たんせい4号
たんせい4号(たんせい4ごう)は東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所、現在の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)が打ち上げた技術試験用人工衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。開発名はMS-T4。
試験衛星「たんせい4号(MS-T4)」 | |
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所属 | 東京大学宇宙航空研究所 |
主製造業者 | 日本電気 |
公式ページ | 試験衛星「たんせい4号(MS-T4)」 |
国際標識番号 | 1980-015A |
カタログ番号 | 11706 |
状態 | 運用終了 |
目的 |
ロケットの性能確認 将来の衛星制御方式の実験 |
打上げ場所 | 鹿児島宇宙空間観測所 |
打上げ機 | M-3Sロケット1号機 |
打上げ日時 | 1980年2月17日09:40 |
消滅日時 | 1983年5月13日 |
物理的特長 | |
質量 | 185kg |
主な推進器 | MPDアークジェット |
姿勢制御方式 | スピン安定方式 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 略円軌道 |
近点高度 (hp) | 521.7km |
遠点高度 (ha) | 605.6km |
軌道傾斜角 (i) | 38.7度 |
軌道周期 (P) | 96分 |
搭載機器 | |
太陽電池パドル | |
Sバンドテレメトリ | |
太陽センサ | |
地磁気センサ | |
ブラッグ分光器 | |
電流積算計 | |
磁気バルブレコーダ |
目的
編集当機は宇宙航空研究所の開発した全段固体ロケットであるM-3Sロケットの打ち上げ性能試験、及び後続の科学衛星で使われる様々な技術を試験する目的で開発された。主な試験項目は
- 太陽電池パドルの展開
- 磁気姿勢制御の自動化
- ホイールによる姿勢制御
- レーザー反射器による追尾
- レーダートランスポンダによる追尾
- MPDアークジェットによるスピンアップ
- 磁気バブルデータレコーダの試験
- ブラッグ結晶分光器の試験
である。磁気姿勢制御による太陽の自動追尾、ブラッグ結晶分光器が「ひのとり」に、ホイールによる姿勢制御が「てんま」やそれに続く衛星に採用されたのをはじめ、後の衛星にとって不可欠な技術の多くが当機で試験された。
運用
編集当機は1980年2月17日18:40 (JST) 、鹿児島宇宙空間観測所からM-3Sロケット1号機により打ち上げられ、近地点高度517km、遠地点高度672km、軌道傾斜角38.7°の略円軌道に投入された。
関連項目
編集外部リンク
編集- たんせい - ウェイバックマシン(2012年1月17日アーカイブ分) (JAXA宇宙情報センター)
- たんせい4号(MS-T4) (ISAS)