アッヴィ
アッヴィ(英: AbbVie Inc.)は、アメリカ合衆国・イリノイ州・シカゴ北郊のノース・シカゴに本社を置き、新薬の研究・開発・販売を行うバイオ医薬品企業。日本法人はアッヴィ合同会社(AbbVie GK)。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSE: ABBV)。
沿革
編集2013年1月1日(デラウェア州法上では2012年4月10日[1])、米国の製薬会社、アボット・ラボラトリーズからの分社独立により設立された[2]。このスピンオフは2011年10月に発表され、エスタブリッシュ医薬品がアボット・ラボラトリーズで引き続き提供される一方、研究開発型医薬品事業(新薬事業)部門は新会社により継承されることとなった[3]。分社時点でアッヴィの資本・株式はアボット・ラボラトリーズから完全に独立し、以降両社の資本関係及びグループ会社としての関係は存在していない[1]。
2015年3月、カリフォルニア州を拠点とするバイオ医薬品企業のPharmacyclicsを買収し子会社化することを発表[4]、続いて2016年4月、ガン医薬品のスタートアップ企業であるStemcentrxの買収を発表[5]、2019年6月、美容向け医薬品に強みを持つアラガンの買収が発表され、2020年5月に買収を完了した[6]。
2024年8月、精神疾患、神経疾患の医薬品の開発を行っているセレベル・セラピューティクスを87億ドル(当時レート:1兆2800億円)で買収した[7][8]。
世界70カ国以上にビジネス拠点を持ち、170カ国以上でアッヴィの医薬品が利用されている[9]。
日本法人
編集種類 | 合同会社 |
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本社所在地 |
日本 〒108-6302 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS |
設立 | 2012年(平成24年)3月30日 |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 8010003017396 |
事業内容 | 医療用医薬品の研究、開発、製造、輸入、販売 |
代表者 | 社長 ジェームス・フェリシアーノ |
資本金 | 4億円 |
売上高 | 1787億3800万円(2018年12月31日時点)[10] |
営業利益 | 106億2200万円(2018年12月31日時点)[10] |
経常利益 | 115億0700万円(2018年12月31日時点)[10] |
純利益 | 77億2300万円(2018年12月31日時点)[10] |
純資産 | 135億1900万円(2018年12月31日時点)[10] |
総資産 | 1151億7300万円(2018年12月31日時点)[10] |
従業員数 | 1000名(2017年3月現在) |
外部リンク | http://www.abbvie.co.jp/ |
日本法人「アッヴィ合同会社」は、米国本社に先行する形で2012年3月30日、アボット・ラボラトリーズの日本法人であるアボットジャパンより分社、新薬事業を承継し、同年9月1日事業を本格的に開始した。東京都港区のmsb Tamachi 田町ステーションタワーSにオフィスを持つ[11]。
- 主要商品
- ヒュミラ(一般名 アダリムマブ(遺伝子組み換え)) ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤 関節リウマチ、乾癬、強直性脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎等を適応に持つ。 共同開発及び販売会社エーザイ・EAファーマ。
- シナジス(一般名 パリビズマブ(遺伝子組換え))新生児・乳幼児のRSウイルス感染予防に用いるヒト化モノクローナル抗体製剤。
- カレトラ(一般名 ロピナビル・リトナビル)抗ウイルス薬 HIVプロテアーゼ阻害剤。
- セボフレン(一般名 セボフルラン) 吸入麻酔薬 製造販売元丸石製薬。
- ルボックス(一般名 フルボキサミンマレイン酸塩) 抗うつ薬 世界初の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)。共同開発Meiji Seika ファルマ。かつてはアステラス製薬から販売していた。
脚注
編集出典
編集- ^ a b “2016 Annual Report” (PDF) (英語). AbbVie Inc.. 2017年8月30日閲覧。
- ^ “Abbott Completes Separation of Research-Based Pharmaceuticals Business” (英語). PR Newswire (2013年1月2日). 2017年8月30日閲覧。
- ^ “Abbott Labs to Split Into 2 Companies” (英語). ニューヨーク・タイムズ (2011年10月19日). 2017年8月30日閲覧。
- ^ “AbbVie's $21B Pharmacyclics Buy A Red Flag For Deal-Crazy Sector” (英語). フォーブス (2015年3月5日). 2017年8月30日閲覧。
- ^ “AbbVie Buying Cancer Drug Startup Stemcentrx for $10.2 Billion” (英語). フォーチュン (2016年4月28日). 2017年8月30日閲覧。
- ^ “AbbVie Completes Transformative Acquisition of Allergan” (英語). Abbvie Inc.line (2020年5月8日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ "AbbVie Completes Acquisition of Cerevel Therapeutics" (Press release). AbbVie. 1 August 2024.
- ^ Green, Hannah (July 26, 2024). “After FTC involvement, here’s when AbbVie-Cerevel deal could close”. Boston Business Journal. 2024年9月6日閲覧。
- ^ “At A Glance” (英語). AbbVie Inc.. 2017年8月30日閲覧。
- ^ a b c d e f アッヴィ合同会社 第7期決算のお知らせ
- ^ “アッヴィ 東京本社移転” (PDF). アッヴィ合同会社 (2019年2月21日). 2019年6月27日閲覧。
外部リンク
編集- AbbVie Inc.(米国本社サイト)
- AbbVieのビジネスデータ:
- アッヴィ合同会社