アドマイヤサンデー(欧字名:Admire Sunday1995年2月20日 - 2015年5月15日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

アドマイヤサンデー
欧字表記 Admire Sunday[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1995年2月20日[1]
死没 2015年5月15日(20歳没)
サンデーサイレンス[1]
ムーンインディゴ[1]
母の父 El Gran Senor[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 近藤利一[1]
調教師 作田誠二栗東[1]
競走成績
生涯成績 8戦3勝[1]
獲得賞金 6434万9000円[1]
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現役時代は重賞タイトルには一歩届かなかったが、繁殖牝馬としてフサイチホウオートールポピーアヴェンチュラといった重賞勝ち馬を輩出した。

経歴

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競走馬時代

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1998年(旧4歳)、デビュー戦となった4月25日京都競馬場での4歳未勝利戦で、1番人気に応えて初勝利を挙げた。続く4歳500万下条件戦も制し、2連勝で優駿牝馬に出走したが、8番人気で11着だった。夏の休養を経て9月に自己条件のポプラステークス(900万下・当時)に出走して2着となり、続いて秋華賞トライアルローズステークスに出走し、3番人気に支持されたが7着だった。このため秋華賞を断念、保津峡特別(900万下・当時)に出走し1番人気で勝利し3勝目を挙げた。続く桂川ステークス(1600万下)で2着となり、阪神牝馬特別ではエガオヲミセテに続く2着となり、収得賞金を加算してオープン馬となった。その後、翌年の春シーズンに備えて休養に入り、帰厩後は安田記念に向けて調整されていたが、調教中に左前脚を骨折し競走馬を引退することとなった。

繁殖牝馬時代

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引退後はノーザンファームで繁殖入りした。

5年度目の産駒であるフサイチホウオーはデビュー勝ちを収めたあと重賞を3連勝し、産駒の初の重賞タイトルを一気に3つも手に入れた。さらに皐月賞は3着に入りクラシックで好走するかと思われたが、1番人気で臨んだ東京優駿では7着に敗れ、その後は精彩を欠きこれまでの走りを見せることはなかった。

その翌年の産駒であるトールポピーはデビュー後4戦目の阪神ジュベナイルフィリーズを制し産駒の初GⅠ制覇を果たす。さらに翌年の優駿牝馬も制し、フサイチホウオーが果たせなかったクラシック制覇も果たした。

さらに、2008年産のアヴェンチュラもデビュー勝ちを収め、その後クイーンステークスから連勝で秋華賞を制して産駒のGⅠ3勝目を挙げた。

2015年ハービンジャーとの仔を産んだ1ヶ月後の5月15日に死亡[2]。20歳没。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム(上り3F) 着差 騎手 斤量(kg) 勝ち馬/(2着馬)
1998.04.25 京都 未勝利 芝1600m(稍) 16 5 10 03.3(1人) 1着 1:36.0 (35.4) -0.3 松永幹夫 53 (パラディーノ)
0000.05.17 京都 500万下 芝1600m(稍) 16 4 7 01.7(1人) 1着 1:36.6 (36.0) -0.3 松永幹夫 53 (サンキューホーラー)
0000.05.31 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 2 4 16.7(8人) 11着 2:29.5 (35.7) -1.4 南井克巳 55 エリモエクセル
0000.08.30 札幌 ポプラS 900 芝2000m(良) 12 1 1 04.2(2人) 2着 2:06.7 (35.0) -0.1 松永幹夫 53 シンボリクラウン
0000.09.27 阪神 ローズS GII 芝2000m(稍) 11 7 8 08.0(3人) 7着 2:05.9 (37.4) -1.5 松永幹夫 54 ファレノプシス
0000.11.05 京都 保津峡特別 900 芝1600m(良) 9 4 4 02.4(1人) 1着 1:36.2 (35.5) -0.4 松永幹夫 53 (スターパス)
0000.11.22 京都 桂川S 1600 芝1800m(良) 9 8 8 03.4(2人) 2着 1:47.7 (34.6) -0.1 松永幹夫 53 アサカホマレ
0000.12.20 阪神 阪神牝馬特別 GII 芝1600m(良) 13 8 12 10.9(4人) 2着 1:35.0 (35.2) -0.3 松永幹夫 53 エガオヲミセテ

繁殖成績

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初仔アドマイヤロイヤルがデビュー2戦目で予後不良となるなど、当初の繁殖成績は芳しくなかったが、4番仔として2007年のクラシック戦線を賑わせたフサイチホウオーを産み、続く5番仔のトールポピーと8番仔のアヴェンチュラがGI優勝馬となり、繁殖入り後から一転して名繁殖牝馬の1頭に数えられるようになった。また7番仔のヴェラブランカは競走馬としては下級条件で引退したが、繁殖入り後にジャパンカップ勝ち馬のヴェラアズールを出産した。

生年 馬名 毛色 父親 戦績
初仔 2000年 アドマイヤロイヤル 鹿毛 トニービン 2戦0勝(予後不良)
2番仔 2002年 アドマイヤメガミ 鹿毛 エルコンドルパサー 20戦1勝(引退・繁殖)
3番仔 2003年 ヴァリアントホーク 鹿毛 グラスワンダー 8戦1勝(うち地方5戦1勝・引退)
4番仔 2004年 フサイチホウオー 鹿毛 ジャングルポケット 11戦4勝(引退・種牡馬)
5番仔 2005年 トールポピー 鹿毛 14戦3勝(引退・繁殖)
6番仔 2006年 ナサニエル 鹿毛 キングカメハメハ 10戦3勝(うち地方6戦3勝・引退)
7番仔 2007年 ヴェラブランカ 芦毛 クロフネ 7戦2勝(引退・繁殖)
8番仔 2008年 アヴェンチュラ 鹿毛 ジャングルポケット 7戦4勝(引退・繁殖)
9番仔 2009年 エンジェルフォール 鹿毛 1戦0勝(引退・繁殖)
10番仔 2010年 エルミラドール 栗毛 不出走(引退・繁殖)
11番仔 2011年 ムタード 栗毛 不出走(引退)
12番仔 2013年 アドヴェントス 黒鹿毛 13戦3勝(引退・繁殖)
13番仔 2015年 プレビアス 鹿毛 ハービンジャー 3戦0勝(引退)

血統表

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アドマイヤサンデー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ムーンインディゴ
Moon Indigo 1986
鹿毛 アメリカ
El Gran Senor 1981
鹿毛 アメリカ
Norhern Dancer Nearctic
Natalma
Sex Appeal Buckpassar
Best in Show
母の母
Madelia 1974
栗毛 フランス
Caro Fortino
Chambord
Moonmadness Tom Fool
Sunset
母系(F-No.) (FN:1-p) [§ 2]
5代内の近親交配 Almahmoud 4×5、Tom Fool 5・4(母内) [§ 3]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [5]
  3. ^ [5]

母は不出走だが、祖母Madeliaはフランスの牝馬2冠を制した名牝であり、近親にもフランスを中心に多数の活躍馬がいる。

近親

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アドマイヤサンデー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ アドマイヤサンデー(JPN) - 血統書サービス、2022年4月21日閲覧。
  3. ^ アドマイヤサンデーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
  4. ^ アドマイヤサンデー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  5. ^ a b c 血統情報:5代血統表|アドマイヤサンデー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年1月14日閲覧。

外部リンク

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