田中宏和

日本の作曲家
たなかひろかずから転送)

田中 宏和(たなか ひろかず、1957年12月13日 - )は、ゲームミュージックやアニメ『ポケットモンスター』の楽曲を手掛ける日本の作曲家株式会社クリーチャーズクリエイティブフェロー。元任天堂製造本部開発第一部所属。

田中 宏和
(たなか ひろかず)
別名 Chip Tanaka
他、#主な別名義参照
生誕 (1957-12-13) 1957年12月13日(66歳)
出身地 京都府
ジャンル
職業 作曲家
担当楽器 キーボード
活動期間 1980年 -
事務所 クリーチャーズ
公式サイト Sporadic Vacuum
署名

経歴

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京都府与謝郡出身。幼少の頃はピアノを学ぶ。

1980年4月、任天堂に入社。当時の任天堂アーケードゲームを中心に商品展開しており、入社後の初実績は『スペースファイヤーバード』のハードウェアの音源開発およびサウンドデザイン。また、入社1年目にリリースされた「ゲーム&ウオッチ」のゲームの企画およびゲームプログラム、サウンドデザインも手がける。

その後は、上村雅之の下でファミリーコンピュータの、横井軍平の下でゲームボーイバーチャルボーイのハードウェアの音源開発などに携りつつ、ゲームソフトのサウンドデザイン、サウンドプログラムも多数手がける。

ゲームミュージックの代表作としては、『バルーンファイト』、『レッキングクルー』、『メトロイド』、『光神話 パルテナの鏡』、『スーパーマリオランド』、『ハローキティワールド』、ゲームボーイ版『テトリス』、『ドクターマリオ』、『マリオペイント』、『MOTHER』(鈴木慶一との共作)、『MOTHER2 ギーグの逆襲』(同)などがある。

サウンド以外にも、『ポケットカメラ』や『ポケットプリンタ』といった、ゲームボーイを利用した特殊な電子玩具を企画・開発している。

1997年4月1日にスタートしたテレビアニメポケットモンスター』の主題歌『めざせポケモンマスター』の作曲を「たなか ひろかず」名義で手がけ、CDセールス200万枚のヒットを記録[1]イマクニ?が歌うポケモン数え歌『ポケモン言えるかな?』なども田中が作曲した曲であり、現在もアニメ『ポケットモンスター』シリーズの主題歌やエンディングテーマの多くを作曲している。

1999年、任天堂を退社。同年、任天堂傘下のコンピュータゲーム開発会社、株式会社クリーチャーズに入社。蛍光灯白熱電球リモコン受信部など、日常のを使って遊ぶコンピュータゲーム『ちっちゃいエイリアン』を企画・開発。2001年石原恒和株式会社ポケモンの代表取締役社長に異動したことを受け、クリーチャーズの代表取締役社長に就任。

2007年以降、「大人ブランコ」、「Acerola Beach」、「Chip Tanaka」の名前で、Ableton Liveを使ったテクノベース・ミュージックレゲエチップチューン等のライブを定期的に行っている。

2017年、1stアルバム「Django」をリリースした[2]

2018年、Chip Tanakaとしてフジロックフェスティバルに出演した[2]

2023年4月1日、クリーチャーズ代表取締役社長を退任、取締役に就任。

2023年5月、株式会社クリーチャーズ取締役を退任、クリエイティブフェローに就任。

音楽における影響

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人物

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現在、同姓同名の「田中宏和」が集まる田中宏和運動を展開する『田中宏和.com』に「音楽の田中宏和」もしくは「作曲の田中宏和」として参加中。同サイトの企画で「田中宏和のうた」を作曲し、11人の田中宏和らと歌唱した。なお、2011年10月19日放送の『はなまるマーケット』内のコーナー「Hanamaruミステリーサークル」で「田中宏和の会」として取り上げられた際は、会の集まりを取材したVTRで登場し、「ポケットモンスターのテーマソングを作った」と紹介された。

主な別名義

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  • 作曲(主にポケモン):たなかひろかず
  • 作曲(その他):Hip Tanaka ex., Hip Tanaka.β, Decasségui Hip
  • ライブ:大人ブランコ、Chip Tanaka, Acerola Beach

開発ハードウェア

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  • 1981年 - ドンキーコング アーケード機(音源開発)
  • 1983年7月15日 - ファミリーコンピュータ(音源開発)
  • 1989年4月21日 - ゲームボーイ(音源開発)
  • 1995年7月21日 - バーチャルボーイ(音源開発)
  • 1998年2月21日 - ポケットカメラ、ポケットプリンタ
  • 2001年12月1日 - カードeリーダー

ゲーム作品

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特記のない作品は全て作曲担当。

アーケード

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ゲーム&ウオッチ

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ファミリーコンピュータ / NES

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ゲームボーイ

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スーパーファミコン

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バーチャルボーイ

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ニンテンドーゲームキューブ

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ゲームボーイアドバンス

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ニンテンドーDS

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ニンテンドー3DS

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Nintendo Switch

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ディスコグラフィ

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Chip Tanaka 名義アルバム

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  • 2017年11月15日 - Django
  • 2020年7月15日 - Domingo

ポケモン関連

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シングル

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アルバム

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その他

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  • 2007年- ポケモンなりきりサンデー(テレビ東京ポケモンサンデーのエンディングテーマ)
    • 作詞:戸田昭吾 / 作・編曲:たなかひろかず

NHK みんなのうた

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NHK いないないばぁっ!

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NHK おかあさんといっしょ

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その他

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  • 2000年 - モーニング・ベッキー
    • うた:ベッキー / 作詞:戸田昭吾 / 作・編曲:たなかひろかず
  • 2000年 - OHA SKA!! *
    • うた:おはおはキッズ with イマクニ? / 作詞:戸田昭吾/ 作・編曲:たなかひろかず
  • 2000年 - 恋のめざまし時計
    • うた:おはガールCitrus / 作詞:戸田昭吾 / 作・編曲:たなかひろかず
  • 2000年 - ポケモン言えるかな?(さ・ら・え ジャポン/ Pizzicato Five)
    • 歌:イマクニ? / 作詞:戸田昭吾 / 作曲:たなかひろかず / 編曲:小西康陽
  • 2002年 - 正直者
    • 歌:Whiteberry / 作詞:前田由紀 / 作・編曲:たなかひろかず
  • 2008年 - テレシーズと歩こう(テレビ静岡 マスコットキャラクターソング)
    • うた:井上あずみ / 作詞:にしづかかつゆき / 作・編曲:たなかひろかず
  • 2009年 - 田中宏和のうた(田中宏和.com)
  • 2012年 - 将棋のコトバ言ってみた
    • 歌:つるの剛士 / 作詞:戸田昭吾 / 作・編曲:たなかひろかず

ゲーム関連

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  • 1990年9月21日 - ファイアーエムブレム キャラクター・テーマ集(製作協力[注釈 4]
  • 2011年 - 東日本大震災チャリティーアルバム『Play For Japan: The Album』(“HVC-1384″「Hip Tanaka.β」名義で参加)
  • 2012年 - スキタイのリミックス:冒剣的音響劇/2012
    • The Maelstrm (Radiant Darkness Mix) 編曲:Decassegui hip(田中宏和)
    • The Prettiest Weed (*'S Ambition Remix) 編曲:Decassegui hip(田中宏和)
  • 2014年 - CD モンスターハンター 10周年コンピレーションアルバム(トリビュート)
    • 剛き紺藍~ブラキディオス 編曲:Decassegui Hip(田中宏和)
  • 2015年 - Hiro 30th Anniversary Album Thank you for listening!(セガのコンポーザーHiroの入社30周年記念アルバム)
    • LAST CITY 編曲:Decassegui hip(田中宏和)
  • 2016年 - Monster Beat のように! (Bonus Track)
    • うた:OS☆U / 作詞:戸田昭吾 / 作・編曲:たなかひろかず
  • 2017年 - iOS用アプリ『おやすみルーニー』
  1. ねえねえルーニー!
  2. なにしてあそぼう?
  3. あそぼうあそぼ!
  4. ゆうやけっこサンバ
  5. ヒコーキになってさ
  6. うとうとねむねむ
  7. ユメの森
  8. プロペラ草がはこぶもの
  9. ふしぎの森のルーニー
  10. ふしぎの森のルーニー(カラオケバージョン)
  11. ふしぎの森のルーニー(プロモーション映像)
  • 2021年3月24日 - アルバム『Lost Tapes』(アニメ『ポケットモンスター』関連をはじめとする、1980年から2000年に田中が制作したデモ音源を収録。ミュージシャンの佐藤優介が監修している[8]。)

コンサート・ライブ

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  • 2007年07月07日 - 「EXTRA ~HYPER GAME MUSIC EVENT 2007」新木場STUDIO COAST
  • 2008年10月13日 - 「EXTRA ~HYPER GAME MUSIC EVENT 2008」新木場STUDIO COAST
  • 2010年09月05日 - 「BLIP FES TOKYO」高円寺HIGH
  • 2014年09月28日 - 「SQUARE SOUNDS TOKYO 2014」高円寺HIGH
  • 2014年11月13日 - 「RED BULL MUSIC ACADDEMY PRESENTS 1UP:CART DIGGERS LIVE」Womb 渋谷
  • 2015年02月15日 - 「SQUARE SOUNDS MELBOURNE」メルボルン オーストラリア
  • 2015年09月27日 - 「SQUARE SOUNDS TOKYO 2015」高円寺HIGH
  • 2017年11月17日 - 「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017 DIGGIN' IN THE CARTS 電子遊戯音楽祭」LIQUIDROOM
  • 2017年09月17日 - 「SQUARE SOUNDS TOKYO 2017」高円寺HIGH
  • 2018年05月27日 - 「GREEN ROOM FESTIVAL’18」
  • 2018年07月29日 - 「FUJI ROCK FESTIVAL’18 」RED MARQUEE
  • 2018年09月15日 - 「SQUARE SOUNDS TOKYO 2018」高円寺HIGH
  • 2018年11月02日 - 「Digging’In The Carts Stockholm」ストックホルム スウェーデン
  • 2019年07月06日 - 「GANKE FES'19」北海道新得町

脚注

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注釈

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  1. ^ エンディングスタッフロールでは「HIP TANAKA」名義で記載。
  2. ^ エンディングスタッフロールに「HIROKAZU TANAKA」名義で記載。
  3. ^ フルバージョンの配信日
  4. ^ 「任天堂株式会社 HIROKAZU TANAKA」名義で記載。

出典

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  1. ^ 200万枚を売り上げた大人気アニメ主題歌作曲者のスゴい人!”. 日刊スゴい人! (2016年1月15日). 2021年1月12日閲覧。
  2. ^ a b [1] 宣伝会議「必要なのは「アート」と「サイエンス」の再整理 作曲家たなかひろかず氏の広告観」2022/4/30
  3. ^ [2] GAME WATCH IMPRESS 特別対談:Baiyon氏 × 田中宏和氏2022/4/30
  4. ^ a b c [3] RBMA 田中宏和レクチャー「ゲーム音楽にダブやテクノなどの音楽性を取り入れたパイオニアがRBMAレクチャーに登壇」2022/4/30
  5. ^ Chip Tanaka / たなかひろかず公式Xアカウント” (2023年12月13日). 2024年5月3日閲覧。
  6. ^ https://hirokazutanaka.com/works/1987/01/25/48/
  7. ^ 徳間書店「メイキング オブ ファイアーエムブレム」P300 インタビューより
  8. ^ たなかひろかず aka Chip Tanakaが未発表デモ集『Lost Tapes』をリリース 監修は佐藤優介”. AVE | CORNER PRINTING (2021年3月4日). 2024年5月5日閲覧。

外部リンク

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