じんげい (潜水艦)

海上自衛隊の潜水艦

じんげい (ローマ字:JS Jingei, SS-515)は、海上自衛隊潜水艦たいげい型潜水艦の3番艦。艦名の「じんげい」は漢字では「迅鯨」と書き、「海の王者たるが波をけたてて疾走するさまを表現したもの」に由来し[1][2]。この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍外輪船で御召艦「迅鯨」、迅鯨型潜水母艦1番艦「迅鯨」に続き、3代目となる。1番艦「たいげい」、2番艦「はくげい」と同様、女性乗員最大6人のための専用の居住エリアが就役時からあらかじめ設けられる[2]

じんげい
就役後に三菱重工神戸造船所を出港する 「じんげい」
就役後に三菱重工神戸造船所を出港する
「じんげい」
基本情報
建造所 三菱重工業神戸造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 通常動力型潜水艦
級名 たいげい型潜水艦
建造費 699億円
所属 第2潜水隊群第4潜水隊
艦歴
発注 令和元年度
起工 2020年4月24日
進水 2022年10月12日
就役 2024年3月8日
要目
基準排水量 3,000トン
長さ 84m
9.1m
深さ 10.4m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
リチウムイオン電池
出力 6,000 PS
推進器 スクリュープロペラ × 1軸
潜航深度 未発表
乗員 70名
兵装 HU-606 533mm魚雷発射管 × 6門
18式 魚雷
ハープーン
C4ISTAR OYX-1 情報処理サブシステム
ZQX-12 潜水艦戦術状況表示装置
潜水艦情報管理システム
基幹ネットワークシステム
レーダー ZPS-6H 対水上捜索用 × 1基
ソナー ZQQ-8 統合式
探索装置・
その他装置
非貫通式潜望鏡
電子戦
対抗手段
ECM
その他 TCM(潜水艦魚雷防御システム)
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本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはたいげい型潜水艦を参照されたい。

艦歴

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「じんげい」は、中期防衛力整備計画(31中期防)に基づく令和元年度計画3000トン型潜水艦8130号艦として、三菱重工業神戸造船所で2020年4月24日に起工され、2022年10月12日、同工場において挙行された命名・進水式において、「じんげい」と命名された[1]。2024年3月8日に就役し、第2潜水隊群第4潜水隊に編入され、横須賀に配備された[3][4][5]

歴代艦長

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歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
艤装員長
- 佐藤 純 2022.10.12 - 2024.3.7 じんげい艦長
 艦長
1 佐藤 純 2024.3.8 - じんげい艤装員長

脚注

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  1. ^ a b 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (2022年10月12日). "10月12日、三菱重工(株) 神戸造船所において、たいげい型潜水艦3番艦の命名式・進水式が行われ「じんげい」と命名されました。". X(旧Twitter)より2022年10月12日閲覧
  2. ^ a b “海自の最新潜水艦たいげい型3番艦「じんげい」が命名・進水 旧海軍の潜水母艦「迅鯨」に由来”. 高橋浩祐 (Yahoo!ニュース). (2022年10月12日). https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cf837991d393c1f72ca3b4b4ece52ebf16592a28 2022年10月12日閲覧。 
  3. ^ 潜水艦「じんげい」の引渡式・自衛艦旗授与式について 海上幕僚監部(2024年3月1日)
  4. ^ 海上自衛隊の最新鋭たいげい型潜水艦3番艦「じんげい」就役――1番艦「たいげい」は試験潜水艦に種別変更(高橋浩祐) - エキスパート”. Yahoo!ニュース (2024年3月8日). 2024年3月8日閲覧。
  5. ^ 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (2024年3月8日). ""最新鋭の潜水艦"が就役、「たいげい」型の3番艦、その名も「じんげい」。". X(旧Twitter)より2024年3月8日閲覧