015年10月26日) 2015年10月26日閲覧。
- ^ アフガニスタン北部でM7.5の地震、南アジア一帯で揺れ(AFP通信)
- ^ a b “Live Updates”. National Disaster Management Authority (2015年10月30日). 2015年10月30日閲覧。
- ^ アフガニスタン北部の地震 死者100人超に (NHKニュース 2015年10月26日 21時01分)
- ^ ARG_AFGのツイート(658965482108821504)
- ^ “Afghanistan: Flash Update – Badakhshan Earthquake #7”. リリーフウェブ (2015年11月2日). 2015年11月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Earthquake in Hindu Kush Region, Afghanistan(NASA)
- パキスタン国家防災管理庁
- 広瀬公巳「 ここに注目! 「アフガニスタン地震 進まぬ救援」 - ウェイバックマシン(2016年3月5日アーカイブ分)」(NHK解説委員室)
- 国土地理院「地球地図を用いたアフガニスタン北部の地図の公開について」