ほっとゆだ駅
ほっとゆだ駅(ほっとゆだえき)は、岩手県和賀郡西和賀町川尻[2]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)北上線の駅である。
ほっとゆだ駅[* 1] | |
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駅舎(2023年10月) | |
ほっとゆだ Hotto-Yuda | |
◄ゆだ錦秋湖 (6.4 km) (3.9 km) ゆだ高原► | |
岩手県和賀郡西和賀町川尻40地割53番地[2] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■北上線 |
キロ程 | 35.2 km(北上起点) |
電報略号 | ホユ←ワリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
107人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)12月16日[2][1] |
備考 | |
入浴施設であるほっとゆだを併設している。
歴史
編集- 1922年(大正11年)12月16日:鉄道省(国鉄)西横黒線陸中川尻駅(りくちゅうかわしりえき)として開業[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[1]。
- 1989年(平成元年)4月1日:温泉施設「ほっとゆだ」の営業を開始[4]。同時に、新駅舎運用開始[4]。
- 1991年(平成3年)6月20日:ほっとゆだ駅に改称[1]。
- 1995年(平成7年)1月:湯田町の負担で新設された跨線橋が供用を開始。駅舎に合わせたデザインで、北上線で初の構内に跨線橋が設置された駅となった[5]。
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2007年(平成19年)3月18日:当直勤務を廃止[1]。同時にほっとゆだ駅長が廃止され、北上駅長管理下となる[1]。
- 2017年(平成29年)4月1日:業務委託化(北上駅所属ほっとゆだ在勤を廃止)。冬期間の当直勤務も廃止。
- 2019年(令和元年)9月6日:簡易型自動券売機によるきっぷ発売を終了。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[2][6]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する地上駅である[7]。以前は単式・島式混合の計2面3線のホームを有していたが、2019年(令和元年)9月現在は2面2線での運用である[7]。なお、互いのホームは構内踏切で連絡している。
北上駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。駅舎にはみどりの窓口、乗車駅証明書発券機、売店がある。
現在の駅舎は1989年に建設された木造2階建てのもので、総工費は1億2千万円[4]。このうち、当時の駅の所在地であった湯田町が3分の2を負担し、残りをJR東日本が負担して建設されている[4]。元は国鉄の所有地を当時の湯田町が譲り受け、温泉を掘ったことで町おこしを兼ねて温泉付き駅舎となった[4]。
駅舎は「全国的にも珍しい温泉付き駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■北上線 | 下り | 横手方面[7] | |
上り | 北上方面[7] | 当駅始発 | ||
2 |
- 3番線に当たるホームは柵が施されており、客扱いはない。
-
改札口(2023年10月)
-
ホーム(2023年10月)
-
構内踏切(2023年10月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は107人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 201 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 188 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 166 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 184 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 191 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 193 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 194 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 204 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 191 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 200 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 186 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 181 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 39 | 134 | 173 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 37 | 114 | 152 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 34 | 95 | 129 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 34 | 74 | 109 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 31 | 73 | 105 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 30 | 68 | 98 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 29 | 91 | 120 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 24 | 87 | 111 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)10 | 79 | 89 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)14 | 61 | 76 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)17 | 77 | 95 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)20 | 87 | 107 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集西和賀町役場の最寄り駅となっている。
- 岩手県道118号ほっとゆだ停車場線
- 国道107号
- 岩手県道215号湯川温泉線
- 川尻郵便局
- 錦秋湖
- 西和賀町役場
- 北上信用金庫 西和賀支店
ほっとゆだ
編集ほっとゆだ | |
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温泉情報 | |
所在地 | 岩手県和賀郡西和賀町川尻40-53 |
座標 | 北緯39度18分52.48秒 東経140度46分32.72秒 / 北緯39.3145778度 東経140.7757556度 |
泉質 | ナトリウム、カルシウム - 硫酸塩、塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) |
利用できる時間は早朝 - 夜間(一部を除く)となっている。なお入場は閉館時間の30分前までである。12月31日・1月1日・2日は、利用できる時間が短縮される。
休館日は毎月第2水曜日(ただし、当日が休日[注 1]の場合は翌日に。また、8月については変更あり)となっている。
- 利用料金(2023年〈令和5年〉10月1日時点)
- 効能など
- 浴槽の位置
- 西側から、あつめ、ふつう、ぬるめ(子供および寝湯)
- 備考
- 浴場の壁には列車の接近を知らせる信号機が設置されていて、上下線関係なく表示される。これは発車時間が45分前になると「青」、30分前になると「黄」、15分前になると「赤」を点灯。まれに両方向から来る場合は「青」「黄」など2色同時に点灯することもある。
バス路線
編集「ほっとゆだ駅」停留所にて、以下の路線バスが発着する。
その他
編集北上線に特急・急行列車が運行されていた時期は、線内の駅で唯一、特急・急行列車の停車駅となっていた。1996年(平成8年)から翌年までの秋田新幹線工事に伴う約1年間のみの一時的な運行であった特急「秋田リレー」も一部の列車が停車していた。
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 祝日法による休日。
出典
編集- ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、23頁。
- ^ a b c d “駅の情報(ほっとゆだ駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月31日閲覧。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、489頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e 「列車待ちにひと風呂いかが JR北上線陸中川尻駅」『交通新聞』交通新聞社、1989年4月11日、2面。
- ^ RailMagazine通巻139号(1995年4月号)P130
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月11日閲覧。
- ^ a b c d “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(ほっとゆだ駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年4月8日閲覧。
- ^ a b “町民バスの運行について(2022年4月1日改正)”. 西和賀町 (2022年3月29日). 2022年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月16日閲覧。
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月31日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月14日閲覧。