にんじん (1932年の映画)
1932年のフランス映画・ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品
『にんじん』 (フランス語:Poil de carotte) は1932年公開のフランス映画。ジュール・ルナールの同名の小説を映画化したこの作品は、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督が6年前の1925年に公開したサイレント映画のリメイクである。
にんじん | |
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Poil de carotte | |
監督 | ジュリアン・デュヴィヴィエ |
脚本 | ジュリアン・デュヴィヴィエ |
原作 | ジュール・ルナール『にんじん』 |
出演者 |
ロベール・リナン アリ・ボール |
音楽 | アレクサンドル・タンスマン |
撮影 |
アルマン・ティラール モニオ |
配給 | 東和商事 |
公開 |
1932年11月2日 1934年5月3日 [1] |
上映時間 | 91分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
あらすじ
編集フランソワ・ルピックは赤毛とそばかすのため、「にんじん」と呼ばれていた。そのため両親や兄弟からもばかにされ、さげすまれていた。だが小間使いのアネットだけが彼のことを理解してくれた。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ||
フランソワ・ルピック (にんじん) |
ロベール・リナン | 中沢すみ江 | 田中真弓 |
ルピック氏 | アリー・ボール | 保科三良 | 塩見竜介 |
ルピック夫人 | カトリーヌ・フォントネー | 松下砂稚子 | |
アネット | クリスチアーヌ・ドール | 吉田理保子 | |
フェリックス・ルピック | マキシム・フロミオ | 三ツ矢雄二 | |
マチルド | コレット・セガール | 三田ゆう子 | |
エルネスチーヌ・ルピック | シモーヌ・オブリ― | 潘恵子 | |
名付け親 | ルイ・ゴーティエ | 峰恵研 | |
オノリーヌ | マルト・マルティ | 高村章子 | |
不明 その他 |
松岡文雄 龍田直樹 屋良有作 秋元千賀子 小野丈夫 田口昴 沢木郁也 伊井篤史 | ||
演出 | 福永莞爾 | ||
翻訳 | 入江敦子 | ||
効果 | 赤塚不二夫 | ||
調整 | 山田太平 | ||
制作 | ザック・プロモーション | ||
解説 | 松本和子 | ||
初回放送 | 1961年1月16日[注 1] 『テレビ名画座』 15:00-16:45[2] |
1982年9月4日 『ウィークエンドシアター』 |
スタッフ
編集- 監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
- 脚本:ジュール・ルナールの小説に基づくジュリアン・デュヴィヴィエ
- 美術:リュシアン・アゲッタン 、リュシアン・キャレ
- 撮影:アルマン・ティラール、エミール・J.モニオ
- 編集:Marthe Poncin
- 音楽:アレクサンドル・タンスマン、指揮者 ロジェ・デゾルミエール
- 制作会社:Les Films Marcel Vandal、Charles Delac
出典
編集- ^ “Poil de carotte (1932)”. IMDb. 2019年6月9日閲覧。
- ^ a b 『読売新聞』1961年1月16日付朝刊
参考文献
編集雑誌『トオキイ音楽』第1巻4号 (音画研究社、1934年5月) はこの映画「にんじん」を特集していて、タンスマン作曲の映画音楽に関する次の記事が掲載されている。中根宏と堀内敬三は音楽評論家、菅原明朗と深井史郎は作曲家。
- 音画 『にんじん』 の音楽構成:音楽処理法の一つのよき例 / 中根宏. p208-218
- 音画 『にんじん』 とタンスマン / 菅原明朗. p219-220
- 『にんじん』による感想 / 深井史郎. p221-226
- 『にんじん』の伴奏音楽 / 堀内敬三. p227-228
- タンスマン覚え書 / 編集部. p229