アカウレ (Solanum acaule) とは、アンデス自生していて、地下にジャガイモのような塊茎)を形成するナス属植物である。

Solanum acaule
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: ナス目 Solanales
: ナス科 Solanaceae
: ナス属 Solanum
: Petota
: S. acaule
学名
Solanum acaule
Bitt.

概要

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アカウレはジャガイモ原種ではないかとも言われる植物であり、ジャガイモの原産地と言われているアンデス山脈に自生している。アカウレの芋はジャガイモの芋に似ているが、大きさは直径0.7cmから大きくても2.5cm程度であり[1]、現在栽培されているジャガイモの芋と比べると小さい。現在は普通食用にはしないが、1980年頃までは救荒食物の1つとして利用されていた[1]。有毒成分のアルカロイドを多く含むが、病気虫害には強い。本来アンデス山脈にはビクーニャが生息しているが、このビクーニャは決まった場所に糞をする習性があるので、この糞が溜まった場所が形成される[2]。このビクーニャの糞が溜まっているところにアカウレが生育しているのがしばしば見られる。また、近年は人間のゴミ捨て場にも生育している例もある[3]

アカウレは、チューニョと呼ばれる冷凍乾燥した状態で保存され飢饉の際に食用とされた[4]

出典

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  1. ^ a b 大山 ほか 2009, p. 185.
  2. ^ 大山 ほか 2009, p. 183.
  3. ^ 大山 ほか 2009, p. 180.
  4. ^ 山本紀夫「中央アンデス農耕文化論 : とくに高地部を中心として」『国立民族学博物館調査報告』第117巻、国立民族学博物館、2014年3月、CRID 1050282676651520256hdl:10502/5278ISSN 134067872024年1月15日閲覧 

参考文献

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