ハナワギク(花輪菊、学名:Glebionis carinata)は、耐寒性または半耐寒性キク科シュンギク属に属す一年草で、園芸植物(花卉)として栽培されている。

ハナワギク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: シュンギク属 Glebionis
: ハナワギク G. carinata
学名
Glebionis carinata
シノニム

Chrysanthemum carinatum

和名
ハナワギク
英名
tricolor daisy

名称について

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「花輪菊」のほか、旧学名の英語読みである「クリサンセマム・カリナータム」で呼ばれることの方が多い。

特徴

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北アフリカ、もしくはモロッコ原産の一年草で、容姿も性質もシュンギクによく似た、近縁種である。草丈は通常60cmくらいだが、矮性の品種もある。葉は互生し、長楕円形で、2回羽状複葉になっている。秋まきでは晩春から初夏、春まきでは夏に開花し、直径5cmくらいの頭状花が多数開花する。花はややくすんだ黄色、黄土色、樺色、ベージュなどの色合いのものが多く、基部に黒っぽい蛇の目模様がある。

栽培

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耐寒性に弱く、が降りると枯れるので、東京あたりでは霜よけをしたほうが安全である。種まきは9月中旬ころ(寒い地方ではソメイヨシノが散るころ)にまき、2mmくらい覆土する。日当たりと排水の良い、ややアルカリ性の所を好む。花壇植えに良く、また、切り花にもなる。

欧米ではかなりポピュラーな草花であり、国内でもサカタのタネなどがタネを売り出しているが、あまり普及しないのは、色がややくすんでいて、日本人の好みにあまり合わないためと思われる。

注意

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春菊にそっくりの植物であるが、食べると腹をこわすことがある。誤って食べないように、野菜類とは別に栽培することが推奨される。